10月に台湾に行ったときに、身近だけれどなかなか見られないものを見てきました。
それはコーヒーの木。
最近台湾ではコーヒーブームのようで、色々なコーヒーショップが街角のあちこちに出来ています。
そういうコーヒーブームが先導しているのか、小規模ですが、台湾産コーヒー豆というものも出てきているとか。
山地で栽培されていた ビンロウの需要が減っているので、その代わりに(実験的に)栽培開始している農家が増えつつあるかもしれません。
(まだどこでも台湾産豆が買える、という訳ではなくて、とても高価みたい)
コーヒーの木や実って、写真では見たことがありますが、触ってみるのは初めて!
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これがコーヒー。 葉っぱは濃い緑色です。
今回おじゃましたのはごく小規模な生産者さんで、喫茶店兼食堂を自営し、ごく少量のコーヒー豆を契約喫茶店におろしているそうです。
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熟すと赤、または黄色に色づきます。この木は赤い実。
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赤と黄色では、品種が異なるのだそう。 とっても綺麗です。
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一粒頂いて、割ってみました。 ぱかっと2つに割れます。 よく見るコーヒー豆が、無防備な感じで2粒入っています。 こうなっているなんて知らなかった!
コーヒー豆って、ナッツみたいだし、胡桃やアーモンドみたいに固い殻の中に入っているのかと思っていました。
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こんな柔らかな果実に直接(?)入っているだけだったとは・・。 この状態ではコーヒー豆は、ゼリー状の層にくるまれています。
通常は、 種取り出し→ゼリー層洗浄→乾燥→焙煎 だそうですが、 種取りだし→ゼリー層ごと発酵→ 洗浄→乾燥→焙煎 などと、工夫して、独特の風味を出そうとしているそうです。カカオ豆みたいですね。
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コーヒー豆の果肉部分(ゼリー状の部分)は、ほんのり甘くフルーティな香り。薄味ではありますが、美味しいです。
で、こちらの自家製コーヒーを一杯頂いてみると、果肉を舐めたときと同じ、フルーティな香り! 果物っぽい感じの香りがするコーヒーってたまにありますが、果肉の風味だったのか!と目からウロコでした。
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これは何かというと、コーヒー豆が隠し味のスープ! 炒った豆と生の豆、両方を使っているそうです。 ほんのり甘くトロピカル(生豆の味)、かつ香ばしさ(炒った豆の味)があります。かといって、いわゆるコーヒーとまでは行かない、絶妙な味つけでした。
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(余力があったらコーヒー豆の精製方法などについてもうちょっと調べてみたいと思います)
コーヒーの木は熱帯植物で温室がいりますよねえ。
それなのにどうしても育ててみたくて、30年ほど前にビニ‐ルハウスで育てていました。
花が咲き、実がなり赤く熟れるのですが、とにかくカイガラムシがよくつきます。
温度管理はビニールハウスでも大丈夫だったのですがカイガラムシのせいで木は枯れてしまいました。
でも一度だけ収穫して、ほんの一口づつでしたがコーヒーを味わいました。
味は忘れてしまいましたが感激しました。
今また2本ほど育てていますが無農薬では難しいですね。
日本でも実がなるのですね!焙煎してコーヒーが飲めたなんて、素晴らしい!
芽が出てこないかと数粒持ち帰って植えてみたのですが、移動中に傷んでしまったのか気配がありません・・・。