花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

ハナシノブ科、「ギリア」、「フロックス」

2018-04-30 | 植物 花

「ブルーハイビスカス」が、咲きます、名前は、「ハイビスカス」ですが、ハイビスカス属の「ハイビスカス」とは

違って、アリオギネ属です、花の姿も似ていますが、「ブルーハイビスカス」の葉は、掌状で深裂しますが

「ハイビスカス」の葉は、卵形なので区別できます。

アオイ科、西オーストラリア原産、学名 Alyogyne huegelii、英名 lilac hibiscus

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ハナシノブ科の最初は「ギリア・レプタンサ」です。

<「ギリア・レプタンサ」>

花茎を伸ばし、先端に漏斗状の小花50個位を集めた花序をつくります。

花冠より突出た雄蘂が、長く伸びます、カットが、輝くダイヤモンドの様です。

似た花に「ギリア・カピタタ」(Gilia capitata)が、有りますが、「ギリア・レプタンス」より

花序が、多少、小さく、小花の数も少ないのですが、殆ど、見分けが困難です。

学名をネットで検索しても、同じ様な花が、略、同数で表示されました。

ハナシノブ科、ヒメ(ヒメハナシノブ)科、耐寒性一年草、北アメリカ原産

英名 Gilia reptantha、英名 Bluehead gilia、別名 「タマザキヒメハナシノブ」(玉咲き姫花忍)

尚、「ギリア」は、スペインの植物学者の名前とか

 


「ギリア」には、他に「ギリア・トリコロル」も有ります。

<「ギリア・トリコロル」>

花茎(60cm位)の先端に、径2cm位の花を数個咲かせます。

上載の「ギリア・レプタンサ」とは、違った形の花です、芳香が有ります。

耐寒性一年草、北アメリカ原産、学名 Gilia tricolor、英名 Bied's eyes

別名「ヒメハナシノブ」(姫花忍)、「バーズアイ」

 

 此の時期のハナシノブ科の花には、「フロックス・ピロサ」が、有ります。

6月の頃になると、他に「フロックス・パニキュラータ」や「フロックス・マキュラータ」等が

咲き始めますが、此等は、次回に載せた視ます。

<「フロックス・ピロサ」>

五裂する花弁は、透き通る様なピンク色をしています、這性なので、ピンク色の絨毯を引き詰めた様になります。

ピンク色の花が主ですが、青紫色の花を咲かせる「フロックス・ピロサ ’ムーディブルー」等も有ります。

水捌けの良い場所を好むので、傾斜地に植栽することが多いので、遠目にも綺麗に見えます。

沢山の明るいピンクの花が、甘い香りと供に、春の一時を愉しませてくれます。

ハナシノブ科、クサキョウチクトウ(フロックス)属、耐寒性多年草、北アメリカ原産

学名 Phlox pilosa、英名 Downy phlox、別名「コンペキソウ」(紺碧草)、「ツルハナシノブ」(蔓花忍)

英名の<Downy>とは、”軟毛が生える” 意味とか、茎に細かい毛が生えていることを著してい事のようです。


下図は、ブルーが冴える「フロックス・ピロサ」Phlox pilosa 'Moodyblue'

最後のハナシノブ科の花は、「シバザクラ」(芝桜)です。

此の時期になると、全国至る所で「シバザクラ」(芝桜)の群生が、見られます。

這性なので、赤、白、ピンクの絨毯を敷き詰めた様な光景を目にすることができます。

五枚の花弁の先端が、少し欠ける姿が、「桜」の花に似て、地表を埋め尽くすので、「芝」に似ているので

「芝桜」の名前の由来とのこと、春の風物詩の一つです。

ハナシノブ科、フロックス属、常緑多年草、北アメリカ原産、学名 Phlox subulata,英名 moss phlox

別名「ハナツメクサ」(花詰草)、「モスフロックス」

 

斑入り等、多彩な色の花が

 <各画像は、クリックで拡大表示します>


「ネモフィラ」3種

2018-04-21 | 植物 花

「カネノナルキ」の花です。

小さな新芽の頃に、5円玉の穴に、細い枝を通して成長させ、枝が、成長して、枝にお金がなった様に見えるので

此の名前が、付いた由、ベンケイソウ科、クラックス属、南アフリカ原産、学名 Crassula portulacea

別名「ナリキンソウ」(成金草)、「フチベニベンケイ」(縁紅弁慶)、「カゲツ」(花月)

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「ネモフェラ」の花が咲いています、各々、趣が違う品種を3種挙げてみました。

「ネモフィラ ’スノーストーム’」、「ネモフィラ・マクラータ」、「ネモフィラ・メンジェシー」です。

<「ネモフィラ ’スノーストーム’」>

基本種は、「ネモフィラ・メンジーシー」で、其の園芸種になります。

次の段で載せる「ネモフィラ ’ペニーブラック’」も「メンジーシー」、別名「ルリカラクサ」(瑠璃唐草)の園芸種です。

白地の花弁に、細かい茶紫色の小さな斑点が、多数点在します、可憐な花です。

葉は、羽状に深裂して、対生します。

ハゼリソウ科、ネモフィラ(ルリカラクサ)属、北アメリカ原産、耐寒性一年草

学名 Nemophila menziesii var.atomaria 'Snow Storm'

尚、Nemophila は、ギリシャ語で ”小さな森” を意味するとか、森林等に多く自生するからとか

亦、menziesi は、植物学者の名前で、atomaria は、”小さな斑点” とか、花の特徴を用よく著わしています。



下図も「ネモフィラ・メンジーシー」の 園芸種「ネモフィラ・メンジーシー ’ペニーブラック’」です。

花は、「スノーストーム」に比べて小輪ですが、黒紫色の花弁には白い縁取りがキュートです。

学名 Nemophila menziesii var.discoidalis 'Penny Black'

次は、お馴染みの「ネモフィラ・メンジェシー ’インシグニス ブルー’」です。

花色は、淡いブルーで、中心に白い斑が入ります、ひたち海浜公園の群生が、此の時期の話題になります。

学名 Nemophila menziesii cv.'Insignis Blue' 、英名 Baby blue eyes、

別名「ルリカラクサ」(瑠璃唐草)

群生している様子<借用画像>

最後に「ネモフィラ・マクラータ」の花を挙げて終わります。

五弁の花弁の先端に、各一個ずつ紫色の斑点が有ります。

学名 Nemophila maculata、別名 「モンカラクサ」(紋唐草)、「ファイブスポット」(Five spot


尚、ハゼリソウ科の「ハゼリソウ」(Phacelia tanacetifolia)とは、下図の様な花です。

<各画像は、クリックで拡大表示します>


春、キンポウゲ科の花

2018-04-18 | 植物 花

今、ゴマノハグサ科の小さな花々が、咲き競います。

「ベロニカ ”オックスフォードブルー”」です。

学名 Veronica peduncularis 


「オオイヌノフグリ」(大犬の陰囊)です、けったいな名前ですが、「ベロニカ」の一種です。

学名 Veronica persica


<各画像は、クリックで拡大します>

キンポゲ科の花は、春に咲く「クレマチス」、「クレマチス・アーマンデー」と「クレマチス・モンタナ」の花です。

<「クレマチス・アーマンデー」>

アーマンダー系で原種系クレマチスの一種、白い4~6弁の花を咲かせます。

芳香が有るので、遠くからでも、其の存在を知ることができます。

葉は、光沢が有る細長い常緑葉で、密に茂るので、日除けにも充分効果を発揮します。

「クレマチス・アーマンディ ’チェリーブロッサム’」等の改良種も出回っていまあす。

キンポウゲ科、クレマチス(センニンソウ)属、常緑多年草、中国、ベトナム原産

学名 Clematis armandii

3月、下図の様な蕾を着けます、開花間近です

今は、小さい純白の花が満開になっています。



次も春咲きの「クレマチス」、「クレマチス・モンタナ」です。

<「クレマチス・モンタナ」>

白や淡いピンク色の4弁の花で、花径が、約4cm位、花弁の先端が丸くて可憐な花です。

花心が、黄色でバニラの様な香りがします。

旧枝咲き(2年目の枝から伸びた枝に花を咲かせる)で春のみ花を咲かせる一季咲きで、モンタナ系に入ります。

キンポウゲ科、クレマチス属、耐寒性多年草、蔓性、中国、ヒマラヤ、パキスタンに自生

学名 Clematis montana




<各画像は、クリックで拡大表示します>


アブラナ科の花

2018-04-13 | 植物 花


縁起が良い名前の「フッキソウ」(富貴草)、別名「キッショウソウ」(吉祥草)が、咲いています、肖りたいものです。

雄蘂が、角の様だと思って見ていたら、実にも角が、生えていました。

ツゲ科、フッキソウ属、学名 Pachysandra terminalis

早春の代表、アブラナ科の花を挙げてみました。

最初は、「ムラサキハナナ」の花です。

<「ムラサキハナナ」(紫花菜)>

黄色い色の「菜の花」に似ているので、謂わば、”紫色の「ナノハナ」(菜の花)” です。

但、「菜の花」は、同じアブラナ科でもアブラナ属ですので、別の植物ですが ・ ・ ・ 

分岐した茎の先端に総状花序をだして、淡い紫色の4弁花を咲かせます、花や葉は、食用になります。

黄色い色の雄蘂が6本、1本の雌蘂が着きます。

根本の葉は、羽状に深裂して、上部の葉は、茎を取り囲むように(耳のように茎を抱く)着きます。

江戸時代に中国から入ってきた外来種とのこと、今では、野生化しています。

別名に「オオアラセイトウ」が付いていますが、大きな「アラセイトウ」(ストック)に由来する由

亦、「ショカツサイ」(諸葛菜)の別名が、中国の諸葛孔明が、植栽を広めたからとか

アブラナ科、オオアラセイトウ属、耐寒性一年草、中国原産、学名 Orychophragmus violaceus

英名 Chinese violet cress

 

「エリシマム・リニフォリウム」も青紫色や桜黄色の花を咲かせています。

<「エリシマム・リニフォリウム」>

仲間には、「エリシマム・チェイリー」Erysimum cheiri別名「ウォールフラワー」

「エリシマム・アリオニー」(Erysimum × allionii)別名「シベリアン・ウォールフラワー」等々

エリシマム属には、80種位の品種が有るとのことですが

今日は、紫色、桃黄色の4弁花を咲かせる「エリシマム・リニフォリウム」を挙げてみます。

アブラナ科、エリシマム(エゾスズシロ)属、耐寒性多年草(一年草)、ヨーロッパ、北アフリカ原産

学名 Erysimum linifolium別名「宿根チェランサス」



下図は、「エリシマム・アリオニー」(シベリアン・ウオールフラワー)

下図は、「エリシマム・チェイリー」(ウオール・フラワー)

 <各画像は、クリックで拡大表示します>


ユリ科の花(3)

2018-04-10 | 植物 花

「ジューンベリー」の 純白の花が、満開です、夏には、実が生り、赤紫色に熟します。




初夏の頃に実が赤く色着きます。

バラ科、ザイフリボク属、落葉低木、北アメリカ原産、学名 Amelanchier canadensis

別名「ザイフリボク」、「ジューンベリ-」(6月頃、実が生るからとか)

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”ユリ科の花(3)” は、「ショウジョウバカマ」、「アリウムギガンチュウム」です。

<「ショウジョウバカマ」(猩々袴)>

細い線形の葉が、ロゼット状に広がった中心から花茎をのばし、先端に花を咲かせます。

山地の湿った場所等に多く生育します、積雪が溶けると顔を出して、春の到来を告げる花です。

花色は、紅紫色が種ですが、淡い紅色や白、紫色、赤有等も有ります、筒長の小さな花が、集合して咲きます。

赤い花が、咲いた姿を架空の動物の<猩々>の頭の毛に喩え、根性葉が、重なった姿を<袴>に喩えた命名とか

ユリ科、ショウジョウバカマ属、多年草、日本、朝鮮半島、サハリン等に生育

学名 Helonias orirntalis=Heloniopsis orientalis、別名「カンザシバナ」(簪花)

「ジャパニーズ・ヒヤシンス」



最後は、”大きなネギボウズ” 、「アリウム」の一種「アリウム・ギガンチウム」の花です。

<「アリウム・ギガンチウム」>

アリウム(ネギ)属の「ニンニク」や「ネギ」の仲間、其のアリウム属には、400種位の品種が有る由

葉が無く、長い花茎を伸ばした先端に、多数の小さな花を集めて、球状の花序を造ります。

今日挙げる「アリウム・ギガンチウム」の球状の花序の径は、10~20cm位にもなります。

花の姿は、アザミ属の「ルリタマアザミ」(瑠璃玉薊)に似ています。

ユリ科、アリウム(ネグ)属、耐寒性球根、中央アジア原産、学名 Allium giganteum


<各画像は、クリックで拡大表示します>