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2月5日、防災講演会として、近くの小学校で、「集合住宅における災害時のトイレ対策について」という題目での講演会があり、マンション理事会の役員をやっている関係で、聴講しに行った。地元の防災協議会の主催で、講師は、NPO法人日本トイレ研究所の代表理事である加藤篤氏で、約1時間半にわたって、震災発生時に水洗トイレが使えなくなった場合に備えての対策を紹介してくれた。
熊本地震のデータでは、3時間以内で約39%、6時間以内で約70%、9時間以内ではほとんどの人がトイレに行きたくなったという数字もある。トイレに行くのが嫌で水を飲まず、エコノミー症候群にかかる人も少なくないようである。過去の災害の例を紹介し、もちろん水や食料も大切だが、トイレ対策もきちんとやっておく必要があるという。仮説トイレの設置まで、早くても3日、時には1ヵ月以上かかることもあり、日頃からまず携帯トイレの確保が必須であるという。取り付け方の解説もあったが、出席のお土産に5回分の携帯トイレをいただいた。携帯トイレは忘れがちであるが、災害備蓄の必需品であるようで、認識を新たにした。
今回は、マンション等の集合住宅の場合、災害時のトイレ対策はどうしたらいいかがメインテーマであったが、なかなか大変そうである。災害が発生したらまずは各自が携帯トイレを使用し、次に、給排水設備の緊急点検、損傷がなければ、水を確保できる場合は、バケツ洗浄もできるが、トラブルがあれば、携帯トイレを継続使用する必要がある。管理組合では排水設備の機能点検が必要があり、排水の正常な流れが確認できないと各戸の水洗トイレは使用できないことになる。災害はいつやって来るか分からないので、日頃から、携帯トイレはじめ準備をしておく必要があると痛感した。
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