福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「十善法語」その61

2019-11-01 | 十善戒
經中に畜生を恵む道。人民を撫育する道。父母君長に事る道。差別歴然たることじゃ。一例を擧げて云ば。一時世饑饉して供養の人なし。世尊も一日食具をかく。一比丘思惟す。今日世尊を供養して功徳を得べしと。自大衣を賣り。其價直(あたい)を食物にかへ來て。世尊に奉んとす。世尊曰。袈裟は売るべからず。假令佛寶を供養するも亦袈裟を賣時は則ち罪を得。但父母貧窮の縁を除くと。かうじゃ。父母を孝養する道は佛も格別じゃ。父母孝養のことは別に孝子經、父母恩難報經あるじゃ。佛法を信じて不孝になる理はなきことじゃ。唐末趙宋以來の書生が。佛經を見ずして猥りに評判するに由て。此様なる當らぬことどもが多きじゃ。不調法なることじゃ。總じて小根劣機の者は先入る言葉主となる。自ら知るところを是とす。儒者より老子佛者の道を蔑にする。道者より佛法儒道を謗る。みな愚の至りじゃ。
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