12月25日、アゼルバイジャンの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国のグローズヌイに向かっていた乗客・乗員67人が乗ったアゼルバイジャン航空機(エンブラエル190型機)が、カザフスタン西部のアクタウの空港近くで墜落し、38人が死亡したというニュースが流れた。当初、バードストライクによる事故との情報も流れたが、ロイター通信、BBCなど複数のメディアはアゼルバイジャンの情報筋などの話として、ロシア軍の防空システムが原因で墜落したと伝えている。また、アゼルバイジャンのメディアによると旅客機はグローズヌイの上空で攻撃を受けたあと、近隣にあるロシア国内の複数の空港に向かおうとしたが、いずれも着陸が許可されず、カザフスタンに向かったようである。さらにロシアの情報筋の話として、旅客機がチェチェン共和国の上空を飛行していた時間帯に、ロシア軍がウクライナの無人機の迎撃を行っていたと伝えているというから、ますます怪しい。
アゼルバイジャンについては、2013年5月22日からバクーに3泊し、世界遺産のバクー旧市街や世界遺産の岩絵で有名なコブスタンを訪れたりした。バクーはカスピ海に面した石油で金儲けしたドバイのような金満都市として有名で、25日には、アゼルバイジャン航空の飛行機でバクーからジョージアの首都トビリシまで飛んだ経験があるので、ゾッとする思いであった。ブルーの機体が印象的で墜落機の映像を見ると心が痛む。
損傷を受けた飛行機の機体を見ると小さな穴が多数開いており、誤ってロシアの防空システムにより迎撃された可能性が高いと思える。今回の墜落事故のニュースを見ていて、すぐに思い出したのが、1985年8月12日の日航機の御巣鷹事故である。今でもくすぶっている米軍か自衛隊による誤爆説である。墜落場所の特定を遅らせ、証拠隠蔽工作を行った可能性や公式発表されている修理ミスによる圧力隔壁説にも疑問が残る。爆発後、1時間もふらふら飛行を続けた後に墜落したあたりもそっくりである。最近、森永卓郎さんが「書いてはいけない」という本で、真相を暴露し話題となった事件であり、今回のミサイル誤爆説との符号に驚くばかりである。ロシア側は誤爆を絶対に認めないが、事故調査委員会等できちんと真相を究明してほしいものである。イスラエルのエルアル航空がテルアビブとロシアの首都モスクワを結ぶ今週の便の運航を取りやめることを決めたというニュースも流れていたが、賢明な選択である。
読売新聞オンラインニュース(12/28):https://www.yomiuri.co.jp/world/20241228-OYT1T50098/
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