花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

硫黄山噴火 ライブ画像 2018/04/22 (鹿児島)

2018-04-22 17:14:49 | 霧島連山
4月19日(木)霧島連山の硫黄山が250年ぶりに噴火しました。
翌20日に噴火は停止しましたが、今も噴気が出続けています。噴火は停止したものの、えびの高原の観光施設などにとっては深刻な事態が発生しています。

以下のライブ画像などで順に見ていきましょう。
ネット上にアップされている中継ライブ映像のキャプチャー画像です。中継各局のご厚意と、好天に感謝します。

4月19日(木)15時39分に硫黄山が噴火

夕方のMBC南日本放送 硫黄山の中継映像


同じく KTS鹿児島テレビニュース 西側上空からの映像


4月20日(金)噴火は6時半に停止したが・・・

17時36分 UMKテレビ宮崎 えびの高原駐車場西側からの映像


硫黄山の手前に湯気のようなものが見えています。硫黄山から流れ出した泥水の影響でしょうか。

17時29分 MRT宮崎放送の映像 県道沿いの複数個所から上がる白煙


18時3分 MRT宮崎放送 噴気地帯のアップ映像


4月21日(土)硫黄山から泥水流下

8時21分 MRT宮崎放送 


県道沿いの噴気が大きくなり、硫黄山からは泥水が流れ下っています。バス停に通じる階段道付近でしょう。

8時27分 MBC南日本放送 硫黄山からの泥水流下がはっきり見える


4月22日(日)県道沿いの噴気続く

8時54分 MRT宮崎放送 

引き続き県道沿いからの噴気が高く上がっています。左側(北側)にも新たに小さな噴気が出ています。

8時55分 UMKテレビ宮崎 左の建物はえびの高原エコミュージアム 


県道沿いの噴気孔までの距離は500m程度でしょう。噴火以前の硫黄山では警戒レベルが1と2を行き来していました。警戒範囲はおおむね火口から1kmとされ、範囲外にあるホテル、売店、エコミュージアムセンター、キャンプ場、スケート場、駐車場が利用できました。

2017/05/29 警戒範囲説明図


今回の新噴気孔が観光施設などから500m程度の位置にあるとすれば、噴気活動が収まらない限りこれらの施設への立入は困難でしょう。えびの高原への立入規制も継続すると思われます。硫黄山の噴火よりもずっと大きな打撃です。

13時5分 MRT宮崎放送 北側の噴気が少し大きくなっている


14時58分 桜島・新燃岳・硫黄山のライブ画像


一つの画面に気になる火山のライブ画像が詰込まれています。あまりにも映像情報が多すぎてわかりにくいのが残念ですが、まさに情報社会のありがたさに感謝です。

霧島の名前のとおり、霧島連山ではこの先雨や霧の日が多くなります。活動状況が目視できないのは不安ですが、少しずつでも状況が沈静化することを願っています。
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えびの高原硫黄山が噴火 2018/04/19 (鹿児島)

2018-04-19 21:35:40 | 霧島連山
4月19日(木)15時39分に霧島連山の硫黄山が噴火しました。
1768年以来250年ぶりの噴火とのこと。これまでも火山活動の変動により、警戒レベルが1と2を行き来していましたので、ついに噴火という感じです。

南日本放送 MBC夕方の報道番組 NEWSNOW



ヘリからの中継情報もありました。画面右上の奥は高千穂峰、その下に見えるのは新燃岳です。左手の硫黄山からは白い噴煙が上がっています。

噴煙の高さは300m程度で白色、桜島の噴火を見慣れているので噴火と言われてもピンときません。番組内では霧島市丸尾地区からの中継、霧島市の対応状況についても取り上げられていました。

気象庁の噴火発表から2時間程度、要所を押さえた素早い報道に感心しました。活動激化は心配ですが、全国でこれほど大ニュースになると風評被害の方が大きくなりそうです。

硫黄山の現状と今後について 名大山岡教授の話




噴煙が数箇所から上がっていますが、一番勢いがあるのはこれまでよりも南側の地点からの噴気とのこと。噴煙が白く水蒸気噴火のようですが、活動が激化すれば噴煙高度が上がり色も濃くなるのでしょう。

硫黄山はえびの高原の売店やホテルなどの観光施設からわずか1kmの距離にあります。いきなりの大噴火ではなくケガ人も出ておらず幸いなことでした。草津白根山のような不意打ち噴火であれば風向次第では大きな影響が出た可能性もあります。

鹿児島テレビ KTSでは鹿児島大学の井村准教授(画面右端)が出演




こちらの上空画像では韓国岳が見えています。左手の湖は白紫池のようです。えびの高原に通じる県道は新床展望所で通行止めとなりました。新床展望所は霧島市丸尾地区から新湯交差点、大浪池登山口を過ぎ、さらにえびの高原方向に進んだ道路左側が広くなっている場所です。

景勝地の霧島連山は一年を通じて人気がありますが、ミヤマキリシマが咲く5月から6月にかけては多くの観光客でにぎわいます。硫黄山の噴火は大きなダメージですが、観光も命あっての物種です。

新床展望所からは周囲の立木や山に隠れて硫黄山そのものは見えません。雨や霧で火山活動が確認できない状況では何も見えないだけでなく不安が先行します。新燃岳の噴火警戒も続いているので無理に近づかない方が無難です。
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7年ぶり爆発的噴火 新燃岳 2018/03/06 (鹿児島)

2018-03-07 00:34:47 | 霧島連山
3月6日(火)午後、霧島連山の新燃岳で爆発的噴火が発生しました。
夕暮の噴煙を撮影するため16時前に出かけたものの、幅広い火山灰の帯に阻まれてうまく撮影できませんでした。

霧島に順次近づいて撮影した画像を以下に掲載します。

16時1分 鹿児島市緑ヶ丘町から 右に桜島 左は新燃岳の火山灰


風向きは北から北東、霧島連山は画面外左側方向です。鹿児島市にもわずかながら火山灰が飛んできました。桜島はおとなしく、殆ど煙が出ていません。

16時53分 鹿児島空港北側の茶畑から 霧島連山方向


16時55分 同じ場所から火山灰の流れていく南西方向


新燃岳から幅広い火山灰の帯が流れてきて、日差しを遮っています。霧島方向からジェット機のような連続音が聞こえました。

17時13分 霧島市牧園町から 中ほど奥は市役所牧園支所


火山灰の雲が広がっていますが、道路に火山灰は目立ちません。ジェット音も聞こえず、車も普通に走っていました。

17時29分 県道沿いの広場から霧島連山方向


近くの渓流音にかき消されているのか、ここでは新燃岳のジェット音は感じられませんでした。

17時41分 霧島市丸尾地区から見えた噴煙


噴煙が上がり新燃岳の位置が判りました。あまり勢いのない噴煙でやがて火山灰の帯に紛れてしまいました。道路には少し火山灰が付いていました。

新湯交差点 高千穂河原方向へは通行止め


えびの高原方向へは通行できますが、高千穂河原方向は通行止めになっていました。道路には粉状の火山灰が積もり、靴底にへばり付きました。近くの旧有料道路料金所跡の作業倉庫前に軽トラックが一台止まっていた以外は、15分間ほどで通過車両が3台。

18時ちょうど 新湯展望台から新燃岳方向 左下は獅子戸岳


この日の鹿児島市の日没は18時19分。夕日に照らされて噴煙が不気味に色付いていました。ここから新燃岳までおよそ3km、噴火に伴う轟音の合間には、ドドドーンという爆発音や、バリバリ、ガキッと大きな岩がぶつかるような音がします。噴煙に隠れて山体は見えず、今にも噴石が落ちてきそうな恐ろしさでした。2011年の大噴火ではすぐ近くに噴石が落下しています。

2011年1月26日の噴火 新湯から撮影 山麓に山火事発生


2011年1月26日に経験した噴火よりも今日の活動は弱いように感じました。噴煙の色が薄く、火口から噴石が飛び出しているような感じではなく、大きな焚火がくすぶっているようでした。薄暗くなっていく新燃岳方向に火は見えませんでした。

18時45分 日没後 霧島岩崎ホテル南側から南西方向の空


霧島神宮方向へ移動して高千穂牧場付近から夜間撮影の予定でしたが、周辺は火山灰が積もり通行止めとの情報もあり断念しました。

画面外左奥には鹿児島空港があります。今日は多くの便が欠航したとのこと。2011年の噴火では風向きが殆ど北西で、激しい噴火は1月26日から27日で実質収束しました。2月1日には大きな爆発で霧島市側のホテルで窓ガラスが破損する被害が出ています。

今回の噴火は3月1日から連続しており、3月6日に爆発的噴火が発生しました。長々とくすぶり続けるのか、ある程度で終息するのか、あるいはさらに活動が激化するのか気がかりです。

<追記>
3月7日 フジテレビめざましテレビニュースから引用


3月6日の爆発状況です。気象庁が韓国岳に設置している監視カメラ画像です。多量の噴煙が画面右側の鹿児島空港方向に流れています。噴火が継続していたので、風下側から近づいても火山灰に阻まれて様子が判らないのも当然でした。夜には火口のマグマが噴煙を照らし出す火映現象が出ているようでした。
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冬の訪れ 韓国岳に霧氷 2017/11/19 (鹿児島)

2017-11-20 15:42:28 | 霧島連山
11月19日(日)は北日本を中心に強い寒気が流れ込みました。
初冬の景色を期待して霧島に出かけました。以下の画像は11月19日に撮影したものです。

11月19日朝 NHKの気象情報


今シーズン初めての本格的な冬型気圧配置となりました。

桜島の遠景 10時11分


霧島いわさきホテルの南側、県道1号から桜島方向を見たところです。風はそれほど強くなく雲も少ない状態です。

えびの高原では薄氷 10時45分


水たまりに氷が張り詰めた光景を期待したものの、まだ薄氷でした。手袋をしていたので寒さを感じることはありませんでした。

不動池周辺を散策する人たち


有毒な火山ガス発生のため、硫黄山から不動池周辺道路にはロープが張り巡らされ車の駐停車はできません。不動池付近では白紫池、六観音御池などを巡る人たちを見かけるだけでした。

韓国岳(からくにだけ)北側斜面の霧氷 13時10分 


ススキ原の木々の先には霧氷が見えました。この日は日曜日で多くの登山者が訪れたようで、立入規制範囲外の駐車可能な路側には多くの車が止まっていました。

晩秋と初冬の景色が見られました。山頂は雲に隠れていましたが、午後には雲が消えてすっきりと斜面が見えていました。

硫黄山の噴気


バイクでツーリングの人たちも見かけました。噴気が切れ目なく上がるものの、ジェット音は聞こえませんでした。

韓国岳南西側の斜面 県道1号から撮影 12時33分


右側には下山する人が見えました。斜面の砂礫部分は白くなく、積雪はないようでした。白く見えるのは木々に着いた霧氷です。

えびの高原への道は真冬にはチェーン規制されることも多く、普通タイヤで安全に通行できて霧氷が見られるのはこの時期だけです。程良い冷え込みで道路に積雪がなければ手軽に霧氷が楽しめます。大浪池登山口では周辺路側にも多くの車が止まっていました。

新湯温泉からの高千穂峰


左側の三角に出ているところが山頂です。右側に少し角が出ているのが御鉢火口です。この日は強い風でPM2.5が吹き飛ばされたのか素晴らしい眺望でした。

新燃岳火口からわずかな白煙 14時43分


火口からの噴気がわずかに見えました。南西斜面の噴気は前回11月13日に訪れた時と同程度でした。北西風のため近くからの噴気で頭が痛くなることもありませんでした。

霧島市長選挙ポスター 硫黄谷温泉近くの掲示板


霧島市長選挙はこの日が投票日。新人の中重(なかしげ)氏(40)が4期目を目指す現職の前田氏(70)を563票差で破り初当選しました。

丸尾の滝 橋横の紅葉 15時13分


周辺の木々が少なくなり日差しが強すぎて期待したような風景ではありませんでした。滝には日が当たり滝壺の少し上には虹が出ていました。訪れる車が多く、小さな子供連れの観光客も多くじっくり撮影できる雰囲気ではありません。

この日はレンタカーも多く、鹿児島、宮崎以外の車もかなり見かけました。やはり撮影には天候条件の良い平日が好都合です。

ミヤマコンセール近くの紅葉 16時12分


雲一つない空からの日差しがまぶしいほどに紅葉を輝かせていました。

今年も実が付いていたムラサキシキブ 16時33分


日も傾く中で昨年の記憶をたどり林沿いのムラサキシキブを探し当てました。人の手で管理されていな場所ですが今年も紫の実を少し付けていました。
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がまこう庵 雨の霧島 2017/11/13 (鹿児島)

2017-11-14 16:16:16 | 霧島連山
11月13日(月)鹿児島の天気予報は晴れのち雨。
テレビでは11月11日、中国の「独身の日」のネット取引額が過去最高を更新したと報道していました。(以下の画像は11月13日撮影)

11月13日 日本テレビ、スッキリ 


青空と皇帝ヒマワリ 10時53分


皇帝ダリアに続いて栽培が増えてきました。高さ3~4mにも成長します。皇帝ダリアと同様に一度植えると翌年以降も発芽生育するようです。

霧島新燃岳 13時27分


途中の寄道が長引いて霧島に着いたときには曇り空。気温が下がったためか、新燃岳の南西斜面からは水蒸気が出ていました。音は聞こえず、火口からの水蒸気などは曇り空のためわかりませんでした。

南西斜面の水蒸気


遅い昼食は「がまこう庵」 がまこう膳(手打ち十割そば付)


自然を生かし、自然に生かされて


霧島神宮前の国道223号を宮崎県側に東進、道なりに宮崎県道31号に入り都城方向へ走ると左手カーブの所にお店があります。地元の食材を生かした料理が味わえます。自然食品系が好きな方にはお勧めです。店内薪ストーブの暖かさもうれしかったです。お店のホームページもあります。

所在地 宮崎県都城市吉之元町5186 ◎営業時間 午前10時〜午後5時 ◎定休日 毎週火曜日・第1水曜日(祝日の場合は営業)(お店のページから引用)

霧島神宮 色づき始めた境内の楓


紅葉は一部で色づいていますが、階段横の大木はまだこれからです。

菊花の奉納展示


雨の社殿・本殿 14時56分


時折雨の降る中参拝客が次々と訪れていました。今週末は七五三のお参り、紅葉狩りなどで賑わいそうです。宮崎県境に近い霧島観光の中心として、天孫降臨伝説などで古くから崇敬されています。

参道横の「さざれ石」


国歌君が代に歌われている「さざれ石」です。見るからに成長しそうな石です。

休憩所横の紅葉


バス駐車場はこれまでよりも東側に移され、跡地に休憩所とトイレが新設されていました。これまでの倍近くの真新しい立派な施設です。一般参拝者用の駐車場も従来から5割ほど拡張されています。明確に線引きされ車止めも完備して、いっぺんに二時代ほど更新されたような感じで驚きました。

丸尾の滝 15時57分


すぐ下流の橋の上から


滝のすぐ手前に駐車できる観光に便利な場所です。
丸尾地区にバイパスが完成して一般車両が通過しなくなり、丸尾の滝見物が安全になりました。ここは見通しの悪いカーブで道が狭く、駐車・道路横断に気を遣うところでした。時間的に遅かったこともあり、訪れる人はまばらでした。
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警戒範囲縮小 霧島の紅葉は? 2017/11/01 (鹿児島)

2017-11-02 18:33:58 | 霧島連山
火山活動の低下により10月31日に警戒レベルが引き下げられました。
11月1日、霧島連山の交通規制が一部解除され大浪池、韓国岳への登山路が再開。紅葉の様子も気になり早速現地へ出かけました。(以下の画像は11月1日に撮影)

NHK7時のニュース


夜明け前には撮影地に到着するのが常でしたが、最近は無理せずのんびり出発です。猟奇的な事件の報道もあり、各局のワイドショーまで見渡して9時過ぎに出かけました。吉田~溝辺(鹿児島空港)は高速道路を利用、途中の物産館に立ち寄り霧島の新湯交差点に着いたのは10時41分。丸尾付近では街路樹の楓が色づき始めていました。

新燃岳の様子

新湯温泉入口道路から


今回の噴火活動は低下したようで火口から噴煙は出ていません。南西斜面の湯気もわずかでした。ここは道路下から火山性のごく弱い噴気があり少し頭が痛くなりました。

新湯展望台バス停横の地震計


何気なく置かれていました。地震計=精密計器を想像しますが、案外と簡易なもの? 機器管理の都合上、道路横にあるのでしょう。

2011年2月1日 新燃岳からの噴石落下跡地


新湯展望台バス停の南側100mほどの地点です。道路向かいの林に噴石が落下し深さ1.5mほどの窪地が残っています。6年が過ぎ痕跡は不明瞭です。

気象庁の発表資料では新燃岳火口から南西に3.2kmの地点で、噴石は長径70㎝、短径50㎝、当時の落下痕は深さ2m、直径6mとなっています。この時の爆発では強い空気振動によりホテルなどの窓ガラスが多数割れました。

宮崎県小林市側

道路状況 粉のような火山灰が少しだけ貼り付いて残る程度


枯葉が貼り付いたような痕跡


大浪池登山口には車が10台ほど止まっていました。えびの高原までの道沿いの木々は葉が吹きちぎられたものが多く紅葉は期待薄です。

えびの高原から生駒高原側へ下りる県道の通行止めが解除されました。えびの高原は通過して先に生駒高原側へ下りると道路には火山灰が付着していました。桜島島内の火山灰に比べるとごくわずかで、注意して走行すれば雨の日でもスリップすることはなさそうです。

紅葉はまだこれから この木だけは色付いていた


日差しが出るときれい


今年は10月下旬に2週連続で台風が接近しました。新燃岳の火山灰の影響もあり葉が傷んでおり全体的に美しい紅葉は期待薄です。七折滝横の楓は傷んでおらず、まだ色付き前でした。

えびの高原

韓国岳と右手は硫黄山


旧露天風呂近くからの風景です。少量ながらも硫黄山の噴気が絶え間なく風に乗って流れていました。日差しにススキが輝いていますが、ツツジには少し火山灰が付着していました。

火山ガス注意の立看板


日本語、英語、ハングル、中国語の4種表記の看板があちこちに立っています。外個人観光客が危険地帯に立ち入るので注意を呼び掛けているとのこと。

硫黄山周辺、不動池周辺は車での通行(通過)はできますが駐停車禁止となっています。道路近くでも危険な火山ガスが出ているため、硫黄山周辺の歩行は危険と書かれていました。観光シーズンですが命あっての物種、今年は我慢するしかありません。

韓国岳への登山迂回路は規制区域の南側にあり、韓国岳2合目で通常路に合流しています。この日は数組の下山者を見かけました。

枯れ始めている松の木


10月15日に新燃岳からの火山ガス(二酸化硫黄)放出量が一日当たり11,000トン(前回13日1,400トン)に急増、えびの高原では駐車場、売店などが閉鎖されました。

この火山ガスの影響で松の葉が枯れ始めたのでしょう。このような光景を目にするとは意外なことでした。影響は一様ではなく今後回復するのか、さらに枯れ込むのか気がかりです。

帰路は白鳥温泉側へ

下湯公園の紅葉


白鳥神社の駐車場横


白鳥神社横の大楓は色付き前でした。下湯公園内では一本だけ色付いていました。台風による楓の傷みは見られず火山灰も降らなかったようで、11月中旬には例年並みの紅葉が期待できそうです。

えびの市の白鳥神社を16時前に出て広域農道経由で京町温泉に出て一般道を帰りました。交通量は少ないものの下校時間帯で夕日もまぶしくて少し走りにくい状態でした。溝辺から蒲生方面へは坂道で道路が良すぎて、速度超過しやすく交通安全には要注意です。

2時間ほどで帰宅できましたが、高速道路を利用すれば白鳥神社から鹿児島まで1時間少々でしょうか。高速料金は「えびの~吉田」で1,770円(46分)。今日は170kmを走行、疲れました。時は金なりと実感しました。
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警戒レベル3 新燃岳が噴火 2017/10/11 (鹿児島)

2017-10-11 17:04:58 | 霧島連山
10月11日午前5時34分、霧島連山の新燃岳が噴火しました。
噴火は15時以降も継続しており、噴煙の高さは火口上300mです。2011年1月の大噴火に比べると小規模の噴火ですが、風下の宮崎県側に火山灰が降り続いています。

鹿児島県のライブカメラ 10月11日16時前の噴火状況


霧島山火山監視映像から引用しました。
1分間隔で映像が更新されています。

ライブカメラ設置位置図


大浪池火口湖南側の登山路脇に設置されています。噴煙を上げているのは火口内東側のようです。昭和34年に噴火した西側斜面からは噴煙は出ていません。

気象庁が15時に発表した火山観測報

火  山:霧島山(新燃岳)
日  時:2017年10月11日15時00分(110600UTC) 第1報
現  象:連続噴火継続
有色噴煙:火口上300m(海抜5700FT)
白色噴煙:
流  向:東
---
噴火開始以降の最高噴煙高度:火口上300m(海抜5700FT)
11日05時34分に発生した噴火が現在も継続
今後も噴火が継続する場合は定期的に通報する
噴煙量:少量

霧島連山の登山規制状況 宮崎県ホームページから引用


霧島連山は鹿児島と宮崎両県にまたがる火山地帯です。今日噴火した新燃岳は大浪池の東側に位置しています。えびの高原の県道横には硫黄山、鹿児島県側の高千穂河原の東には高千穂峰の御鉢火口があります。

2011年1月の大噴火では風下の宮崎県側に大量の降灰があり、宮崎自動車道などが通行止めとなりました。今回も同様の大きな噴火が発生するのか見通しは不明なようです。

2011年には大きな噴石が新湯温泉西側の県道沿いに落下、今も大きな窪地が残っています。爆発に伴う空気振動で鹿児島県側のホテルでも多くの窓ガラスが破損しました。風向きを考慮して危険な場所には近づかない方が無難です。

西側斜面が爆発すると大浪池は危険だと思います。鹿児島県側から新燃岳を見るのはミヤマコンセール付近、高千穂牧場付近が無難だと思います。


新湯から見た新燃岳


2011年噴火の大浪池ライブ映像


2011年噴火 風下に降る火山礫


鹿児島大学の井村先生のツイッターでは専門的な情報などがあります。興味のある方は「twitter tigers 1964」で検索してみてください。

2014年1月の新燃岳ブログはこちらからご覧ください。
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噴火警戒レベル2 硫黄山を見に行く 2017/05/29 (鹿児島)

2017-05-31 18:13:19 | 霧島連山
5月29日(月)高千穂河原からの帰り道、えびの高原まで足を延ばしました。
硫黄山には火口周辺警報が出されており、火口からおおむね1km以内は立入禁止となっています。
以下の画像は気象庁監視カメラ画像を除き5月29日に撮影したものです。

16時11分 えびの岳登山口


今年はノカイドウの開花が遅れ5月初旬に少しだけ咲いたようです。広場入口ノカイドウ案内板の横にえびの岳登山口標識があることに気付きました。近場でもあり一度は行ってみたいところです。

つつじケ丘から見た硫黄山 右側は韓国岳


ここのミヤマキリシマは例年6月上旬が見頃です。まだ咲き始めで、散策する人を数名見かけただけでした。

硫黄山の噴気


火山観測の人でしょうか黄色いヘルメットの2人が右側斜面を下りていました。風上ですが時折噴気のジェット音が聞こえてきました。今度はこれまでと少し違って噴火しそうな感じを受けました。

エコミュージアム横から見た硫黄山


硫黄山の中心部だけでなく南西側の斜面にも噴気が見えます。桜島の灰色噴煙ではなく水蒸気のように見えます。20年ほど前までは硫黄山一帯ではあちこちから噴気が出て道路交通の視界が悪いほどでした。

5月31日気象庁火山監視カメラ 硫黄山南 気象庁ホームページから引用


韓国岳登山口近くの小高い場所にカメラが設置されているようです。この画像を見ると複数の個所から噴気が立ち上っているのが判ります。

ドウダンツツジ


ミヤマキリシマ


白花のミヤマキリシマ


ミヤマキリシマは紫色や赤花が多いですが、まれに白い花も見かけます。ここは観光地なので目立つ白花が植えてあるのでしょうか。私はピンク系統の花色が好きです。

エコミュージアムセンター横のオオヤマレンゲ


わずかにつぼみが膨らんでいました。硫黄山北西斜面にはオオヤマレンゲの保護区がありますが、現在は不動池や周辺道路も含めて立入禁止です。

新燃岳斜面のミツバツツジが全滅したように硫黄山周辺のオオヤマレンゲも火山活動が激化すれば危機的な状態です。

松の新芽


周辺案内図


えびの高原から小林市方面への道路は通行止めです。エコミュージアムセンターから東側は立入禁止で硫黄山、不動池方面も行くことができません。

韓国岳へは大浪池を経由して登山が可能です。新燃岳の噴火警戒レベルは1に引き下げられましたが、周辺登山路が消滅しているため立入規制が継続中で新燃岳へ行くことはできません。

この日も18時前に韓国岳から下山してくる人を数名見かけました。硫黄山が大規模噴火をすれば大浪池側への下山は危険、大幡池方面へ避難することになるのでしょう。例年ならミヤマキリシマ観光客でにぎわうえびの高原のホテル売店などには死活問題。これ以上活動が激しくならないことを願うばかりです。
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鹿ケ原ミヤマキリシマが見頃 2017/05/29 (鹿児島)

2017-05-31 16:49:27 | 霧島連山
5月29日(月)、例年より一週間ほど遅れて鹿ケ原に出かけました。
当日の南日本新聞でも報道されていたので訪れる人が多めでした。

いつもながら美しいミヤマキリシマ


今年は矢岳方面までは行かないため、11時20分頃駐車場で早めの昼食後出発。さっそく霧島神宮古宮跡のミヤマキリシマに引き留められ、鹿ケ原到着は12時17分でした。

鹿ケ原に向かう人たち


広い花園を散策する人々 背後は中岳


これまで高千穂河原を訪れる人は高千穂峰登山、中岳方面、駐車場周辺のミヤマキリシマ散策がメインでした。鹿ケ原が知られるようになったのはここ数年です。

駐車場から北東方向へ20分ほど歩きます。勾配がきつくなくシニア層も多く訪れます。花のピークは若干過ぎていましたが、広大な花園は見事でした。

少し色合いの違う花も


鹿の亡き骸


林の中でオス鹿の亡き骸を見かけました。毛は一か所に集まり、骨の一部は周辺に散在していました。鳥ではなく小動物が運んだのでしょう。土へ帰っていく様子は、周囲の花や木に同化しており最初は気づきませんでした。

小さな命たち 命の引継ぎと生存競争が始まる


明るい林のミヤマキリシマ


2011年の新燃岳大噴火により中岳から高千穂峰にかけて大量の火山礫が降り注ぎました。ミヤマキリシマも多大な被害を受けましたが樹勢が回復し、株の大きさがそろっているように思われます。

赤松は特に火山礫による被害が大きく大木も枯死しています。地面への日当たりが良くなりミヤマキリシマの生育には好条件のようです。

青空に筋雲 背後は高千穂峰


お鉢火口の西側斜面を下山する人たち


雲は殆どない日でしたが視界は少し悪いようでした。せっかく持ってきた三脚と望遠ズームを取り出して下山する人たちを写しました。14時20分ころでしたが、登っていく人もいました。足元の悪い登山道に挑む皆さんは健脚で何よりです。

15時前 次第に人が減ってきた


この日は子供の姿もだいぶ見かけました。前日が運動会で学校は休み、おじいちゃんおばあちゃんとミヤマキリシマ散策の家族連れもありました。楽しい思い出になったことでしょう。

枯死した赤松の枝がだいぶ落下しています。危険防止のため根元から伐採されているところもありました。15時を回り地元写真愛好家とカメラ談議に花を咲かせながら駐車場への帰途につきました。
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硫黄山の噴火警戒レベル2に引き上げ 2017/05/10 (鹿児島)

2017-05-10 15:14:06 | 霧島連山
5月9日夜、えびの高原硫黄山の噴火警戒レベルが2に引き上げられました。
硫黄山は鹿児島県と宮崎県にまたがる霧島連山の北西部に位置しています。

気象庁の噴火警報
火山名 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺) 噴火警報(火口周辺)
平成29年5月9日19時20分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

 硫黄山方向が隆起する傾斜変動が繰り返しみられており、硫黄山火口内で噴出物が確認されました。硫黄山から概ね1kmの範囲では、大きな噴石に警戒してください。<噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げ>

西側から見た硫黄山(画像左側の山) 撮影 2016/11/02


硫黄山の冬景色 撮影 2005/12/10


火山活動解説資料(気象庁)


硫黄山周辺規制図(宮崎県) 1km以内は立入規制(赤色は登山道)


えびの高原周辺規制図(宮崎県) 


交通規制図(宮崎県) 鹿児島県の林田温泉からえびの高原までは通行可能


これから6月にかけてはミヤマキリシマが咲き誇ります。紅葉シーズンと同様にえびの高原が賑わう季節です。えびの高原のホテル、売店、キャンプ場、駐車場、エコミュージアムセンターなどは硫黄山から1km程度の距離にあります。噴火すれば噴石が落下しそうな近さです。

韓国岳へは大浪池経由で登山可能ですが、硫黄山の噴火活動が強くなれば火山噴出物の飛来による被害が懸念されます。事態急変時に登山者が安全に避難できる保証はないので登山は控えたほうが良いと思います。状態が落ち着くまではえびの高原周辺に近づかない方が無難でしょう。ミヤマキリシマの鑑賞には高千穂河原周辺をお勧めします。

今日は天候が悪く霧がかかってライブカメラ映像では硫黄山の様子はわかりません。周辺の大山レンゲ、ミヤマキリシマなどに被害が出ないことを祈っています。この時期観光への影響は大きいでしょうが、大きな被害なく活動が静まってくれることを願うしかありません。

<追記>
硫黄山の活動についてわかりやすいネット情報がありました。
「高谷研究室ホームページ」地すべり山くずれ研究専門家のページですが、画像も豊富で分かりやすく書かれています。2011年の新燃岳噴火による堆積物調査などについても記事があります。興味のある方は検索してみてください。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。