「スピノザ『神学政治論』を読む」
上野修
が出た。2006年、NHK出版のシリーズ哲学のエッセンスの一冊として出たものの大幅増補版(本人によるとほぼ別の本)。
面白い。めちゃめちゃ面白い。
たぶん今スピノザを読みたい人の多くは、これ(『神学政治論』)と『政治論』(岩波文庫では『国家論』)が読みたいんじゃなかろうか。
難しいことは分からないままですが、スピノザの聖書論は「文法問題」だ、という上野さんの指摘に「ををっ」となりました。
仮に腰巻の「スピノザは一つの謎」というのが上野さんの意図を反映しているのだとすれば、旧世代最良の読み、というところに止まるんじゃないかな、とは思うけれど。
旧世代、というのは、20世紀後半から始まったスピノザラブ、的な流れの始まり、というほどの意味ですが。
つまりは、2010年代、既にスピノザ的な世界像を自明の前提として生きている人(世界)もいる(ある)かもしれないってことなんですが。
「謎」なのは誰にとってか、って話です。
でも、そこを踏まえて読めば、最良の入門書なんじゃないすかね(おれだけか?そんなところに立ち止まるのは)。
よろしかったら一読を。
前の本を読んだ人にも楽しめる内容になってると思います。
講談社学術文庫の
『デカルト、ホッブズ、スピノザ』
も面白い。こっちはホッブズとの比較に「ひゃっ!」
となります。
上野修
が出た。2006年、NHK出版のシリーズ哲学のエッセンスの一冊として出たものの大幅増補版(本人によるとほぼ別の本)。
面白い。めちゃめちゃ面白い。
たぶん今スピノザを読みたい人の多くは、これ(『神学政治論』)と『政治論』(岩波文庫では『国家論』)が読みたいんじゃなかろうか。
難しいことは分からないままですが、スピノザの聖書論は「文法問題」だ、という上野さんの指摘に「ををっ」となりました。
仮に腰巻の「スピノザは一つの謎」というのが上野さんの意図を反映しているのだとすれば、旧世代最良の読み、というところに止まるんじゃないかな、とは思うけれど。
旧世代、というのは、20世紀後半から始まったスピノザラブ、的な流れの始まり、というほどの意味ですが。
つまりは、2010年代、既にスピノザ的な世界像を自明の前提として生きている人(世界)もいる(ある)かもしれないってことなんですが。
「謎」なのは誰にとってか、って話です。
でも、そこを踏まえて読めば、最良の入門書なんじゃないすかね(おれだけか?そんなところに立ち止まるのは)。
よろしかったら一読を。
前の本を読んだ人にも楽しめる内容になってると思います。
講談社学術文庫の
『デカルト、ホッブズ、スピノザ』
も面白い。こっちはホッブズとの比較に「ひゃっ!」
となります。