開票作業が進む米大統領選でトランプ、バイデン両候補の大接戦が続く中、4日午前のニューヨーク株式市場では「バイデン氏優位」(日系証券)との見方から買われ、4日優良株で構成するダウ工業株30種平均の上げ幅終値は367.63㌦高、吊られてCME日経平均先物も24000円に近づいています。バイデン候補が勝利しても、過半数ギリギリの270票と大方の予想を裏切っています。改選上院議員選挙ではメーン州共和党現職のスーザン・コリンズ(Susan Collins)議員が議席を守ったことにより、共和党がこれまで通りに上院過半数を維持しました。上下院、大統領と全て民主党が支配し大企業・富裕層に対するニューヨークダウに影響を与える大幅増税事態は一先ず回避されました。今後は米大統領選挙がすんなり決まるか、結果を受け入れられない支持者による暴動が起きないかに注目です。❷アメリカの選挙人は連邦議会の上下両院議員の数と同じ人数で、首都ワシントンと50の州で全員合わせると538人 です。12/8に大統領指名投票しますが実際に想定候補を指名しない事態も考えられます。(2016年、トランプは306人の選挙人を、ヒラリー・クリントンは232人の選挙人を集めたが、それぞれ一部の選挙人が規定に従わずに投票した結果、正式な記録としてはトランプ304人、クリントン227人となった。規定に背く選挙人は「不実な選挙人(faithless elector)」と呼ばれている)。選挙人が投票する12/8が一つの目安になりますが、どちらの候補も敗北宣言をせず1票差では何が起こるかわからず、米大統領選後のカオス状態は避けられないでしょう。
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3日の米大統領選と同時に行われた上院選は、メーン州で共和党現職のスーザン・コリンズ(Susan Collins)議員が民主党のサラ・ギディオン(Sara Gideon)候補を制して勝利を収めた。これにより、民主党が上院で過半数の議席を確保する道はほぼ閉ざされた。 コリンズ氏は世論調査ではギディオン氏に後れを取っていたものの、開票結果では一転優位に立った。コリンズ氏は「サラ・ギディオン氏からたった今、敗北を認める非常に親切な電話があった」と表明。ギディオン氏もテレビ演説で、コリンズ氏に対して祝意を伝えたことを明らかにした。