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自動車内装専門

ferrari ディノ246GT レストア-6

2010-01-22 13:15:38 | お知らせ
ferrari ディノ246GT レストア-6

少し忙しくブログがアップできませんでした。

前回はシートフレームの錆を落とし再塗装した処までお伝えしましましたが、
今回はフレーム裏の表皮取り付けパネルを取り換えるところからご説明させて頂きます。
このボードは張り替え時には必ず取り換えことが必要になります。
取り換えを怠りますと表皮の張りが緩かったり、剥がれたりの原因になります。




材質はMDFの3mm防水タイプです
(純正に使用されている物は2,8mm未防水タイプです

前回で風化した座面の写真の写真ですが、ディノの違う車の
レストア時の記録が見つかりましたので参考にと、記載させて頂きました。



この車両が特別傷んでいる訳でなく、殆どの車両が裏を見ると近い状態になっています。
弊社がウレタンの型を制作し初めて再生可能になりました。

今までは傷んだウレタンの上に10mm位の平らなウレタンを張り表面だけを誤魔化していたのが現状です。

ウレタンのインジェクション型の制作は非常に高価になり少数生産では不可能ですが、
スーパーカーの歴史的な意味合いでの価値観から、弊社が制作いたしました。
イタリアのレストア工場にも供給させて頂いております。



背面にウレタン取り付けた後にフレームの裏側のウレタンも取り付けます。





ウレタンだけのシート全体画像になります。
この様にベースになるウレタンがしっかりして初めて、ferrariの
美しい造形美の再現が可能になります。



この後の作業はレザーの裁断から縫製、取り付けと移っていきますが、レストアとは

文化財の補修に似て時間と資料の必要な高度な自動車の楽しみ方の一種です。

続く

自動車内装に関することはhttp://www.foxhead.co.jp

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ferrari ディノ246GT レストア-5 新年号

2010-01-08 17:41:50 | お知らせ
2010年 明けましておめでとうございます。

2010年 最初のブログです、昨年から続いている246Gtsの内装レストアも
中間地点を過ぎシート編となりました。



外見から見てもかなり変形して、シート内のウレタンの劣化が分かります。
まずはシート表皮をはがしてウレタンの確認が必要です。



サイド部分です以前に補修した跡が両サイドに確認できます。



裏側から見た画像ですが、表面のウレタンが風化してボロボロと崩れてきます。
古いウレタンを取り外しフレーム単体にします。



伸びきったラバースプリングを取り外しサンドブラスト後、焼き付け塗装処理に入ります。



ラバースプリングも新品に取り換え 次の作業のウレタン取り替えに入ります。
座面ですが、あまりの醜さに記録を取るのを忘れました。(笑い)

ウレタン取り換え作業は次回とさせていただきますね。

今年も宜しくお付き合いください。

スパーカー内装のご相談はhttp://www.foxhead.co.jpまで



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