天草旅行の際、天草と、フェリーで渡った鹿児島の道の駅で、黒糖をみつけて買ってみました。
調べてみると、丁度旅行に行った12月上・中旬は、丁度サトウキビ収穫と黒糖製造の最盛期のようです。
黒糖生産は、12月いっぱいまで。
(写真あとで) |
この2種類の黒糖。
九州本土で、特に、熊本の天草でも黒糖を作っていたとは、初耳でした。 天草は、江戸時代から黒糖生産が盛んで、かつては多くの農家がサトウキビを生産していたとか。 それが近年は、個人が小規模に作る程度まで衰退。 そこで2014年に複数の地元農家が、「佐井津黒砂糖組合」を結成し、かつての年末の恒例行事を復活させたのだそうです。 おそらく郷土の歴史と風土を大事にして地域振興をはかる意味もあるのかなあと思いました。
同じ黒糖でも、天草と鹿児島のもの、結構違うものだったので記録しておきたいと思います。
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こちらが天草のもの。 厚さはまちまちで、このくら薄べったいものもありました。
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もう少し厚い、このくらいのものも。 この黒糖は、全体がほぼ一様な質感で、がりっと固め。 (私のような中高年だと)歯で噛み割るのはどうしようかな、と迷う固さです。 お砂糖の純度が高いのか、甘さも強く感じます。 飴玉や氷砂糖まではいきませんが、かなりしっかりした結晶かなと思います。 包丁で切れば細かく切れる程度ですが、ひとかけら口に入れたら、(噛むのではなく)舐めて溶かすくらいの感じ。
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こちらが鹿児島県長島町の黒糖。 購入したパッケージを見る限りでは、厚さはほぼ均一でこのくらいの分厚さ。 そして、天草のものと色が違うのが分かるでしょうか。 上部と下部は似たようなこげ茶色ですが、厚みの中央部分は、色がやや薄めです。
固さの印象は全然違い、上部と下部はしっかりしていますが、中ほどのところは、ふんわり柔らかめ。 噛んでみると、上下がややしっかりしているものの、簡単に歯で噛み砕けて、全体にホロリン、シャリシャリと柔らかな食感で、 かつて食べたファッジのよう。 軽くて口どけがとてもいいです。
黒砂糖ってそもそもどんなものが正解なのか分かりませんが、おやつにつまむならばこちらかな~、と思いました。 天草の方も勿論美味しくて、黒蜜を作るのに向いている気がしました。
何が違うとこんな違いが出るのでしょうね。 黒糖の生産工程によると、煮詰めたあとに空気を含ませるように練り上げるそうで、その練り具合の違いでしょうか。
産地によってこんなに味が違うのならば、立ち寄ったすべての道の駅でもっとじっくり探して、売っているバリエーションをすべてコンプリートするべきだったか!? と動揺しております。
鹿児島の、島嶼部の黒糖も興味あるなあ。 ダンナサマは時々鹿児島に出張に行くのですが、最近毎回黒砂糖をリクエストしているのですが、全然気配なしです。 (大昔、一度だけ買ってきてくれたことがありました。確か喜界島産) ネットで買っちゃおうかなあ、また。
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■参考情報
天草の黒糖について
しっとり柔らかめの生黒糖(徳之島産)というものを取り寄せたこともありました
黒糖の生産工程
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