今日から日本中で仕事始めです。水産物の取り扱い量が全国で最も多い東京の築地市場でも5日朝、新春恒例の初競りが行われ、注目された青森県大間港で水揚げされたクロマグロは451万円で落札されました。1億5千万円もの高値で落札されたこともある初セリですが、今年は落札競合者もおらず正気に取引されたようです。お正月を通じて感じたことは景気がまだ良くないということです。円安効果で大挙して押しかけて来ている消費税無しの外国人旅行客のように景気良く買い物をする日本人は少なかったですね。
東京・中央区の築地市場では5日朝、新春恒例の初競りが行われました。
築地市場は老朽化が進んだため、江東区豊洲の新市場に来年11月に移転する計画で、はじめに卸売業者の代表が「われわれは市場の移転という100年に1度の大事業を責任をもってやり遂げなければいけない」と新年の抱負を述べ、手締めをして商売繁盛を祈りました。
このあと、午前5時半すぎ、競りの開始を告げる鐘の音が鳴ると初競りが始まり、卸売業者らの威勢のよいかけ声にあわせてマグロが次々と落札されていきました。
全国各地の港や海外から多くのマグロが集められ、このうち例年、最高値がつけられる青森県大間港で水揚げされた重さ180キロのクロマグロが451万円で競り落とされました。
初競りのクロマグロを巡ってはおととし、1億5000万円余りの過去最高値で競り落とされ、去年はこれを大幅に下回る736万円で競り落とされていました。
青森県大間港で水揚げされたクロマグロを451万円で競り落とした東京・築地に本店があるすしチェーン店の木村清社長は「もうちょっと値段が上がると思っていたが、ことしは津軽海峡で多くのクロマグロがとれたようで、思ったより安く競り落とすことができた」と話していました。
落札者は広告として莫大な利益です。「新聞は約7800万円。テレビは21億4000万円になりました。もしすべての番組を入れれば、軽く35億円は越えるはずです。さらにインターネットやラジオ、雑誌を加えれば、およそ40億円というところでしょう」(広告代理店社員)