戒名につき以下、密教辞典、谷響集等で調べた結果を書きます。
1、 由来、歴史
戒名は、戒律を授かりお釈迦様の弟子になった証しです。印度では剃髪出家すれば元の性を捨てて『沙門』『釈子』 と称しました。増一阿含經に「今より後、父母所作の字を称することを得ざれ」「またもろもろの比丘は字を立てんとおもわばまさに三尊(三寶)によるべし」とあります。上座部では出家後に南伝仏典に残る阿羅漢に変名しました。中国、日本でも出家すると俗名をあらためて法命(法号)を用いました。そして在家受戒者には「戒名」を授けました。
2、 密教の戒名
密教では在家では授菩薩戒法則があって三帰十善戒の他に菩薩戒(利他の戒)を授けるのが特色で前行のみでも一週間を要しました。更にいえば結縁灌頂のとき投華説得佛した有縁の尊にちなみ二字の戒名をつけるのが本義であるとされます(現在ではおこなわれていませんが)。
3、戒名の平等性
戒名や法名は二文字なのは、身分の上下にかかわらず、真理の世界では皆平等であることを示しています。(現在では 院号・道号・位号などのすべてが戒名と受け取られ、重々しく長いものがよいと考えられがちですが、本来戒名は最後の二文字だけです。
院号は貴族、大名などが寺を寄進したのを記念してつけられたのがはじまりです。
現在でもそれに匹敵する功績の有った人につけることになっています。)
4、真言宗の戒名
真言宗では戒名には、男子には「道」女子には「妙」の字を入れることが多いのですが「道」は金剛界の『智』を、「妙」は胎蔵戒の『理』をあらわすとされます。しかし現在では必ずしもこれは守られては居ません。
5、法号、法名
親鸞聖人は「戒を守れない凡夫故、弥陀の誓願によってのみ救われる」との教義を打 ち立てられましたので、浄土真宗では戒名はなく、仏弟子になるには「おかみそり」を受け、[法名]をいただきます。日蓮宗系では法華信者は霊山浄土に 生まれるとされ、[法号]と言います。
1、 由来、歴史
戒名は、戒律を授かりお釈迦様の弟子になった証しです。印度では剃髪出家すれば元の性を捨てて『沙門』『釈子』 と称しました。増一阿含經に「今より後、父母所作の字を称することを得ざれ」「またもろもろの比丘は字を立てんとおもわばまさに三尊(三寶)によるべし」とあります。上座部では出家後に南伝仏典に残る阿羅漢に変名しました。中国、日本でも出家すると俗名をあらためて法命(法号)を用いました。そして在家受戒者には「戒名」を授けました。
2、 密教の戒名
密教では在家では授菩薩戒法則があって三帰十善戒の他に菩薩戒(利他の戒)を授けるのが特色で前行のみでも一週間を要しました。更にいえば結縁灌頂のとき投華説得佛した有縁の尊にちなみ二字の戒名をつけるのが本義であるとされます(現在ではおこなわれていませんが)。
3、戒名の平等性
戒名や法名は二文字なのは、身分の上下にかかわらず、真理の世界では皆平等であることを示しています。(現在では 院号・道号・位号などのすべてが戒名と受け取られ、重々しく長いものがよいと考えられがちですが、本来戒名は最後の二文字だけです。
院号は貴族、大名などが寺を寄進したのを記念してつけられたのがはじまりです。
現在でもそれに匹敵する功績の有った人につけることになっています。)
4、真言宗の戒名
真言宗では戒名には、男子には「道」女子には「妙」の字を入れることが多いのですが「道」は金剛界の『智』を、「妙」は胎蔵戒の『理』をあらわすとされます。しかし現在では必ずしもこれは守られては居ません。
5、法号、法名
親鸞聖人は「戒を守れない凡夫故、弥陀の誓願によってのみ救われる」との教義を打 ち立てられましたので、浄土真宗では戒名はなく、仏弟子になるには「おかみそり」を受け、[法名]をいただきます。日蓮宗系では法華信者は霊山浄土に 生まれるとされ、[法号]と言います。