エリカ・バドゥのライブ のまえに東京国立博物館で
『興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」』 を観た。 ★
非常によかった。
運慶展だが、展示は運慶の父 康慶から始まる。
康慶の仏像は迫力があって、もうどんどん惹き込まれるのだが、
運慶の作品が現れるとその差に歴然としてしまう、という憎い構成だ。
運慶で時代が変わったということが事実として目のまえに突き付けられてしまう。
像の持つ圧倒的な存在感。
スッキリ、クッキリとした輪郭。
超人的な迫力。
なるほどこれは国宝だ。
仏様もよかったが、四天王の迫力は凄まじかった。
息子の康弁の 天燈鬼立像・龍燈鬼立像 もたいへんよかった。
ほかにもたくさん出品されていて、大変に見応えのあるよい展覧会だった。
お薦めです!
特別展は写真が撮れないが、東洋館の常設は撮れる。
東洋館3室にある交脚菩薩像。パキスタン・マルダン地区、クシャーン朝・2~3世紀。
日本の仏像とはずいぶん違う。
不謹慎ながらこの色気にアラフィフのわたくしめはよろめく。 夫よごめん。
そもそも人がたの像を作ることをよしとしなかった仏教で仏像が作られるようになったのは
ギリシャの流れをくむヘレニズムの影響で、という。
道理で、という風貌をしている気もするし、
でもやっぱりもうちょっと東のお顔かな、という気もするし。
信仰の対象のはずなのに懸想して、ってことは大昔からあったに違いない。
トーハクに行ったら、東洋館のこの仏さまと中国の青銅器と画像石はちらとでいいから見たい。
おまけ:
東洋館を背景に、植込み。 面白い刈込かたをしているなぁ。
グーグル検索にてヒットし、小一時間で読めます。
少し難解ですが歴史ミステリーとして面白いです。
北円堂は無著世親像を収蔵する古都奈良・興福寺の八角円堂です。
上野三碑の多胡碑に書かれている右太臣が登場します。