まえに試しに 色むらのある糸を紡いで織ってみた のだが、
デリケートな色合いといえば聞こえがいいが、ありていにいえば色合いの変化が少なめな印象を持ったので、
今度はもう少しコントラストをつけて 青系のむら糸を紡いで マフラーを織ってみた。
経糸 (たていと) も緯糸 (よこいと) もこの糸を使ってなんとか2本織ろうとすると糸が少々足らない。
仕方がない、手持ちのほかの手紡ぎ糸も混ぜて、なんとか2本分を仕立てた。
糸が余り過ぎるのもなにかとてもムダを出しているしようだし けっきょく残りの糸をどうするか宿題にしてしまうし、
かといって、織っていて足りないのはぜったいに避けたいし、
糸の残量を気にしながら織るのはけっこうストレスだ。
紡績糸を染めやすい量に染めて、余ることをあまり気にせずに織るのに比べると、手紡ぎ糸を織るのは気を揉む。
撚り止めして糊付けしても、単糸の手紡ぎ糸は絡みたがって織りにくいし、細いと切れたりするし、ちょっと上級ですな。
↓2本並べた全体図。 マフラーのサイズ:幅 約20cm × 長さ 約160cm(左)、 約155cm(右)
↓もう一本 (左側) のアップ。 何色も入れて紡いだ糸だ。
編み物用の毛糸では色が途中で変わる糸 (段染め糸) がよく使われる。
編み地に凝らなくてもシンプルに編んでゆくだけで柄が変わるのがメリットなのだ。
細かいことをいえば、わたしの紡いだ糸は段染めをしたわけではなく
別々に染めたわたを用いて紡ぐときに色が変わるようにしたもので、段染めとは違うのだが、
一見できたものにそれほど差はない。 (その差にこだわっているにせよ。)
そういう糸を使って織ってみたのだが、なるほどデザインを考える上での特徴は段染め糸の編み物と似ている。
つまり、組織とか色糸の配置に凝らなくてもよい。
むしろ糸の色が途中で変わることを最大限に生かすべきだ、と。
緯糸を変えずに織り進むので織り始めるとけっこう早い、というのも段染め糸の編み物に似ているな。
色がむらになるようにローラグを準備するのは意外と手間だったけれどね。
もしこのジャンルを追及するとしたら、やっぱり色とその並べ方だな、と思った。
糸の太さとかも少しは変化をつけたらいいと思うけど。
今回のマフラーの出来はまあまあ自分としてはこんなもんだ、というある程度の満足は得られたものの、
組織とか縞とかに興味のあるわたしとしては、うーん、続けてどんどん作ってみよう、
という気にあんまりならなかったのも事実である。
10月19日追記: ずっと 「いずれHPにアップします」 としていたが、やっとHPを更新しました。 → 丸 山 染 織
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