AKILA's えgo

気まぐれに、ドラムや音楽の気になった事上げとります。

色付きというコーティング

2018-02-11 00:38:00 | ドラム
さてさて、漸く入手に至ったワケだが、よりにもよってコレだ(笑)。


PAISTE 900、Color Sound 22 Heavy Rideの紫。

900はALPHAの後継機種で、例によって2002シリーズと同じ合金を使用した、ミドルクラスのシンバル。
レギュラーモデルは未処理である黒い部分が目立ち、その中でレイジング/ハンマリングされた金色部分が中々渋い輝きを放つ。

現状だとスタンダードウェイトとヘヴィウェイトの2区分から、豊富なサイズを選択する事が可能。
あとは何と言っても、4種類のカラーを選択出来る点だろう。
これらはシグネイチャーモデルという前例の下で選抜されたカラーで、赤、青、紫、黒の4色となっている。

ま、
見た目の派手さは確かに目を見張るものがあるが、肝心なのは音。
2002と同じ合金を使用している点ではPSTシリーズも同様だが、正にPST7とPST8の真ん中、ある意味オイシイとこ取りといった鳴りである。

PST7は柔らかく繊細な響きを持った明るさで、PST8はもう少し硬質で大きめの粒立ちが際立つ明るい響き。
どっちも一長一短あるって感じ(そこが魅力であるというのは注釈しておく)だが、その中間部分を上手い事掬っているのが900。

明るさはほどほどでありながら、繊細さ(スタンダード)と力強さ(ヘヴィ)を両立。シンバルとしての金物的主張も忘れない。

正直、ALPHAの上品でストレートな明るい響きと比べたら物足りなさはある。
でも、今後900が定着するようであれば、オレは好ましいシリーズであると言っておく。

実際、今回入手したライドを叩いてみた時に感じたのは、MEINLのCLASSICS CUSTOMのDarkシリーズに近いな、と。
無論、PAISTEらしさという点に於いて明るめな成分は900の方が主張するが、倍音成分の含み方などは、かなり似ていると感じた。

その真価のほどがまだ定かじゃない(バンドで試してない)ので、今後率先して使っていきたいところだが、やっぱ色付きっていうのは影響出ているように思えるね。

去年にPST7のカラーコーティングを購入したが、ホントに倍音を殺ぐよなと再認識した。
スプラッシュはともかく、ライドは従来の煌きを失ってて、個人的には使い物にならない部類。

サイズやウェイトも左右するだろうから、カラーシンバルを購入する場合は、オレとしちゃあ自分が思っているよりもデカイサイズにした方が良いと思っている。

だから、ライドは元々手始めに買うつもりにしていたが、カラーでと考えた以上、22"しか頭になかった。
ヘヴィにしたのは、単なる嗜好。オレはライド使うんだったら重い方が好みなので、長く使用していくことを考えれば、そこに流れ着く。
源泉がALPHAの22 Heavy Rideだったってところが間違いなく大きい。
このライドを使う様になってから、オレのライドの基準が“重く強く煌く”となったからね。

だから、今回の900のライドは、ある意味ALHPAのHeavy Rideにも似ていたりする。重量は900の方が上だケドね。

これから多用していって、鳴りに確信が持てる様になったらライヴでも使おうかとは思っている。
折角だから、このシリーズとカラーエディションをアピールにかかっておきたい(笑)。