『名も無く豊かに元気で面白く』

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「トランプ流ツイッター政治」後の「『風と共に去りぬ』ジョージア州が大変だ!」

2020-11-18 08:51:35 | 日記
トランプ大統領は最近もツイッターに「私が選挙に勝った」と投稿し、裁判で争う姿勢を示しています。ただ、『風と共に去りぬ』の舞台ジョージア州の敗北はトランプ大統領にとって再選への望みを完全に砕かれるものであり、計り知れない打撃だ。ペンシルべニア州ではこれまでに開票中止などを求めた訴え6件が却下され、ミシガン州でも票の確定を遅らせるよう提訴したが、「不正の証拠がない」として退けられた。アリゾナ州では、トランプ陣営が「集計の担当者が選挙機器を操作してトランプ票を無効にした」などと訴えたが、証人の証言が怪しくなり、申し立てを断念した。さらにトランプ陣営の提訴を担当してきた2つの大手法律事務所がアリゾナ州やペンシルベニア州の訴訟から相次いで手を引いたことが明らかになった。ウィスコンシン州の選挙管理委員会では敗れたトランプ大統領の陣営が再集計を申し立てる場合、陣営が790万ドル(約8億2000万円)の費用を負担する必要があるとの見積もりを発表 しもはや、❝百日の説法屁一つ❞金欠で訴訟継続に黄色信号です。❷大統領選は改ざんや不正操作から守られていると繰り返し述べてきた国土安全保障省(DHS)のサイバーセキュリティー部門トップを務めるクリス・クレブス氏を解任したとドナルド・トランプ米大統領は ツイッターで明らかにした。クレブス氏は、外国勢力からの干渉や国内で偽情報を拡散させる活動から大統領選挙を守る取り組みを監督していた。少し、冷静ではいられなくなっているのかもしれません。
以下抜粋コピー
米国上院選挙100議席中、共和党が計50議席、民主党が計48議席(無所属2議席含む)。残すところ、ジョージア州での決選投票の2議席になっていて、現在は共和党候補が優位に立っている。そして来年1月5日のジョージア州の決選投票が上院の「多数派」を決する。なぜなら、両党が50議席ずつとなった場合、上院議長に就任するカマラ・ハリス次期副大統領の1票が民主党のものとなるからだ。しかし、ジョージア州の2議席が取れず、民主党が議会で多数派を取れなければ、バイデン氏の政権運営は、最初からミッチ・マコネル院内総務が率いる共和党上院に阻まれることになる。現在、民主・共和両党の大統領選のブレーンや活動家が雪崩を打つように、 南北戦争(1861~65年アメリカ合衆国と,その連邦組織から脱退した南部 11州が結成した南部連合との戦争)という「風」と共に、当時絶頂にあったアメリカ南部白人たちの貴族文化社会が消え「去った」事を意味するマーガレット・ミッチェルの長編時代小説『風と共に去りぬ』のジョージア州に向かっている。
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バイデン氏は、当選を確実にする史上最高の約7785万票を獲得したが、トランプ氏も約7256万票と、歴代の敗者の得票をはるかに上回る(11月12日現在、米紙ニューヨーク・タイムズのウェブ版による)。それほど、4年間トランプ氏の国家主義「アメリカ・ファースト」に酔いしれた国民が根強く存在し、米国民の「選択」が真っ二つに分かれた。
■政権移行を阻む措置
 トランプ氏は、公の場に出ることもなく、存在感を消しているかに見えるが、実は、バイデン新政権への移行を困難にする措置を着々と行っている。オバマ前大統領が2016年、投開票日の2日後にトランプ氏をホワイトハウスに招待したのとは、大きく異なり、バイデン氏は当確から5日経ってもホワイトハウス入りしていない。
 政権移行の妨害は、深刻だ。
 第1に、国防総省(ペンタゴン)では、反トランプ派の幹部がわずか2日間で4人解任されるか、辞任した。その中には、トランプ氏にツイッターで解任されたトップのマーク・エスパー国防長官が含まれる。同長官は今夏、黒人のジョージ・フロイド氏が白人警官に殺害された事件をきっかけに起きた「ブラック・ライブズ・マター(BLM、黒人の命は大切だ)」デモに対し、トランプ氏が連邦軍を送ろうとしたが、記者会見を開いて公式に派兵を否定した。「危険なレベルに達していない」というのが理由だが、民間人の非武装デモに、武装した兵士が配備されるというのは異常事態だ。
エスパー長官に続き、高官のジェームズ・アンダーソン国防副次官(政策担当)が自ら辞任。つまり、国家安全保障という最優先事項について、新政権移行の際に行われる「引き継ぎ」をする幹部4人が、空席という事態だ。米誌ニューズウィークは「安全保障を犠牲にしても、トランプはバイデンの政権移行に徹底抗戦する構えか」と書いた。
 第2に、選挙をめぐる開票作業や訴訟がいまだに続いており、逆転を期待するトランプ派市民を活気づかせていることも事実だ。
■ジョージア州は再集計
 ニューヨーク州は、投開票日の11月3日の1週間後である10日から、不在者投票と郵便投票の開票作業をやっと始めた。トランプ陣営は11日、選挙が「不正」だったという理由で、バイデン氏が勝利した中西部ミシガン州で選挙結果を承認しないことを求める訴訟を連邦地裁に提訴した。ロイター通信によると、同州報道官は、トランプ陣営が選挙の信頼を損なうような虚偽の主張をしていると反論。「訴訟を起こしても真実は変わらない。ミシガン州の選挙は公正、安全かつ透明性ある形で実施され、結果は市民の意思を正確に反映している」と述べた。
 一方、接戦となっている南部ジョージア州は、バイデン氏とトランプ氏の得票が僅差(きんさ)であるため、全ての票を手作業で再集計すると発表した。
 第3に、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、トランプ政権当局者は連邦政府機関に対し、政権移行手続きを進めるために必要な一般調達局(GSA)が正式に勝者を認定するまで、バイデン氏チームの政権移行の準備を進めないよう指示している、と報じた。
(ジャーナリスト・津山恵子氏(ニューヨーク))
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