昨日の朝、子どもたちを学校に送って行くと、いつもは開いている昇降口がしまってた。しかも、先生が内側にいるのに開けないので、何か意図があるんだなぁと思った。
案の定、ドアが開いたのは8時になってから。そして、昨日の連絡帳で、朝8時前に来ないようにと連絡があった。
確かに登校時間は8時〜8時20分と言われていて、うちはいつも、お友達に合わせるので7時55分頃に学校に着いていた。まぁ、私はもう少し遅く出たかったから遅くなる分にはいいんだけど、後から言ってくるくらいなら、事前に「明日から8時にならないと昇降口は開けません」と連絡があっても良かったんじゃないかと思う。
昨日は、7時55分前後に登校してきた子たちで学校の中庭が溢れかえり、「どうしたの〜?」「なんで開いてないの〜?」と少し騒がしくなっていたから。
さて、そんなわけで、毎朝一緒に登校しているお友達のお母さんから、明日から登校時間を遅らせますと連絡があったので、それに合わせて家を出たんだけど、どうやらうちがちょっと遅かったらしい。
りょうちゃんを先に行かせて、私が2分くらい遅く出たら、もう姿が完全に見えなかったので、慌てて自転車で追いかけた。すると、りょうちゃんが一人で、学校の近くを泣きながら歩いていた。
「どうしたの?」
と聞いたら、
「(お友達2人が)自分の姿を見たら走って逃げて、やっと追いついたら、遅いぞ〜と言ってまた走って行っちゃった」
とのこと。
ああ、なるほど。その姿が目に浮かぶ。
お友達の1人はそういうおふざけをするタイプで、りょうちゃんとは入学当初からいまいち気が合わないから、余計に悔しい気持ちになっちゃったんだね。悲しかったね。
校門の手前で、
「涙拭いて」
と言うので拭いてあげながら、「嫌な気持ちになったね。悲しかったね。りょうちゃんは、何も悪くないよ。うちの前で何時って待ち合わせてるわけじゃないから、最初は少し時間がずれるのは仕方ないんだよ。明日は今日よりちょっと早く出ようね」と言ったら、りょうちゃんが、
「明日はもっと早く行く。それで、2人を置いく」
と言うので、「いいよ、じゃあそうしよう」と答えた。それで気が済むならそうすればいいし、でも、やっぱりお友達と行く方がいいって、りょうちゃんなら気づくはずだから。
さらに、りょうちゃんは、こんなことを言い出した。
「でも、昨日は良いことがあったんだ」
「どんなこと?」と聞くと、
「向こうの角のところに黒い柴犬がいて、触らせてくれたの」
とのことだった。
「それは良かったね〜。柴犬はかわいいよね」と言うと、
「触れて嬉しかった」
と言って、その時には、もう涙も止まってた。
りょうちゃんのこういうところは、ママは本当にすごいなぁと思う。りょうちゃんは、2歳くらいの時に、何か嫌なことがあって泣いた後、泣きながら機関車トーマスの歌を歌って気持ちを切り替えていたことがあった。まだ「気持ちを切り替える」という言葉も意味も知らないけど、本能的にそれをやって、気を取り直して泣き止んだ。
今日だって、昨日の柴犬と今朝の出来事にはなんの関係もないけど、昨日あった良いことを思い出すことでちゃんと気持ちを切り替えて、最後はすんなりと登校していった。りょうちゃんを置いてった気の合わない子と同じクラスだから、朝は少し嫌な気持ちを引きずるだろうけど、りょうちゃんはクラスにお友達が多いから、きっとすぐに楽しい気持ちを取り戻してくれるだろう。
今日はいいお天気だから、休み時間は外で遊んで、楽しい1日を過ごしてくれたらいいな。