《郷愁》を辞書で引くと、他郷にあって故郷を懐かしく思う気持ち。過去のものや遠い昔にひかれる気持ち、と書いてある。自分の事を考えると、郷愁は故郷を離れて東京に就職し、故郷の下関に帰郷するようになって感じ始めた。しかし両親が下関を離れ新潟に引越して帰郷先が変わると、郷愁という感情も昭和という時代の懐かしさに変化していったように思う。それは里山などの日本の原風景、昔ながらの漁村の風景、昭和の町並みなど、近代的なものが入り込まない昔懐かしいものに郷愁を感じるようになってきたように思う。
今水彩画教室での私のテーマは「郷愁」である。したがって歩く場所もそんな風景を求めて歩いている。先週歩いたのは秩父の寺坂の棚田である。昨年ホタルが舞う7月と曼珠沙華の咲く9月に行った。四季折々どんな風景になるか楽しみで、今回は秋も深まった先週行ってみた。まだ紅葉には早かったが、快晴でぽかぽかと暖かく、こんな陽気を「小春日和」というのだろうと思いながら写真を撮って歩いた。若いときにはあまり感じない郷愁という感覚、歳を取るに従ってより深く感じることができる感情のように思うのである。
西武線 横瀬駅
ここは秩父郡横瀬町
横瀬川
横瀬川
寺坂棚田
棚田から秩父巡礼五番札所へ
秩父巡礼五番札所語歌堂
秩父巡礼五番札所語歌堂
語歌堂の仁王像はちょっとマンガチック
五番納経所長興寺
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武甲山
こんな風景を見ると昔NHKの新日本紀行で流れたテーマ曲を思い出す。
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