Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

夜の車庫 その1 大野総合車両所

2015-02-24 01:10:48 | 発見!不思議な世界






CanonのG7Xという新しいコンパクトカメラを買ったら、なお夜歩きが楽しい。
コンパクトカメラとしては大きな1.0型センサーにF1.8という明るいレンズが搭載された、夜歩き向きのカメラなのだ。
三脚などなくても、気軽に夜景を撮影できる。

サイズも小さいから上着のポケットにしのばせて毎日のように持ち歩いてしまう。

気まぐれに散策したくなった日にカメラがあるのは嬉しい。

近頃は光に照らされた金属に魅せられて、鉄道の車両基地を眺めるのにはまっている。


最寄りの相模大野駅にも、大野総合車両所という巨大な車両基地兼工場がある。
駅の西側にあるものといえばこの車両基地くらいなもので、普段はあまり通ることはない。

直帰するのがもったいないような夜、ちょっとだけ歩いてこの車両を眺めてから帰るのが最近のマイブーム。


私にとってのこだわりは「夜間」ということで、夜は無機物たちの時間だとも思っている。
里山の生活に戻れば、きっと夜は魑魅魍魎の時間なのだとも思うのだろうが、電気に依存した都市生活民の私たちにとって、夜に見るものはやはり無機物なのである。


工場にしても、車両基地にしても、無機物が中心の世界である。
人気のない、無機物だけの空間。

私はただ、柵の外から機械たちの世界を見つめることしかできない。
内側の世界では、毎朝ギチギチに詰め込まれて乗車している車両たちが、からっぽになって停まっている。

車内灯を付けたまま停車している電車は水槽みたいにも見える。

特に最近の車両はUVカットガラスが使われているから、見える景色が若干青っぽいのも一因だろう。
中にグッピーとか泳いでいそうだ。





小田原線と江ノ島線の線路の内側に留置線と車両工場がある。




江ノ島線の下り線と上り線の間には留置線があって、1000系が停車中。






昨年からリニューアルが始まった1000系は小田急で唯一の幕式の行先表示。
出番をじーっと待っている様子。




江ノ島線の上り線は小田原線をオーバーパスして相模大野駅に入るため、盛土を進む。

ボーノ相模大野を中心とした北口再開発で背景が一変した。
一見、相模大野ではないような光景に驚く。







車両工場の西端には車止め。
ちょっとした最果て感がある。

日中には特急車両が停まっていたりもするが、夜間はからっぽのようだ。
すぐ横を小田原線の急行が走る。





猫の目線で見てみてもおもしろい。

列車が頻繁に通るため、遮断機の音が鳴り響いている。
電車の通る音、車が走る音など様々な音が聞こえる。





プラザシティの目の前の道路は路線と並行して走っているので、鑑賞しやすい。

階段とか信号機とかよくわからないものがひとつの景色をつくりだしていることろがいい。
専門的な知識はまるでないから、ただぼんやりと眺めてみる。





電光に照らされて、車両の質感がよくわかる。

影とか、反射とかが複雑に絡み合っていて切り取りたい風景はたくさんあるが、コンデジではなかなか遠くまで寄れない。

限界があるところはカメラのいいところでもある。
残りは記憶を使おう。






あれはなんだろう。とか思うが、やっぱりよくわからない。
人間は動くものを追ってしまう習性があるが、動かないものを見ているときはどうするのだろう。

やはり目は動いて、何か面白いものを探してしまう気がする。




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