先日の連休、お友達5人と富山・岐阜方面に、2泊の旅行に行ってきました(誘って下さってありがとうございました)。
22日は、miyakoさんに案内して頂いて、ナメコ・ムキタケ狩りに連れて行って頂きました。
miyakoさんは、晩秋はほぼ毎週末のようにきのこ狩りに出かけるのだそうです。
わらびさんご夫妻、duckbillさんご夫妻と私の5人で、miyakoさんのナワバリを案内して頂きました。
北陸の山の中なので、どんなに寒いかと恐れておりましたが、ここのところのあたたかさは北陸にも及んでいて、雲は多めでしたが寒さはそれほどでもありませんでした。
車に乗りながら、「あっ、あれ! あの枯れ木にムキタケ出てますね。ああ、こっちの木にもナメコが。」とmiyakoさんが実況中継して下さいますが、私にはさっぱり見えてきません。
まずは手取り足取り、探し方を教えて頂きました。
●なめこの探し方①
・枯れ木を捜す。
この時期、生きている木でも、葉っぱは全部落ちてしまっていますが、枯れ木は、枝先端が細い枝がついていない(枯れ落ちている)ところから分かる。ただし、樹皮がついていない程腐ったものはダメ。
・幹にぽこぽこと何か出ていないかチェック。
ムキタケは大きなものもあり、結構分かり易いです。
ムキタケと同じ木に、ナメコが出ていたりします。
幹の根元付近までチェックして、下の方まできのこが出ているようならば、ライバルがまだ採っていないということ。
大抵は、誰かが既に収穫してあり、ずっと高いところに残るだけになってます。
(写真の向きが変ですが)中央がきのこが出ている枯れ木。 |
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こういうのがムキタケ。 |
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これは丁度良い若さのムキタケ。 |
はじめのインストラクションを受けたのは、灌木もチクチクしているし結構急な坂でした。
ひゃー、なめこ採りって大変だ~と思いましたが、これはまだ足慣らしでした。
少し移動して、それはもう、すごい急斜面の場所に。
「ここ登ってみましょ~う。」
「は~い(ひええぇぇ)。」
各自斜面にとりついて、きのこを探索。
この斜面がものすごいです。
もちろん道などはない、単なる山の斜面。
じっと立っていることも無理なくらいの急斜面なので、葉を落とした灌木(クロモジ)の枝につかまりながら、足というよりむしろ手に力を入れて、少しずつ進みます。
つんつんした灌木の枝に髪の毛やら眼鏡やらひっかけながら、めげずに前進。
(途中眼鏡をはじき飛ばされて、結構ピンチでしたが運良くみつかりました)
両手両足を全部使って、手でつかむもの、足をおく場所をよくよく考えながら進むところは、木登りに通じるところがあります。
たまにズルっとズッコケルので、手で(丈夫な)何かを掴んでおくのは重要!
うっかりつかんだものが枯れ木だったりすると、「あ~れ~」とすってんころりんです。
こういう進み方は、難しいけれど面白くて、きのこ探しを忘れてしまいそうになる程(というか進むだけで精一杯)。
比較的薄着だったのに、汗びっしょりになります。
なんか爽快!
でも肝心なきのこが全然なくて、ひとまず道まで降りてきました。
急斜面は、登るのより降りる方が更にスリリング。両足ともずっこけて、両手でぶらさがってしまったこともありました。
斜面から降りてきたduckbillさんと、休憩がてら道路をてくてく歩いていたら、「あっ!」というduckbillさんの声。
●なめこの探し方②
・なめこは倒木にも生えるので、足下にも要注意。
(ムキタケは、今回は立っている枯木でのみ見かけました。倒木にも生えるけれど、比較的枯れたばかりの木に生えることが多いそうです)
・車の運転席(なめこ採りプロ達)からぱっと見えない谷底側の枯れ木も穴場。
●ナメコ・ムキタケの収穫方法・しまい方
・手が届くところのナメコは、ハサミで軸を切るようにして収穫。(樹皮を傷つけないようにした方が、来年のためにもよいとのこと)
収穫したなめこは、ネバネバして水分も多いので、紙箱などではなく、金属製の柄付きザルを置いておいて、そこに放り込むと便利。
・通常のきのこはビニールなどの密閉状態だと蒸れて傷みやすいが、ナメコは逆。
収穫後のナメコは、ビニール袋に詰めて、なるべく空気を抜くようにしてぎゅっと口をしばる。
水分多め・密閉状態の方が日保ちするそうです。これもまた目からウロコ。
・手が届かない場所のナメコ・ムキタケは、伸縮アルミポールにタモ網とスクレイパーをくくりつけた秘密兵器を使う(写真参照)。
この武器が大変に有効で、きのこが生えている場所に正対するように立ってこそげると、「こんころり~ん」、ときのこが網に転げ落ちてきて、感動的でした。
山を後にして車に乗り込み、さて、そろそろお昼ご飯でも・・・と移動を始めたのですが、道沿いの平地林でも、きのこの気配を察知。
車を降りて見てみると・・・
ひとしきり探索して、また車に乗り込んで、さあ・・・と走り出したところでまた、「あっ」。
という感じで何度も収穫タイムがありました。
気づいたときにはもう3時近く。
みんなきのこに夢中で、お昼ご飯のことなどすっかり忘却の彼方。
道理でちょっとふらーっとした訳だわ。よく考えるとみんな空腹でした。
道の駅の駐車場で昼食を、という予定でしたが、その晩の宿に直接向かうことにしました。
宿にて、遅いランチとして鱒の寿司を食べ比べつつ一服。
その後、戦利品を山分け。
(miyakoさん、新聞紙まで用意して下さってありがとうございました)
初めてのナメコ狩りは、ものすごく勉強になったし、楽しかったです。
斜面よじのぼりは、エクササイズとしても好きなタイプの運動でした。
miyako先生、そして一緒に行った皆様、本当にありがとうございました!
素晴らしいお友達がいてすご~く羨ましいです。
私も冷凍してあるチャナメツムタケ、クリタケ、ハナイグチ等できのこ鍋にします。明日の夜に。
私も今書いているけれど、まだ半分位です(笑)
旅行中は色々ありがとうございました。
楽しかったですね。
帰りに車を何度も止めて探した当たりは、もっと早い時期に雑キノコ狩りもしてみたい感じでした。
又来年も一緒にキノコ狩りしたいですね。
そうそう、ムキタケに薄茶色タイプと緑タイプ(より遅い時期にでる)があったけれど、緑タイプは薄茶色タイプと別種であることが最近判ったらしく、「オソムキタケ」という名称が提案されているのだそうです。
私は金沢ですが、毎年、富山の師匠と有峰方面へキノコ採りに行っているので、親近感がわきます♪
今年は10月中旬だったので、ナメコは小さいのしか採れませんでしたが、ムキタケ、チャナメツムタケ、ナラタケ、クリタケ、ハナイグチなどが採れました。
山菜やキノコなど採集するのは最高のレジャーですね~!
どう料理したのでしょう?
複数種類入れと旨みアップなのだそうですね。
茹でこぼしたなめこを醤油で味付けしてさっと煮て、大根おろしをそえても美味しいつまみになります。
冷凍しておけるのも便利なのです。
そういう山のきのこは、まだ見付けたことがないのです。来年は筑波山の方までちょっと遠出してみるかなあ・・。
duckbillさんの記事も拝見しました☆
旅行全部をひとつの記事にまとめて、すごい!
旅行記は写真が多くて大変ですよね。なのに肝心なところの写真がなかったりして。
綺麗な緑色のオソムキタケは、どうやら写真撮りそびれていたみたいで無念です。
今年初めて、ものすごい斜面をウロウロしたのですが、両手でクロモジをしっかり握ってサルのように移動しました。単なるウォーキングと違って、木登りやロッククライミングっぽい要素があって面白かったです。
いつもひとりですが、みんなできのこの下処理というのも寂しくなくていいものでした。
http://duckbill21.blog75.fc2.com/blog-entry-1085.html
切って使うと見た目はシイタケのようですが、味はしっかりナメコだったそうですよ☆