教説についての解釈を完了したので、信心の修行について説明する。此の段ではまだ正しい信心に入ってない衆生に対して、信心を修行することを説く。ではどのような信心をどのように修行するのか?
要約すると信心には4種ある。第一は根本を信ずること。すなわち真如の法を願いもとめるのである。第二は佛に無量の功徳有りと信ずること。すなわち常に仏を思い、近ずき、供養し、恭敬して善根を起し、一切智を願求するのである。第三に仏の教えは大いなる利益があると信ずること。つねに法を思いつつ種々の完全な行を実践するのである。第四は僧は能く正しく自利利他を修行すると信ずること。常にねがって諸菩薩衆に親近し、如實の行を學するように努めるべきだからである。
(「已に解釋分を説きたれば次に修行信心分を説くかん。
是中に未だ正定に入らざる衆生に依るが故に、信心を修行するを説くなり。
何等の信心を云何が修行するや。略説せば信心に四種あり。云何爲四。一は根本を信ず。所謂く、眞如法を樂念するが故に。二は佛に無量功徳有と信ずる。常念して親近し供養恭敬して善根を發起し、一切智を願求するが故に。三は法に大利益有と信ず。常念して諸波羅蜜を修行するが故に。四は僧は能く正しく自利利他を修行すと信ず。常樂して諸菩薩衆に親近し、如實行を學することを求むるが故に。」)
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