さんぽみち 野の花

一滴の水が注がれるように、
日々の暮らしやさんぽみちで
出会った出来事を
つづっています。

鎌倉建長寺:四つ頭茶会へ

2013年10月26日 | 趣味
△『鎌倉の建長寺でお茶会がありますがいかがですか?』

鎌倉を歩いたのはいつ頃でしたでしょう?
先生の「お茶会」の前の「鎌倉!」という言葉に引かれて、
すぐに『お願いします。』とお答えして参席してまいりました。
台風の余波で朝からどんよりとしていました。
10名ほどの方々と池袋を経て湘南電車で鎌倉へ、
自宅から2時間あまりの小旅行になりました。

境内のあちらこちらで若い雲水の方々が応対に当たり、
まず由緒ある法堂で中国茶席に、次に僧堂で地元の先生の薄茶席に入り
お菓子とお茶をいただきました。
それから、生まれて初めて耳にした「四つ頭茶会」席へ向かいました。
「四つ頭茶会」は独特の禅の作法で行われるので
その作法の講習を受けての席入りでした。
茶室へは4組のグループが、それぞれの頭(先頭)に付いて四隅に
向かって入り、全員でひとつの大きな輪になるように座ります。
「四つ頭茶会」のいわれです。
普通の茶会では、頭(正客)はひとりで、その方に順々に続きます。

次に教えていただいたのは手の形でした。
歩く時、席入りの時、座っている時、待っている時の手の形です。
両手の手のひらを指を揃えて合わせ、その手を鼻の高さまで上げます。
もうひとつの手の形は、右の手をみぞおちに当てその上に左手を載せ
両手の親指を合わせるようにします。
その時々に手の形を変えるので、横の人をチラチラ見ながらでした。

席入りが済むと、4人の雲水の方が4グループ毎に同時に一人一人に
お菓子を運び、次にお湯と茶筅を持ち、一人一人の前でお湯を注ぎ、
お茶を点てて回ってくださるのです。
お菓子(こんにゃくの煮物)をいただき、お茶をいただくと
菓子器と茶碗が下げられ、退室です。
全てが無言のうちに(進行の説明あり)厳かに営まれました。

茶室の襖には大きな龍の絵が描かれていましたし
山門近くには樹齢750年余りのみごとな
「ビャクシン」の幹と出会えました。

小手指 明正地所ホーム



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする