福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

釈雲照師「十善業道経講義」から・・その36

2018-04-05 | 諸経
「貧求の心を離れて(不貪欲)而も施を行ずるがゆえに常に財宝に富みて能く一切の所望ことごとく以て慧捨し信解堅固にして大威力を具す」
(いったい施に財施と法施と二つあって、財施といふは金銀、衣服、道具、食物、居宅、別荘のようなもの、一切の身の助けとなるようなものを施すが財施じゃ。法施といふは法を施す。法は仏法のありがたい経文の道理を人に授けて信仰をさせるのを法施となずける。財施にせよ法施にせよ十善戒を持った上におこなう。そうすると広大な効果がある。施をしたら損がたつと世間の者は思うがけっしてそうではない。施をすると得をする。一粒万倍の得がある。そこで我が物は精々倹約して余ったものは足らぬものに施をすると生々世々財産がたくさんある。衣服を施すと衣服がたくさんある。こういうのが因果の法則。その因果の法則を「信解堅固」とて信心して理合を解釈し心得たのが信解である。「堅固」といふは貧乏は必ず慳貪煩悩からくる、福徳は施慈善からくるといふことを少しも疑はぬ。よって「信解堅固」と、固く信じて疑わぬ。そうすると「大威力を具す」。
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