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J2 松本 vs 大分(松本)

2014-10-11 | J2

Jリーグ・ディビジョン2 第36節
2014年10月11日(土)13:00キックオフ
松本平広域公園総合球技場
松本山雅FC 2 - 0 大分トリニータ

故松田直樹が付けていた背番号3は、横浜Fマリノスの永久欠番となっている。あくまで個人的な見解だけど、永久欠番というのは好きではない。そこで歴史が終わってしまうような気がするから。それが横浜Fマリノスのやることとなればなおさらだ。最後に在籍していた松本山雅FCでも、永久欠番の議論があったそうだ。しかし、クラブはそうはしなかった。そして、今シーズンからまた背番号3がピッチに立つことになった。その重責を背負うのは、名古屋から移籍してきた地元出身の田中隼磨である。

仕事で松本に通い始めて4年目になるけど、まだアルウィンで試合を観戦したことがなかった。今シーズンも既に終盤戦に突入。現在2位につける松本山雅は、このまま行けばJ1自動昇格となる。そんな最高潮の時期を逃してはなるまいということで、仕事とは別に通い慣れた松本へ向かう。アルウィン初見参だ。さすがJ2ナンバーワンの入場者数を誇るクラブだけあって、この日も観衆11,238人。何よりレプリカ着用率の高さに驚いた。みんな深緑のユニフォームを着ているではないか。自分も思わずマフラーを購入して、松本山雅を応援する。

前半は大分、後半は松本山雅。ここまで変わるかねというくらい、前後半で攻守がキッチリ分かれた面白い試合展開となった。前半の苦しい時間帯を凌いだ松本山雅は、後半に入ると流れを完全に自分達に引き寄せた。ここがこの試合のポイント。こういうことが出来るのが、本当に強いチームだと思う。相手の足が止まり始めたところで、一気に畳み掛けるように得点を奪う。船山の2ゴールは、いずれも落ち着き払ったものであった。

派手なアクションや華麗なテクニックは見られない。耐えるべき時はじっくり凌いで、ここぞという時は果敢に勝負をかける。こういう戦い方は地味ではあるけど、観ている者の心にズッシリと響く。これは応援したくなるよなあと思う。心が震える試合というのは、そうそう観られるものではない。そしてそれは、カテゴリーに関係なく出会うものである。今日は本当に素晴らしい試合を観ることができた。

試合後、反町監督がMVPと賞賛していた田中隼磨も、じっくり我慢して走り続けるという地味なプレーに徹していた。しかし、ここ一番の彼のインターセプトが、攻撃のきっかけとなっていた。勝つためには何が必要なのか。J1での豊富な経験を持つベテランのプレーは、チームに確実に浸透しているような気がする。「マツさんみたいにはいかないと思うけど」という選手のプレーもまた、心にズッシリと響くものであった。

                         

コメント (2)
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