牛が水を飲むのどかな風景 ・・
ゆるやかな傾斜をのぼっていくと、
『Chullpa チュルパ 』 と呼ばれる
石積みの円形の塔が現れます。
ウマヨ湖を望む台地につくられた
「Sillustani シルスタニ遺跡 」 です。
人為的な破壊や落雷などの自然現象によって
あらわになった塔の内部からは
人骨 (ミイラ ) が発見されており、
これらはプレ インカ (インカ帝国以前 ) の
死者を葬った墓であることは断定されています。
これは上部がなくなったチュルパですが、
下のほうに入り口がつくられているのがわかります。
入り口は正確に真東を向き、
冬至の日には (南半球なので ) 、
朝陽がここに射し込み、墓の奥まで照らすそうです。
(この撮影を行ったのは午後 )
チュルパは、
先住民 アイマラの王族の墓ではないかという説が有力ですが、
多くは謎のままです。
ペルーに限らず、古代より人間は、
天に近い山の頂上は神聖な場所であると考えてきました。
(クティンボも同様 ・・ 9月7日のブログ参照 )
日本では富士山信仰などにその例を見ることが出来ます。
また、
蛇が神聖な生きものであることも世界中広く共通しています。
たとえば古代エジプトでは、蛇は王家の象徴です。
オーストラリアの先住民 アボリジニは、
蛇を生命の象徴と考えています。
(2012年10月2日のブログ参照 )
謎に包まれた 「シルスタニ遺跡 」 ・・
磁力のせいでしょうか ・・
近づけると、
磁石の針が異常な動きを示す石がたくさんありました。
jfk-world