風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

モンゴル事情というか白タクゲットその後

2005年12月20日 | チンゲル亭裏日記

おぼつかないモンゴル語で、一人奮闘して白タクゲット!と言うのは16日のことでした。
約束は、昨日の19日。
朝、スタートのウツカから「タクシー来ません。私のタクシー 行きます。」とメール。
なぁんだ、がっかり。あんなにがんばったのになぁ。

昨日、雪が降ったから、新しい車をスリップさせるようなことはしたくないのかなぁ。
49学校がゲル地区にあるからかなぁ。
いろいろ考えましたが。ウツカに、なぜなのと言う質問を、手を変え品を変えて質問しても、ウツカには質問に答える語彙が無かったようです。
「来ません」と言うだけ。

一歩踏み込んだ質問には、ちっとも答えられないウツカでした。

それから、ウツカの乗ってきたタクシーに、12時まで待っていて欲しいといって何度も頼んだのに、ウツカは12時に来ればいいといって返してしまいました。
1時間1,000トグルクでは安かったのかなぁ。

それで、今日、チメグバータル先生に質問しました。
モンゴル人は、以前から比べると大きなビジネスを展開している人は約束を守るようになりました。
デモ、まだまだ、牧民時代の習慣が抜けてなくて、約束は守りません。
後からでも、自分の都合の良いことが出来たらそちらに乗り換えます。

そんな3日も前の約束なんて。。。
そして、1時間1,000トグルクというのは安すぎる価格だそうです。
タクシーを走らせたら、15分から20分で1,000トグルクは稼ぐからだそうです。
もし、車を走らせるより待ってて1,000トグもらったほうが良いと言う人がいたら、いいかもしれませんね。
と、おっしゃいました。

前日電話したとしても、来るか来ないかは同じでしょう。と、言いました。

タクシーは、その都度拾うしかないようです。
あるいは、250トグルクの手数料を払ってタクシーを呼ぶことです。
と、教えてくれました。

そうなのか。タクシーって呼べるのね。では、自分の居場所を正確に伝えるモンゴル語又は英語を覚えましょう。
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オユンエルデネ

2005年12月20日 | チンゲル亭

 真ん中のデール姿がオユンエルデネさんです。
 日曜日に孤児院にボランティアで衛生についてお話をしに来ていました。
オルティンドーを披露してくれましたから、音楽科の学生さんと思っていましたら、医学部の学生さんでした。
小学校で先生にオルティンドーを習い、後はCDを聞いて独学していたそうです。
そして、2年前から、TISの音楽科のツェツェグ先生に習い始めたそうです。 



今日は、今年最後のオルティンドーのお稽古の日でしたが、先生の都合で取りやめになりました。
せっかく空いた時間ですから、エルデネさんに連絡を取ってもらって、チョカさんの通訳で会うことになりました。
今年最後ですし、帰国前なのでボイナーにも声をかけて、サクラでランチを誘いました。

チョカさんと出かけたときに見つけた、オルティンドーの古い本を見せたら、これはなかなか手に入らない貴重な本ですと言っていました。
歌詞と音符の入ったハードカバーの薄い本です。
その中に、私の習った歌が4曲中3曲入っていました。
来年帰ってきたら、彼女に歌詞の意味を教えてもらおうと思います。

そして、「この曲はとてもよい曲です」とお勧めの「ヘルレン川の滝」を教えてもらおうと思います。
彼女は、南ゴビ出身です。
去年娘と行きましたと言ったら、とても喜んでくれて、ヨリーンアムに行きましたかとたずねられ、もちろんと応えると、満足そうな表情を見せてくれました。

チョカの優しさと日本語に助けられて、そしてボイナーのちょうど良い補助で、日本語のわからないエルデネとの会話は、違和感なく2時間も途切れることなく続きました。

今週と来週は、期末試験の最中にもかかわらず、7時から日本語科の学生のシンジリーンのパーティー(新年とクリスマス)だそうです。
4時半に予約してある美容院に行って、顔も髪もきれいにして、ドレスも着てパーティーに行くのだそうです。
チョカもボイナーもはしゃいでいました。
エルデネは?とたずねられて、27日ですと答えてちょっとだけ笑っていました。。。

試験中にもかかわらず、私のオルティンドーのお稽古に付き合ってくれると言うチョカにすごく遠慮していたのですが、試験中も前も家で猛勉強と言うのは無いらしい。
医学部のエルデネは、どうなのでしょう、今度機会があったらたずねて見ましょう。
来年の、再会を楽しみにしています。





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ザザプロジェクト終了

2005年12月20日 | チンゲル亭裏日記

昨日のことです。
ホテルに入っていくと、いつもフロントにいる女性が迎えてくれた。
「猫がかえってきましたよ」と言うと、「かえってきましたね」と返事。
オトゴンさんは?とたずねると、私と応える。
夫と二人で男性とばかり思っていて、苦笑。

こちらへと通されて部屋は、前回迎えに行った部屋より広く上等でした。
夫が聞くと、社長の部屋とのこと。
ザザは、さっさと部屋に入り、ベッドの下を嗅ぎまわっています。
食器にフードを入れてやってもちょっとにおいを嗅ぐだけで、また、部屋の探索に余念が無い。
浮ェって入らないかと思ったら、多分、ナンダカ思い出のあるにおいだと思っていたことでしょう。
何しろ、拾われて直ぐに育ててくれていた人の部屋なのですから。
後ろを向いている間に、夫と早々に退散。

あまりのあっけなさに、涙も出ない。

「ケーキ屋さんに行って頂戴」「はい、かしこまりました」
飲めない私は、ケーキに頼るしかないことは、夫も良くご承知。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

鍵を開けても、ザザが出てこない。
ごろごろと言う音が聞こえない。
お皿にドライフードを落とし入れるちゃらちゃらと言う音がもうしない。
皮製の手袋を、バッグからいつの間にか探し出して、おもちゃにすることも無い。

喫煙のたびにベランダをあけて出て行く夫。直ぐに部屋に戻ってくるのに、ドアが開くと飛び出ていくザザがもういない。
煙いなァ言う顔で、ベランダから入ってくる夫。
出て行くときは、「ザザがいないと寂しいなぁ」と口に出していたのですが。。。

帰宅して、数時間後、胸が苦しい。
ザザが、ハッと気がついて、探しているのかもしれない。

モンゴル方式の、さっぱりした別れのおかげで、泣かなくて済んだけれど。
夕飯もらったかな?
水は入れてもらった?

夫は、今朝風邪気味で仕事を休みました。
ほんとは昨日連れて行くつもりだったが、帰宅が暗くなってしまったし、鼻水が出るからと夫から行かないと決めたのでした。
頭痛を抱えながら、出かけるのはかわいそうでしたが、もう先に延ばせません。

帰宅して、ぽっかりと開いた穴の寂しさをかみ締めながら、案外ほっとしている自分もいるのでした。
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