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対外純資産

2014年05月28日 | 投資・運用
対外資産797兆円、対外負債472兆円によって対外純資産325兆円になった訳ですが、この対外資産の中には外貨準備として134兆円が計上されています。

この外貨準備は政府が外貨を稼ぎだして貯えているのではなく、殆どの部分が過去の政府の米ドル買い・円売り為替介入による米国国債保有残高です。

政府の為替介入のメカニズムは、外国為替資金特別会計を通じて政府短期証券を発行して機関投資家から円を調達、為替市場で介入として円売り・米ドル買いを行い得た米ドルで米国国債を購入しています。

短期の証券を発行して結果的に長期の米国国債を購入するので、政府の円キャリートレードと呼ばれていますが、永遠にポジションを持たざるを得ない(保有している米国国債を売却するのは、困難と推測されます)対外資産で一時は円高で為替差損が大きく膨らんでいました。

従って、米ドル買いの為替介入は好ましくないと米国政府は表面上コメントしていましたが、内心は米国国債購入に繋がるので大歓迎だった思います。

なお、平成25年3月31日付での外国為替資金特別会計の米国国債保有に関わる政府短期証券発行残高は約100兆円(隠れ政府債務)です。

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