先日(10月8日)の皆既月食で、月が地球の影にスッポリ納まる前に撮った画像がこちら↓
右上の完全に露出オーバーとなっている日照部分と、左下側の地球の本影に入って赤く写っている
部分の境目あたりに、ほんのり青味がかったエリアが認められます。
これは「ブルーバンド」と呼ばれるものらしく、地球大気圏の上層にあるオゾン層が太陽光の中の
赤い光を吸収し、残りの青い光が欠け際だけに届いて見られる現象なんだとか。
今回の皆既月食ではこれが各地で撮影され、ちょっとした話題になっていたようです。
皆既月食は過去に何度か撮影していますが、そんな現象を捉えたのは初めてのような気がします。
皆既突入前は雲が多く、絞り固定で露出時間を適当に調整しながら撮影していたんですけど、
月が雲間に来た際に露出時間を短くするのを忘れ、露出オーバーとなった言わば失敗写真に
偶然写ったということみたいです。人間万事塞翁が馬っていうんですかねぇ、こういうの。
初めてしりました。
皆既月食も奥が深いものですね。
この現象はブルーバンドという呼び名の他に、ブルーベルトとかターコイズフリンジという
言い方もあるようです。実は自分も今回の月食の後に初めて知りました。
その時、月面では地球による皆既日食の開始直後になっているはずですが、
おそらく地球外縁部が青く滲んだように見えるのではないかと思われます。
その後、徐々に赤く染まっていくような色変化が楽しめそうです。
月旅行ができるような時代になったら、実際に現地で確認可能になるかもしれませんね。