Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

2014年末箱根 その2

2015-12-19 23:38:00 | とりっぷ!

 

箱根彫刻の森美術館。
云わずと知れた箱根の代名詞的美術館だ。
行った事はなくても名前は知っていた。

チケットを購入し、箱根登山鉄道の線路をトンネルでくぐると、園内へと到着する。
トンネルの導入部がとても気分を高揚させてくれる。




山々が見渡せる広い園内に野外彫刻が点在している。
それらが青い空になんとも映える。

カール・ミレスの「人とペガサス」は天高くジャンプして月を捕ろうとしているみたい。




西洋ルネサンス的な?像が多い中、岡本太郎の「樹人」もあった。
端正な日本的な像ではなく、非常に肉感的で生命力に満ち溢れた作品は、西洋のそれと引きをとらない。

 



入口付近の円形広場からゆるやかな坂道を下っていくと天に吊られた球体がある。
井上武吉「マイスカイホール 天への道」という作品らしい。

今にも落ちてきたりしそうで恐いが、近づく自分たちが映し出されて面白い。

迷路のような星の庭を横目に最奥まで進むと、ピカソ館がある。
その名の通り、ピカソの作品を展示する
2階建ての屋内美術館だ。美術館in美術館と言ったところだろう。

その先のカフェ&ギャラリーは1階がカフェとショップ、2階がギャラリーとなっている。
足湯も併設されているが、寒い時期なので非常に人気で入ることはできなかった。

 

 



ガブリエル・ロワール「幸せを呼ぶシンフォニー彫刻」。
真下に螺旋階段があって、内部へと入ることができる。



内部空間はあっと驚く円筒ステンドグラス。
やわらかい明かりに包み込まれる。

中心には二重螺旋階段が設置されていて、さらに上階に登ることができる。

 



なんと屋上は展望台。
箱根の山々を眺望することができる。

園路はここらで折り返し地点。
既視感のある、ニキ・ド・サン・ファール「ミス・ブラックパワー」を眺めながら、上り坂のデッキを過ぎる。
最後には幾何学系の彫刻やアートを堪能し、一周を終えた。

この時期は緑が少ないため、しんりょくの季節などに訪れたら、また違った楽しみ方ができるだろう。


さてさて、日もだいぶ西へ傾いたので、すごろくは諦めて大涌谷を目指す。
先輩の一人が大涌谷を強く推していたのと、私自身も箱根ロープウェイに一度乗ってみたかった。

箱根登山鉄道で強羅まで行き、そこで箱根ケーブルカーに乗り換え、終点の早雲山でロープウェイに乗り換える。

 



スキー場を思わせる乗り場から、順々にゴンドラの中へ詰め込まれていく。
乗車の列は長かったが、思いのほか待たずに乗ることができた。

 



ゴンドラの扉が閉まると、急加速して急斜面を登っていく。
しばらくは山塊しか見ることができないが、これは一種のアプローチと言ってもいい。

 



山を登りきると、一気に視界が開けて、大涌谷が眼下に広がる。
乗客からは「おおっ」と歓声が上がるほどいきなりの絶景である。
私もかなり驚いた。

大きな谷の上をわずか2本のロープが両端を繋いでいる。
その姿が自然の中ではちっぽけすぎて、ぷつっと切れて落ちてしまいそうとか考えてしまうほどである。






大涌谷がミニチュアのように見える。
この旅行後の2015年には噴火レベルが上がってしまい、ロープウェイも運休してしまった。

 



眼下の景色に見とれているうちに、大涌谷駅へと到着。
ここは芦ノ湖・桃源台方面のロープウェイの接続駅でもあり、せかせかと乗り継ぐ人もいる。

ここ大涌谷は山々の景観も良く飲食店も充実しているので、ここを目当てに訪れる人もいるようだ。
硫黄の匂いを嗅ぎながら、先程ロープウェイから眺めた景色をもう一度見ることもできる。

一方で、反対の西に目を向ければ富士山の雄姿も拝むことができる。

 



ここでは、かねてから噂に聞く「黒たまご」を食す。
真っ黒なたまごを見ていると何とも不可思議な気持ちになるが、中身は至って普通のたまごである。
塩をかけて戴くとなかなかの美味である。

さて、初めての箱根を満喫したところで本日は帰路につくとする。
年末は宿泊料金が跳ね上がるため、日帰り客も多いのだろう、ロープウェイは人数制限があるとして、ケーブルカーは通勤電車並みの混雑であった。




強羅から乗り継ぐ、箱根登山鉄道も満員御礼。
車両は2014年にデビューしたばかりのアレグラ号であったが、楽しむ余裕もなく。残念。

30分と少しで箱根湯本駅へ到着。
駅前商店街でお土産を購入して、ふたたびホームへ。

 



帰路は小田急ロマンスカーVSE。
箱根観光輸送に特化した車両なので、お馴染みの展望席のほか一般の席も車窓が楽しめるよう窓に向かって5度傾いている。

 

車内も暖色の照明で、居心地抜群。
これまでの混雑とはおさらばして、優雅に町田まで帰るとしよう。

 



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