中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アンナプルナ・ダウラギリ展望紀行(23)カトマンズの休日(2)

2008年03月03日 05時21分38秒 | ネパール:アンナプルナ展望

                   <ボンダーナ寺院の入場券>

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             アンナプルナ・ダウラギリ展望紀行(23)
                   カトマンズの休日(2):
               ボンダーナ寺院とパシュティーナ
               2001年3月31日(土)(つづき)
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<ボンダーナ寺院見学>

■ボンダーナ寺院周辺の商店街

 シェルパホテル近くで,オート三輪に乗って,8時53分,世界遺産のボンダーナ寺院(Boundahanath)の前に到着する。ここはカトマンズ中心街から北西に,約5キロメートルの場所に位置しているようである。カトマンズにある寺院の中で,規模,高さともに最大らしい。
 オート三輪を下車したところから,短い路地を入ると,饅頭を伏せたような丸い大きな建物がある。黄色い色をした異様な建物である。建物の周りが道路になっていて,沢山の土産屋が軒を連ねている。
 「ガン,ガン,・・・ジャン,ジャン,・・・・」
と賑やかな鐘の音が聞こえてくる。
 1軒の土産屋に入ってみる。沢山の曼陀羅絵が展示されている。素晴らしい曼陀羅が目を惹く。もともと購入する気はないが,店員に幾らするか聞いている。すると,50米ドルだという。なぜか現地通貨でなく,主に米ドルが通用しているようである。素晴らしい曼陀羅だが,如何にも高い。私がとても無理,無理,というような仕草をすると,女性店員は,次から次へと安い曼陀羅を出してくる。紙製,布製など,大きさも色々である。中には大日如来像もある。これも,18米ドルと高い。少し気持が動いたが,結局,何も買わずに店を出る。

        <ボンダーナの商店街>                  <ボンダーナ寺院>


                 <ボンダーナの塔からの展望>

■建物に入る
 9時25分,入口で,入場料50Rbを支払って,塔に登る。向かって左側にはグルグル回るものが設置されている。白い泥水を貯めた池がある。その横に階段が縦に,二つ続いている。丸い屋根の高いところに到着する。一段と高いところなので,周りの商店街が良く見える。
 入口で貰った案内書によると,この寺院が,何時,誰によって建立したかは良く分かっていないようである。

<パシュティーナ見学>

■パシュティーナへオート三輪で移動

 9時53分に建物の外に出る。出口の所で,僧侶が手相を見ている。
 私達は,ここから南にある観光スポット「パシュティーナ」に行くことにする。
 9時53分,私は建物の近くで駐車しているオート三輪の運転手と,
 「パシュティーナまで,メーターで行ってくれ・・・」
と交渉する。運転手がメーターで行くことを承知したので,3人揃ってオート三輪に乗り込む。
 また,猥雑な市街地を走り抜けて,10時11分にパシュティーナの入口に到着する。
 
      <パシュティーナ入口の門>                                     <パシュティーナの地図>
       ※手前の人物は無関係                      ※下の地図から続く


                 <パシュティーナの見学ルート>

■巡礼者の群れ
 入口らしいところに黄色い門が建っている。門の上に,
 “Welcome to All Pilgrims Visiting PASHUPATATINATH”
と赤い字で書いてある。
 この入口から,極,なだらかな登り坂が続いている。この登り坂を,5分ほど歩くと,おびただしい人数の行列に遭遇する。赤,白,黄,緑,藍色など派手な色の大きな旗を担いでいる。服装も実に派手やかである。男女別々に,数百人の人達が道路に沿って,2~3列になって立っている。一体,どういう団体なのだろうか。私には全く分からない。
 
                 <沢山の巡礼が並んでいる>

■荘厳なパコダ
 更に進むと,土産品や食料品を販売する商店街になる。商店街の中程に三叉路がある。何となく道幅の広い道に沿って右折する。すぐに,小川に掛かる白い石作りの橋を渡る。沢山の観光客が散策している。
 やがて長い階段道になる。延々と登り坂の階段が続く。
 長い階段の途中から,左に逸れて丘の上に登ってみる。10時47分に山頂の広場に到着する。申し訳ないが,小用がしたくなる。丘は大きな木で覆われている。辺りには誰も居ないので,3人が揃って連れションをする。
 辺りには野生の猿が住み着いている。特段悪いことはしないらしいが,随分と沢山居る。丘の向こうには沢山のパコダが並んでいる。これらを一つひとつ見学して歩く。中央には一際立派で荘厳な寺院が建っている。

■ヒンズー教徒だけ入れる寺院
 荘厳な寺院から先へ進むと,下り坂の階段になる。11時10分に,この坂を下り始める。林の中を静かな道が続く。かなり急な坂である。坂の終わりに塀に囲まれた大きな寺院がある。門から境内に入ろうとすると,門の側にいる男性から,
 「ここから先はヒンズー教徒だけです・・・」
と境内に入るのを断られる。境内には,沢山のヒンズー教徒が参拝している。どうやら,先ほど大きな旗を持って並んでいた人達のようである。
 私達は塀に沿って,坂を下り続ける。
 11時14分,私達は川の畔まで降りる。河岸を辿って,元の入口の門の方向へ歩き始める。川縁では,数頭の牛がノンビリと草を反芻している。
 途中から右岸沿いの丘に登る。ほんの3~4分登ると丘の上に到着する。尾根道を進むと,山頂は展望台になっている。見晴らしがよい。眼下に沢山の寺院や民家が立ち並んでいるのが見渡せる。

              <パシュティーナ展望台から寺院が見える>

■川縁で葬儀
 階段を降りて,川沿いの道まで降りる。
 川端で,丁度,お葬式が行われている。
 「トン,チキチ,・・トン,チキチ,・・・」
と賑やかな鳴り物が辺りに響き渡る。
 河岸では,丁度人が寝られるほどの広さに,薪をうずたかく積み上げている。どうやら,この薪の上に亡骸を乗せて火葬にするようである。傍らには,親族と思われる人達が数名並んでいる。暫く,葬式を見物していたが,一向に進捗しない。
 傍らでは,臭いどぶ川の中に入って,一生懸命,ゴミを漁っている人がいる。一体,何を漁っているのだろうか。

    <パシュティーナの川>               <パシュティーナの寺院群>

                                                         (つづく)


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