福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は疫病により法勝寺で仁王経を転読した日

2024-12-06 | 法話
    史料綜覧巻五 / 建治三年(1277)十二月六日庚申条 「六日庚申 自来十日三箇日 法勝寺に於いて仁王経(注1)を転読すべきの由宣下さる(注2)。 今秋己来 天下病患流布の故也<或記には春夏よりと云ふ> 死人道路に満つる者。(注3)」 仁王経について 密教大辞典によると以下のようにあります。 「・・・大師が弘仁元年十月二十七日に上表せる「国家の為に修 . . . 本文を読む
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今日12月5日は真別処妙瑞和尚のご入滅の日です

2024-12-05 | 法話
今日12月5日は真別処妙瑞和尚のご入滅の日です。密教辞典及び「妙瑞和尚と有部律(上田天瑞)」等からの引用です「妙瑞(1695元禄9年~1764明和元年12月5日(69歳)は高野山の学僧。真別処第八世。字は恵深坊、讃岐三野の人、12歳で威徳院慧了に出家、高野山に登って宝厳院、のち大阪生玉南坊を兼ね後如意輪寺に転じ、英同に中院・西院両流を、維宝に安祥寺流を南院教栄に小島流、東寺賢賀に勧修寺流を受法。1 . . . 本文を読む
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我々はすべての動物をできるだけ親切に取り扱うべき義務を負っている

2024-12-05 | 法話
シュバイッツアー「生への畏敬」1923年・動物を手術や薬の実験台に使ったり、動物に病原菌を植え付けたりしてそこから得られた結果を、人間を救うために応用する人々も「自分たちの仕事は残酷ではあっても立派な目的を持っているのだから」というだけの理由で安心してしまってかまわないというわけでは決してない。そういう人々は一つ一つの場合についてその動物を人類の為に犠牲にすることが本当にやむを得ないことであるかど . . . 本文を読む
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み仏に りやくりやくとたのむより、 仏 助ける人となれ人 』

2024-12-04 | 法話
『み仏に りやくりやく(利益利益)とたのむより、 仏 助ける人となれ人 』 . . . 本文を読む
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小泉八雲「願望成就」

2024-12-04 | 法話
(当時日清戦争で熊本鎮台からも出兵していたが)・・・大衆が静かなことは日本人の特徴である。個人と同じように、民族としても感情がより深く動き始めると、その外見上はますます自制的となるのである。天皇陛下が寄付された例に倣って市民たちも、この畏れ多い例に習って、酒、食料品や日用品、果物、珍味、煙草などありとあらゆる種類の寄贈品を船で輸送した。高価な物品を購うことのできない者たちは、草鞋を作っている。全国 . . . 本文を読む
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今日は弁栄尊者遷化の日です。

2024-12-04 | 法話
以下「人生の帰諏」によります。「大正九年十二月四日、早朝念仏を称名しつつ遷化。後に田中木叉「日本の光・弁栄尊者伝」には、・・・11月29日、弁栄篤信の恒村医師の耳元には『如来は・・いつもいますけれども・・衆生は知らない・・それを知らせに来たのが・・弁栄である。』という言葉が残された。また12月3日、ある者はその耳元に三昧発得の偈(弁栄が筑波山で発得した偈「弥陀の心神は法界に遍く、衆生仏を念ずれば、 . . . 本文を読む
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今日は真言宗にも縁の深い清和天皇崩御の日です

2024-12-04 | 法話
清和天皇は嘉祥3年3月25日(850年5月10日) に生まれ元慶4年12月4日(881年1月7日)に崩御されています。第56代天皇。清和源氏の祖でもあります。大変密教に縁の深い方でした。そもそもご誕生は大師の弟子真雅僧正(大師の肉弟・小野流の祖・法光大師)が嵯峨天皇に依頼され清和天皇の生誕を祈願したことに依ります。その縁で清和天皇は真雅僧正を護持僧とし御願寺である貞観寺を真雅僧正に開基させています . . . 本文を読む
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さとりいる十の心のひらけてぞおもひのままによはすくひける ・・・

2024-12-03 | 法話
続千載和歌集・後宇多院御製に  「十住心論の開内庫授宝」として「さとりいる十の心のひらけてぞおもひのままによはすくひける」とあります。 『秘密曼荼羅 十住心論』の略本たる『秘蔵宝鑰』に「九種の心薬は外塵を払って迷いを遮し、金剛の一宮は内庫をひらいて宝を授く」(第一住心から第九住心までの顕教は迷いを否定して覚りへ向かうが密教は直接の悟りの境地を目指す。)」とあります。後宇多院は密教に深く帰依されまし . . . 本文を読む
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中村久子女史とお念仏「現実を引き受けたところにしか人生はありません」

2024-12-03 | 法話
過酷な運命に次々と晒されつつも強くいきた中村久子女史のお念仏との出会。[念仏は、助けてくれという念仏ではありません。願いを叶えてくれるという念仏でもありません。両手両足を失って痛みで苦しんでいる孫を背負いながら、どうして私だけがこのような目にあわなければならないのか、何とかしてくれという念仏でもありません。「ただ一人念仏を申すほかすべはなく、念仏を申すほかこの今の私を包んでいる世界はない」「そのままの、ありのままを念仏と共にある」という念仏であります] . . . 本文を読む
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福聚講、今日の言葉

2024-12-02 | 法話
「苦難の中でこそ、神仏を真剣に求めるきっかけを掴むことができる。そしてその神仏を求める気持ちの真剣さ切実さに応じて 神仏の臨在が痛切に感じられるようになる。そして自分が神仏と共にあると心から自覚できるようになるとき、私たちは初めて本当の「安心」を得られる。そこからは自分の浅はかな計らいは不要となる。そして、神仏にお任せしようと本心から思えるようになると続々と不思議な現象が起こり、利他行に励むことが . . . 本文を読む
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貞観五年十二月は真如法親王の御遺骨が羅越国より帰ってきた月です

2024-12-01 | 法話
  「高野春秋」「(貞観五年863)十二月、真如師の遺骨、羅越祇國より傳来す。是れ則ち在唐中瓘,書を寄せて送別する也。・・仍ち和州超昇寺に葬す。」 (マレーシアのジョホール・バルには、親王院が日本から御影石を運んだ高岳親王の供養塔があるようです。 超昇寺は、真如法親王が父・平城天皇が晩年住んでいた平城宮北側の楊梅宮を、835年に寺としたものです。) . . . 本文を読む
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今日は平安末期の真言僧興然師の示寂された日です

2024-11-30 | 法話
今日は平安末期の真言僧興然師の示寂された日です。以下密教辞典等によります。読み方は、こうぜん・こうねん。字・理明坊・勸修寺御坊・慈尊院阿闍梨。生年:保安2(1121)、没年:建仁3.11.30(1204.1.3)。勸修寺慈尊院二世。寛信に随って両部大法・護摩・諸尊儀儀軌等を学び、念範・実任・亮薫等から受法8回、真言系各派の密教修法を再び統合し後世に伝えるために,多くの儀軌や曼荼羅・図像を精力的に収 . . . 本文を読む
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第九十八代・北朝三代、崇光天皇御出家の日

2024-11-30 | 法話
「本朝皇胤紹運録」(第九十八代・北朝三代崇光天皇)「明徳三年1392十一月晦、御落飾。法諱勝圓心」 崇光天皇・・・14世紀、北朝第三代の天皇。在位1348〜1351。光厳天皇の第1皇子。足利尊氏が南朝にくだったため廃位される。のち、南朝方に捕らえられて賀名生(あのう)に移され、さらに帰京して出家。 . . . 本文を読む
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「神皇正統記」には「真言第一」としつつ

2024-11-29 | 法話
神皇正統記には「真言第一」としつつ「為政者は諸宗を捨てず庶民教化の機をつかむべし」としています。 「神皇正統記・嵯峨天皇の条」「・・・東寺は桓武遷都の初め、皇城の鎮めのためにこれを建てらる。弘仁の御時、弘法に給ひてながく真言の寺とす。諸宗の雑住を許さざる地なり。 此の宗を神通乗と云ふ。如来果上の法門にして諸教に越えたる極秘密と思へり。就中我国は神代よりの縁起、この宗の所説に符合せり。(大師の作 . . . 本文を読む
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邪婬は國を亡し家を亡す

2024-11-29 | 法話
昔尼僧もどきの作家が不倫を奨励するような発言をしているのがネットに出ていたことがありますがとんでもありません。十善戒は僧俗問わず基本中の基本ですしその中でも不殺生、不偸盗、不邪淫は最も重いとされています。古来「邪婬は國を亡し家を亡す」とされています。人倫のみだれは文明を滅ぼしてきたことは歴史の証明する所です。また「家運が下降をたどるという場合は必ず先祖に色情問題がでている」とされます。以下引用して . . . 本文を読む
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