月の出が遅くなってきたところで、紫金山・アトラス彗星がその後
どうなったのか気になって、富士山麓某所にて撮影してきました。
【紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)11/25】
キヤノンEOS Ra+タカハシε-180EDC,F2.8,ISO1600,STARRY NIGHTフィルター,
1.6倍クロップ,総露出時間16分(2分×32コマ,加算メトカーフコンポジット),
タカハシEM-200Temma2M赤道儀,口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,
静岡県富士宮市にて
信頼スジによると光度は約9等。小型双眼鏡では存在確認できない
ほど暗くなってしまいました。それもそのはず、先月の中旬に最も
素晴らしい姿を見せていた頃と比べて太陽からは2倍以上も離れ、
地球からも3.5倍以上遠ざかっていたのでした。それでも写真では
立派な尾を伸ばした姿が捉えられました。尾が2方向に伸びている
ように見えますが、これはイオンテイルとダストテイルが分かれて
写っているのではないかと思われます。ちなみに、天空上の位置は
次のとおりです。
AstroArts社ステラナビゲータにて作成
夏の天の川の暗黒帯の中にちょうど入っており、運良く背景の暗い
天域に位置していたようです。来月になると天の川の糠星と重なり
尾の広がりが捉え難くなりそうですが、また撮影チャンスがあれば
狙ってみようかと考えてます。