FTS

フィギュア、トイ、サブカルチャー
面白いと思った物をいろいろと取り上げています。

進誠産業 株式会社 ホームスモーカー くんちゃん

2023-10-26 11:36:24 | 焚火 アウトドア






アウトドアブームも、一時の急激な新規参画増加は落ち着いたように見えますが、まだまだ人気は高い水準を維持しています。

昔はガスや液体燃料での調理器具など無かったので、かまどや薪焚きで調理するのが普通でしたが、昨今のキャンプでは「焚き火をする事」が一つの目的になっているのも特徴ではないかと思います。

80年代に自分が子供の時、学校行事で行ったキャンプではカマドを使い、焚き火でカレー作りと飯盒炊爨を行いました。

その後、90年代くらいにはバーナーやコンロでの調理に流行が移って来ました。

2000年代くらいでも、2バーナーコンロはキャンプアイテムとして定番で人気があった記憶があります。


そして、時代は巡り、令和の現在。

ソロキャンプやブッシュクラフトが人気となり、調理熱源を焚き火に頼る人も増え始めました。


そんな中、自分のアウトドア、BBQ、焚き火料理で絶対に欠かす事の出来ない道具があります。

それが今回紹介する、進誠産業株式会社のホームスモーカー「くんちゃん」です。



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ホームスモーカー くんちゃんII 進誠産業 FS-55
価格:22,585円(税込、送料別) (2023/10/26時点)










いわゆる燻製器なのですが、10年以上使い込んでボロボロになって来たので、新しい物を購入しました。

見れば分かると思いますが、右側が10年以上使った状態で、左が今回購入した新品です。











本来はスモークウッドなどを利用した「温燻(おんくん)」や、スモークサーモンなどの「冷燻(れいくん)」での使用を想定された商品なのですが、自分はこの燻製器の中に手製の焚き火台を突っ込んで使っています。









このパスタ鍋改造の手製の焚き火台が、ちょうど燻製器に入る大きさだったんですよ。








こうすると、内部の温度は最大で300℃くらいまで上がります。

メーカー側としては100℃を超えるような使い方は想定していないハズなので、完全に自己責任での使用方法ですね。









このスタイルで使っている理由はシンプルで、とにかく食材が美味しく手軽に焼けるから。

お肉を焼く時も、いわゆる「遠火の強火」がカンタンに出来るうえ、鉄板で囲われた中なのでオーブン効果が発生し、食品全体から熱が入っていくようになります。








本場アメリカでのBBQは「ロー&スモーク」と呼ばれる製法で、低温調理と燻製を同時にこなす調理法です。

しかし、焼き始めてから完成まで8時間とかも当たり前で、なかなか日本での住宅事情、生活リズムでの実行は難しいです。

その点、この燻製器オーブンでの調理方法なら、時間を短縮しつつ低温調理に近い状態で食材を焼く事が出来ます。

まあ、それでも牛肉でも1時間近く、豚肉なら2~3時間じっくり焼く必要がありますが・・・








また、焚き火スクリーンとしての風よけ効果ももちろんあるので、焼き物だけでなく、風の強い日の湯沸かしなどでもくんちゃんが活躍します。


思い付きで始めた調理方法でしたが、一度やってみるととにかく便利で、手放せなくなりました。

このブログでもNERFイベントの一環としてBBQの様子を記事にしていますが、すべてのBBQイベントでも、このくんちゃんを持ち込んでお肉を焼いています。








こちらの写真は、さらに変則的な使い方。

くんちゃん付属の網を使い、焚き火台の下にホイルで覆ったスキレットを差し入れています。

これはアメリカ料理のピーチコブラーを焼いている所です。

オーブンという言葉は、日本語表記に直すと「天火」と表現されます。

これなんかはまさに「天(上)からの火」で調理をしている訳です。











もちろん、焚き火料理だけでなく、ちゃんと燻製器としても使っています。

ご覧のように我が家は住宅地なので、裏手が空き地で煙の抜けが良いとはいえ、近所迷惑にならないよう、早朝や深夜に燻すことが多いです。








こちらは以前にも記事にした「ビーフジャーキー作り」の様子。

手製の竹串に牛モモ肉を刺してぶら下げ、スモークしています。







こっちは手製のベーコン

塩豚作りと同じく、肉重量の3%の塩と、その半分の量の砂糖で3日間漬け込み、10時間燻製を掛けています。

熱源には成形備長炭(オガ炭)を使い、庫内の温度が60℃~80℃になるように調整。

燻製材も、チップや圧縮ウッドではなく、桜の薪を炭の上に投入し、燻しています。








この簡易ベーコンはそのまま食べても美味いし、パスタに入れても激うまでした。

最近は豚肩ロースが安売りしていれば簡易ハム、豚バラ肉が安売りしていると簡易ベーコン、と繰り返し作っています。





そんなわけで、この「くんちゃん」が無いと、もう生活に困るレベルで使っています。

毎日飲むコーヒーの豆焙煎も、くんちゃんのオーブン効果で焙煎していますしね。



長年の過酷な直火と、雨風の影響で腐食の進んだ「くんちゃん」。

もう流石に買い替えだなぁと思っていたのですが・・・


実は普通に買うと、電熱器やらオプションパーツやら、いろんなのが付いてきちゃうんですよ。

欲しいのは本体だけなので、思い切って進誠産業(株)様にメールしてみたら・・・

「バラ売りは対応していないけど、イベント展示品での開封品があるから、それでよければ」と、まさかのお返事を頂きました。

この「くんちゃん」、材質は塗装済みの鋼板で出来ているのですが、最近モデルチェンジして新しい物はステンレス板製になっています。

名前も「くんちゃんⅡ」になっているんですよね。

当然、ステンレス製の方が耐熱性能は上がっているはずなので、最初はそちらを希望したのですが、進誠産業様にも在庫が無く、メーカーの次回生産も未定との事でした。

しかし、鋼板製でも10年近く使えた訳ですから、今買い替えればまた10年以上は使えるだろうと思い、鋼板製を譲っていただきました。





いやー、我ながらよくここまで酷使したなぁ。

今回、新しい「くんちゃん」を譲っていただくにあたり、埼玉県越生町にある進誠産業(株)様へ伺ったのですが、その際に営業担当の方にも見て頂きましたが・・・

「こういう使い方は想定していないなぁ」と、ちょっと呆れられていましたw









特に腐食がヤバかったのが、この上下の箱を組み合わせるためのジョイント部分。

そもそも、ホームスモーカーももっとデカくて使い勝手の良い物もたくさんあるんですよ。

進誠産業(株)様の製品でも、「ビーバー」という大型モデルもあるのですが、この「くんちゃん」の分割式は、野外でのBBQなどで持ち出すときに便利なんですよね。

この携帯性はとても重要な要素です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ホームスモーカービーバー 【業務用】【送料無料】価格:32,043円(税込、送料無料) (2023/10/24時点)











ついでに、焼き網も新しい物を譲って頂きました。

これはちょっと大事に使わねば・・・



さて、進誠産業(株)様にお伺いし、お話を伺ったところ、いろいろと貴重なお話を伺う事が出来ました。

進誠産業(株)様で取り扱っている金属製のホームスモーカーは、新潟県の燕三条で作られているとの事。

どおりで品質が良いはずですね!

また、昨今のアウトドアブームで、売れてるんじゃないの?というツッコんだ質問にもご回答いただきました。

コロナ禍での外出自粛からのアウトドアブームで、一時は割と売れたそうですが、今はもうその盛り上がりも終わってしまったそうです。

「ホームスモーカー」とは謳っていますが、なかなか個人需要で買う方は少なく、わりとレストランなどの業務用で使われる事も多いのだとか。

で、進誠産業(株)様は燻製器具以外に燻製材であるチップやウッドも販売していますが、業務用の売り上げが好調なのだとか。

「自分で作ろうという人は減っているかも知れないが、皆さんに燻製がおいしいというのは浸透して、燻製食品を買って召し上がっているみたいですね」との事。

まあ、確かにマンション暮らしの方ではなかなか自宅で燻製は作れないし、昨今の混雑したキャンプ場でも燻煙をモクモク出すのは迷惑になりますからね・・・

しかし、やはりみんなもっと焚き火料理とか燻製料理を作るべきだと思いますけどね。


NERF仲間のヒデオさんが「物作りが好きな人や凝り性の人こそ、料理をするべきだと思うんだよね。工作だと、どんどん作品が溜まっちゃうけど、料理なら食べれば消えるし、消えればまた作る口実になるからね」とおっしゃっていましたが、自分も同感です。

あと、これも自分の性格の部分なんですが、「焚き火を楽しむ」と言うのも分かるんですが、発揮される熱=エネルギーが、ただただ空中に逃げていくってもったいなくないですか?

自分は、焚き火の熱を何か生産的なモノに展開できないか?と考えて焚き火料理を始め、より効率よく熱を利用する方法を考え、この「くんちゃん」での簡易オーブン料理に行きつきました。





今までは野外でのBBQでも、くんちゃんをそのまま車に積み込んでいましたが、丁度良いキャリーバッグを発見しました。

ワークマンのパラフィン帆布ラージトート!

使い勝手の良いデカトートで、キャンパーにも人気の品ですが、試してみたらくんちゃんがピッタリ入りました。

進誠産業(株)様もキャリーバックは検討していたとの事でしたが、ただでさえフルセットで2万5千円近い商品なのに、さらにオプションではなかなか消費者も手を出しにくいだろう、と見送ったそうです・・・

また、ホームスモーカーにセットされている電熱器については、コードの強度見直しに伴い、製品を変える可能性があるとの事。

それにより、今後は電熱器セット版と電熱器無し版の2種類での展開になる予定との事でした。

自分のように熱源は焚き火や炭に頼る人間には嬉しいニュースです。



さて、これであと10年は焚き火料理が続けられるぞ!!

来年の「極寒BBQ」はこの新たな「くんちゃん」が活躍すると思います!!























[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【ふるさと納税】スモークウッド6種×2本セット【1410373】価格:21,000円(税込、送料無料) (2023/10/24時点)



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【ふるさと納税】スモークチップ各500g7種詰め合わせ【1410369】価格:12,000円(税込、送料無料) (2023/10/24時点)



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【お得5本セット】進誠産業 スモークウッド サクラ 5本セット価格:3,979円(税込、送料別) (2023/10/24時点)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« GUNDAM NEXT FUTURE -EAST-&... | トップ | メーカー不明 7LEDサウンド... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

焚火 アウトドア」カテゴリの最新記事