ものには方向があり、それには合理性があるんだ。
この釉薬のホウロウ容器の耳、横向きだとぶつかっちゃうでしょ。
だから、ななめ向きにしてほしい。
棚上のものは、右まえみつを取って左うわ手のがっぷり体勢から吊る、ってのが定石なんで、この方向がより正解。
方向と言えば、意外と知られてないのが、刀の表裏ね。
これにはきちんとした合理性があるんで、間違えないで使ってほしい。
こっちは、実は「裏」(使う際にそうなる)。
こちらの平ら面が「表」。
これは和包丁でも同様(洋式や文化包丁は両刃かも)。
キッチンで確認してみて。
制作現場では、この裏表を間違えると構造に支障をきたすほどの問題が発生するから、必ず知っておいてほしい。
これ、間違ってるひとの切り方。
裏返し。
こちらが正解。
断面がツラに対して垂直になる。
質を確保するために、重要な知識だよ。
右利きのひと用。
刃は右サイド。
手づくりの松皮刀も、きちんと考えてつくられております。
ゴムベラも同じ構造。
勾配は片面にしかついてない。
平らな面を上にすると、刃が立たないで空振りしちゃう。
勾配を下に向ければ、よくはがせる。
触ってみたらすぐにわかるよ。
・・・こんな基本的なところから指導してます、森魚工房。
かゆいところに手が届く教室だね(うるさい、こまかい、とよく言われるが)。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園