カラスといちごとクロッカスと

身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など、日々日々、季節季節の情報を、
個人の目をとおしてお届けします。

オカトラノオ、期待したようには

2023年10月06日 08時00分00秒 | サクラソウ科

2020.07.26撮影

オカトラノオ(Lysimachia clethroides)です。花房が、なでなでしたいぐらいに見事ですね。

学名 Lysimachia clethroides
和名 オカトラノオ(丘虎の尾)
英名 Gooseneck loosestrife「雁の首の(形の)ミソハギ」
サクラソウ科(Primulaceae)オカトラノオ属(Lysimachia


でも、こやつは、生命力旺盛で、庭中出かけて行って、延々と陣地を広げていく。その癖、元いたところはハゲチョロンにしてオサラバよ、という習性を持つ。おや、あそこにあったオカトラノオは、どこへ行った? と見てみると、数メートル離れたところで、のうのうとしている。

美しい顔(かんばせ)して、こういうことするのよ。庭の管理人は、オカトラノオは愛でながらも、格闘を続けることになる。

ところが、その元気一杯のオカトラノさんに去年ごろから異変が起きた。花房が小さい。今年のは、もっと小さい。次の画像は、今年の花房。これは、撮影の角度の関係で短く見えるのではなく、本当にこんなにちょん切れているの。

2023.07.26撮影

これでは、「虎の尾」にならんでしょうが。「短尾の日本ネコの尾」ぐらいかな。なんて、冗談っぽく言っていますが、実は、心配しています。これは、この植物が、うちの庭では消え込んでいく前兆なのか?

本当に、わたしはどうすればいいのか。


2020.07.26撮影

直前の画像は、うちの日陰の庭で美しく咲き誇っていたころのオカトラノオの一部です。このころは、増えすぎて、抜きまくっていたのよね。お友だちにあげたり。

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キレンゲショウマ、期待したようには

2023年10月04日 08時00分00秒 | アジサイ科

2020.08.27撮影

ああ、キレンゲショウマ(Kirengeshoma)。「1属1種」と言う触れ込みですが、それはウソで、本当は「1属2種」です。

学名 Kirengeshoma palmata あるいは Kirengeshoma koreana
和名 キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)
英名 Yellow waxbell「黄色の蝋の鐘」
アジサイ科(Hydrangeaceae)キレンゲショウマ属(Kirengeshoma


10年以上も前に手に入れ、最初はなかなか株が大きくならず、花もよくつかなかったのですが、2020年(上の画像)、2021年、に、株がしっかりとしてきて、花もよく咲いてくれました。うれしかったわ〜

それで、翌年の2022年(=去年)には、もっと期待していた。そうしたら、2本だけひょろっと出て、花はひとつしか咲かなくて・・・


今年2023年は、植わっているところを、恐る恐る、ず〜〜っと眺めていましたよ。レンゲショウマの芽が出てくるのは季節がかなり遅いのはわかっていたのですが、それでも、待ちわびながら、ダメか、ダメか、と。

すると、なんとか出てきた。

でも、、、1本だけ。その1本が30cmくらいまでしか伸びず、そのまんま・・・

9月には、ツボミがつくか、咲くか、と待っていましたが、わたしが8月に庭仕事中に脚立から落っこちて足の裏を強打し、、、


痛くて歩けず、救急病院にまで行き、


、、、「門外不出」となって久しく、怪我して大方4週間後にやっとなんとか歩けるようになって、庭に出て見てみると、、、

哀れな姿に。こりゃ、もう今年は咲かんよ。咲かないどころか、来年まで生きていてくれるのか。去年の期待も大きかっただけに、今、気分が落っこちていますわ〜〜

どうすればいいんだ。

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タチアオイ、期待したようには

2023年10月02日 08時00分00秒 | アオイ科
2023.08.11撮影

今年の夏、わたしの庭で、期待したようには咲かなかった花を、3回に分けてご紹介します。

このレッドワインのタチアオイ(Alcea rosea)は、一昨年、買い求め、南側の庭に植えました。去年はまだ小さくて、今年は2〜3mになるだろう、と思っていたところ、50cmほどにしか伸びませんでした。日本から帰ってきてそれを見たときには、ショック。ウソやん。

学名 Alcea rosea 'Red Wine'
英名 Hollyhock
和名 タチアオイ(立葵)「レッドワイン」
アオイ科(Malvaceae)タチアオイ属(Alcea

タチアオイは、一年草とも、二年草とも、また、生存期間の短い多年草とも、言われますが、タネを大量に落として自身で芽生えてくるので、多年草のように見えるのだ、と。でも、多年草でない、と証明されているのだろうか?

うちには、前に黒い花びらのタチアオイ「漆黒の夜」がありました。そのタチアオイは、毎年根本から大きい新しい芽が出てきていました。ちゃんと観察していましたもん。あれは、タネから出てきた芽ではないと思います。

以下に、Alcea rosea 'blacknight'「漆黒の夜」の画像をリンクします。

「漆黒の夜」は、長い間育てていたのですが、例のごとく、成長した樹木の陰となり、なくしてしまいました。それで、いつかは新しいのを導入したい、と思って購入したのが、先の「レッドワイン」です。

でも、50cmというのは、悲しかったです。わたしが家にあまりいなくて水やりができていなかったから、雨が降らなかったから、散水制限があったから、、、、

と思っていたのですが、路地をはさんで裏のお家のタチアオイも、色がそっくりなだけでなく、草丈までそっくり。なんだ、うちだけじゃないのか。じゃあ、気温が上がりきらなかったから?

ただ、50cmという草丈じゃあ花は咲かないだろう、と思っていたのに、数個、咲いてくれました。感謝。

でも、来年は? 新しい株を求める? わずかながらも、タネが落ちてくれている?

2023.07.29撮影

タチアオイの花は、まず発達したオシベが現れます(冒頭画像)。メシベは、この飛び出したオシベの中に入っています。次に、オシベから花粉がこぼれ出し、それは、下の花びらの上に積もったようになります(画像の例示、なし)。その後、メシベが伸び、花柱が多数に分枝します(直前の画像)。オシベとメシベの成熟期をずらすのは、自家受粉を避ける方策です。

タチアオイは、他のどのタチアオイの個体によって受粉されているかわからないので、採れたタネから、そのタネを生産した個体の形質がそのまま現れるとは限りません。

ぜひ形質を維持したいなら、株分けをするか、挿木をすることになります。

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