中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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オーストリアの山旅:第10日目(5);オーベルタウエルンからシュラードミングへ

2014年09月15日 06時20分23秒 | オーストリア;ダハシュタイン山群トレッキング

                             <オーベルタウエルンを目指して歩く>

オーストリアの山旅:第10日目(5);オーベルタウエルンからシュラードミングへ
           
 (アルパインツアー)
      2014年6月26日(木)~7月7日(日)
前の記
 
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e1bbfc30d14e59ce1a4d8ebd0b06ab4b

第10日目;2014年7月5日(土) (つづき) 

<ルート地図>


■第6日目のルート全体図

                        
■拡大図(オーベルタウエルン)   拡大図

※これらの地図はアルパインツアー社とは無関係.筆者が勝手に作ったもの.
 正確かどうかは全く分からない.

<何かの催し物>

■沢山の人が何かしている
 13時30分,私達はオーベルタウエルンのシーカ地区中心街(標高1,797メートル)に到着する.今回のトレッキングは,ここで終わりである.
 中心街の一角にあるホテル(多分シーカホテル)前の広場で,私達は,現地ガイドのWGさんからの指示を待つ.予定では,ここからタクシー相乗りでシュラードミングまで移動することになっている.
 私達が指示待ちをしている場所から,少し離れた所で,沢山の人が集まって何かしている.
 “一体何をしているんだろう…”
 気にはなるが,WGさんの指示があるまで動けない.
 その内に,WGさんがどこかへ行ってしまう.

<沢山の人が集まっている>

■周囲の建物
 待っている間に周囲を見廻す.
 私たちが居る場所より少し高いところにホテルのような建物が数軒並んでいる.その先に牧場かスキー場か分からないが緑の斜面が広がっている.地図で確かめるとクリングスアルムとかディキアルムとかいう名前のホテルのようである.
 

<数軒のホテルが建ち並ぶ>

■障害物競争?
 WGさんが,なかなか帰ってこないので,退屈した私達は,直ぐ近くの人混みに近付いてみる.
 すると,沢山の人が,何やら柵のようなものによじ登っている.
 “一体,何をやっているんだろう…”
 どうやら,折角柵によじ登ったのに,すぐに反対側へ降りていく.随分無駄なことをしているような気がする.でも暫く見ていて,これは障害物競走だなと漸く気がつく.

<沢山の人が柵越えをしている>

丘の幟を一回り
 柵越えをした人達は,今度は小高い丘を駆け上がっていく.丘の途中にある赤色の幟旗を一回りして,今度は往路を駆け下っている.
 私達は,ポカンとした表情のまま,沢山の人達が丘を駆け上がったり駆け下りたりしているの眺め続ける.
 どうやら,ここでお祭り,というか,何かイベントが行われているらしいと,ようやく気がつく.


<丘を登ったり降りたり>

<徒歩でオーベルタウエルンまで移動>

■結局もう少し歩くことに…
 13時40分,どこからともなくWGさんが,ようやく戻ってくる.
 「…ここからタクシーに乗ることになっていましたが,今日は催し物があるので,ここまでタクシーは入れないとのことです.催し物が終わるまで待っているわけにも行かないので,オーベルタウエルンまで歩きましょう…催し物に迷惑が掛からないように,道路の隅っこを歩くことで了承を得ました…」
とのことである.
 私達は,沿道に張ってあるロープを跨いで,道路の左端を一列になって歩き始める.

<ロープを跨いで左端を一列になって歩く>

ランナーとハイタッチ
 砂利道をひたすら歩きつづける.
 殆ど切れ目無くランナーが続く.ランナーの服装は多種多様である.中には縫いぐるみで仮装している人もいる.すれ違いざまに,ほぼ例外なく,
 「やあ,やあ,…」
と私達に挨拶する,時には手と手を合わせてハイタッチ.なかなか良い雰囲気である.
 たまたま縫いぐるみをすっぽり被った人と,手の平を合わせたら,手の平に彼(彼女?)の汗がベットリと付いてしまう.
 “うえ~…バッチイな,参ったナ…”
 私達は旅の途中,バッチイ手の平を拭うハンカチなど持っていない.仕方なく,ズボンやシャツで,ベタベタ汗を拭き取る.
 ”どうせ,もうすぐシュラードミングだ.ホテルに着いたら着ているもの全部着替えるから,我慢,我慢!” 
 汗には閉口するが,私達のような異国の旅人に対して,ランナーの皆さんが,好意を示してくれるのが,何とも嬉しい.

<ランナーとハイタッチ>

オーベルタウエルンに到着
 14時頃,前方にオーベルタウエルンの那智並みが見え始める.十字路を中心に,10数軒の建物が並んでいる.
 どうやら,催し物の出発点は,この集落の一角にあるようだ.

<もうすぐオーベルタウエルン>

オーベルタウエルンに到着
 14時05分,オーベルタウエルンの十字路(標高1,739メートル)に到着する.
 十字路手前の広い場所で,タクシー2台が私達の到着を待っている.
 ここで6日間にわたシュラードミング・タウエリング縦走の旅は終わる.終わってみれば長いような短いような旅であった.

<オーベルタウエルン十字路に到着>

<シュラードミングへ移動>

■タクシーに分乗
 私達は2台のタクシーに分乗する.男女別に乗車する,WGさんは男性の車に同乗する.
 たまたま私が乗車したタクシーの運転手は,気っぷの良い女性である.
 「さあ,さあ…早く乗って…」
と言わんばかりの調子で,お尻を押す.
 「良いかい…発車するよ…」
 勿論,ドイツ語,でも,多分,こう言ったんだろうと思う.
 すぐに発車.
 こうして私達は,14時05分,オーベルタウエルンを後にする.

<タクシーに分乗>

■2車線の素晴らしい道路
 2車線の素晴らしい道路が続く.暫くの間は谷間沿いのジグザグ道を下り続ける.
 標高が低くなるにつれて,集落や牧場が見え始める.
 対向車はほとんどない.無事にトレッキングを終えたためか,気が緩みはじめ,眠くなる.眠気を我慢していても仕方がないので,タクシーの揺れに身体を任せて,居眠りを始める,
 14時26分,目が覚めると,鉄道線路に沿った道を走っている.
 
<谷筋の道を下る>                              <集落が見え始める>

■スポーツホテルロイヤーに到着
 14時48分頃,進行方向右手に見えていた鉄道と離れて大きな町に入る,シュラードミングである.
 シュラードミング市内のどこを通っているのか良く分からないが,14時48分,無事,スポーツホテルロイヤーに到着する.ここは,6月29日に宿泊したホテルである.

<シュラードミングのスポーツホテルロイヤーに到着>
                                      (つづく)
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「オーストリア山岳トレッキング」の索引

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「オーストリア山岳トレッキング」の目次
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