4月12日(日)雨【メリーシャカムニブッダ 『初期仏教教団の運営理念と実際』】
『原始仏教聖典資料による釈尊伝の研究』が森章司先生たち中央学術研究所の先生たちの大変なご研究とご尽力と労苦と、計り知れないお力で、一応の完成ということになりました。
『学術研究紀要』を読ませていただこうと思いましたが、膨大な量でしたので、今図書刊行会から出版されている『初期仏教教団の運営理念と実際』を読ませていただいています。
とにかく、お釈迦様は人間としてお生まれになって、道を説いてくださった、ということを肝に銘じたいと思います。私たちも人間として生まれています。
教えがあまりに多岐にわかれてしまい、なにがなんだかわからなくなってしまってはいないか、お釈迦様の意図した道から外れていないか、気をつけなくてはならないでしょう。
久遠実成の仏さまで、お釈迦様は生きつづけていらっしゃるというのは「真実」ですが、三次元世界の話ではありません。
お釈迦様のお説きになった仏法は、生き続けています。私たちの前を照らしてくださる燈として暗い道でも迷わないようにと、照らし続けてくださっています。
どのようにか、それを書かねばなりませんが、これから法事の準備をしなくてはなりませんので、また後程。
法事もご家族だけの参列で、窓も開け放して勤めます。こんな時代を、私たちは、今生きているのです。
*法事を終えまして、机の前にいます。曹洞宗の東京のご住職が新型コロナウイルスに感染して遷化されたということを耳にしました。住職も静かにしていたいですが、法事やご葬儀を断れませんので、辛いところです。少人数といいましても、20名以上の場合もありますし、総ての人が、危機感をもっているとは言い切れません。
このウイルスの感染力は異常ですから、どなたも危機感を持っていただきたいです。
お釈迦様の教えについて、簡単に書くことは難しいので、今、私がなすべきことはなにか、もし、私自身コロナに感染してしまう前にやらなくてはならないことをさせていただきましょう。
久遠実成の仏と言いますが、この表現は『法華経』が成立してからの思想ですから、お釈迦様自身がおっしゃったかどうかはわかりません。久遠の昔に成仏なさった仏様がお釈迦様として、お生まれになった、というとらえ方です。
お釈迦様は紀元前500年頃(生卒年については、数説あります。)インドといいますよりもネパールの南、カピラヴァスツにお生まれになりました。4月8日とするのは、一説です。現在のようになんでも記録される時代ではありませんので、真偽の程はわかりませんが、それでも後世の者が、経典などから、大体を割り出して、父は浄飯王、母は摩耶夫人とわかっています。これだけでもすごいことだと思いませんか。
またその教えが、学びきれないほどの経典に編纂されて、現代に至っていることは、驚くばかりです。しかし、お釈迦様にしてもイエス様にしても、私たち現生人の為の聖人です。わずか2500年の間に出現くださった大導師です。人類がこの地球上に現れたのは、20万年前位からだと言われていますので、記録されていない聖者もおそらくやいらっしゃったかもしれませんし、現代の人間が滅んで、また次世代の新人間の時代になりましたら、どのような聖者が現れるか、わかりません。
私たちに、人間として生きる指針をお示しくださったお釈迦様の教えを少しづつ学んでいきたいと思っています。これだ、と一概にお示しできないことをお許しください。
皆様、コロナにはお気をつけくださり、まだしばらくの地球人類の一員をお楽しみください。