突然ですが
ある国の通貨と別の国の通貨を比べると。。。例えば日本円とアメリカドルの為替レートは
今は比較的安定し、1ドル148~150円程度で落ち着いていますけれども
単純な2国間での通貨比較は、相対的で、高くなっているのか?安くなっているのか?本当には分からないところがあります
ですが、これが金の価格との比較で見てみると、本当に面白いことが分かります
いま、金が非常に高くなっていると言われていますけれども、この言い方は日本人特有の勘違いがあります
本当は、金が高騰しているのではなく金の価格は一定であって、「日本円の価値が下落している」、というのが本当なのかもしれないのです
驚くべきことに、金価格と比較すると、「日本円は世界で最も価値が下落した通貨」と言えるのです
もちろん、テクニカルな分析をするならば、この円安の原因を、「日米の金利差ガ―」、とか、色々理由はつけられるでしょう
ですが、そういう短期的な技術論による分析だけではなく、長期的なトレンドはどうなのか?
私はそこにこそ、未来の日本人への指針があるような気がするのです
短期的なものはともかく、長期的な通貨の価値というのは何で決まるか?
それを私は、「その通貨で何が買えるか?」で決まるものであろうと考えています
最近では、大手住宅メーカーさんであるとか、有名なアパレルメーカーさんが
新卒社員の初任給を10万円引き上げたとか、社員全員の給料を何パーセント引き上げたとか
こういう話がニュースになっていますけれども
これが「政府からの要望によって引き上げた賃上げ」であるとするならば、実は逆の見方があるわけです
実際、政府から大手企業へ賃上げが強く要望されています
しかしながら、この政府の要求による賃上げは、将来的にはインフレをさらに加速するだろうと、私は予測します
生産性が上がっての賃上げではないため、企業の人件費が上がり、それは結果として価格転嫁されていきます
まず商品の価格が高騰し、買い控えが増えたり外食が減ったりするようになります
そうするとさらに商品一つ当りの単価を上げざるを得ず、さらに価格は上昇していきます
こういう状態を「コストプッシュ・インフレ」といいまして、最悪はスタグフレーションという
景気後退とインフレが同時に起きる、最悪の経済状態になります
日本経済は価格高騰が続いていると言いますけれども、本当は「円の価値が続落(連続下落)している」のではないでしょうか?
今、アメリカではトランプ大統領が強いアメリカを作るという事で頑張っていますけれども
この経済政策の方向性はおおむね正しく、アメリカはこれから黄金時代を迎えることになると私は思います
しかし我が国日本は、いまの方向性が変わらない限り、社会主義化した大きな政府によって、経済はますます疲弊しようとしています
ということで、結論ですが
これから5年~10年、おそらくは円安は加速していくことになります
これはトランプ大統領が日米間交渉で何をやろうとも、アメリカ経済が強くなる限り変わらないトレンドであろうと思います
確かに、アメリカドルの将来は安泰なものではありません。。。バイデンが見事にドルを崩壊させました
アメリカの保守の重鎮、ポール・クレイグ・ロバーツ氏も指摘していますが
ペトロダラー神話が崩れ去り、アメリカ国債を無限に発行できる基盤は崩れつつあります
アメリカがドルの信用を維持するためには、経済を強くする以外に道はありません
アメリカはペトロダラー終焉の鐘が鳴ると同時に、小さな政府に舵を切り、国内産業の育成を急ピッチで進めています
トランプ大統領には恐らく、アメリカを襲っている危機の自覚があり、急速に改革を進めているものだと思います
日本政府にはこのことが理解できていそうにありません。。。情けないですが
日本はこれから、負債を増やせば増やすほど、つまり国債を増やして借金が増えるほど、強い経済は失われ
インフレが加速(円の価値が喪失)することになるであろうと思います
日本は。。。借金の質が悪いのです
高い税金と社会主義的な大きな政府。。。大きな政府とは、つまり社会主義のこと
国民の生活を国が支えるという、かつてのイギリスの労働党全盛期のような福祉国家政府のこと
この2つが日本を蝕む大きな癌であることに、国民は気づく必要があります
これから先、見えるのは日本円の価値がさらに下落した貧困国家
だからこそ、次の選挙では自民党に勝たせない。。。この決意が必要です
それではまた
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます