不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

病を治す仏法

2017-04-01 | 法話
病を治す仏法

・光明真言袖鑑(浄厳)
(光明真言「おんあぼきゃべいろしゃのうまかぼだらまにはんどまじんばらはらばりたやうん」のうち)〔マカボダラ〕
とは東方大円鏡智阿如来なり、即是薬師如来と同体なりこの真言(光明真言)をとのふるもの業病鬼病などをも治するといふはすなちこの句(マカボダラ)あるがゆへなり
・涅槃経に「二つの因縁あらばすなわち病苦なし。一には一切衆生を憐憫し、二には病者に医薬を給施す。」「もし仏子一切疾病のひとをみてはまさにつねに供養するところ仏のごとくにして異なることなかるべし。八福田(仏、聖人、和尚、阿じゃ利、僧、父、母、病人への供養)のなかに看病福田はこれ第一の福田ならん。」)とあります。

・秘密曼荼羅十住心論
「心病を治する法は大聖よくこれを説きたまへり。其の経はすなわち五蔵の法これなり。いはゆる五蔵とは修多羅・毘奈耶・阿毘達磨・般若・総持等の法これなり。(心の病を治す方法は仏がよくこれを説かれている。それは五蔵とよばれる教えである。すなわち経‣律・論・般若・陀羅尼等のおしえである。)・・四蔵の薬は但し軽病を治して重罪を消すこと能わず。いわゆる重罪とは四重・八重・五逆・謗法等と一闡提とこれなり。醍醐のよく通じて一切の病を治すごとく総持の妙薬も良く一切の重罪を消し速やかに無明の株杌しゅごつを抜く。
陀羅尼以外の経・律・論・般若は軽病を治すことはできるが重罪は治せない。重罪とは殺・盗・淫・妄の四重と、これに合わせて尼僧が男子と触れ合うこと。手を握られたままにすること・他の尼僧の重罪をかくすこと・罪を犯した僧に付き従うことの八重罪と、父・母・修行者を殺すこと、僧伽を乱すこと、仏身より血を出すこと、の五逆罪と、仏を誹謗する謗法罪、先天的に成仏の資質を欠く一闡提がこの救われない重罪にあたる。醍醐がすべての病を治すことができるように陀羅尼を唱えることでこういう救われないとされるすべての重罪までも消し無明の根を抜くことができる。)

・また薬師経には「おんころころせんだりまとうぎそわか」ととなえれば諸病快癒すると説かれています。藥師琉璃光如來本願功徳經です。

「藥師琉璃光如來本願功徳經
大唐三藏法師玄奘奉詔譯

如是我聞。一時薄伽梵遊化諸國。(いちじばがぼんゆうげしょこく)
至廣嚴城(しこんごうじょう)住樂音樹下(じゅうらくおんじゅげ)。與大苾芻衆八千人倶(よだいひすうしゅはっせんにんく)。菩薩摩訶薩(ぼさつまかさつ)三萬六千。及國王大臣婆羅門居士。天龍藥叉人等。無量大衆恭敬圍繞(むりょうだいしゅくぎょういにょう)。 而爲説法(にいせっぽう)。
佛告曼殊室利(ぶつごうまんじゅしり)。東方去此過十殑伽沙等佛土(とうほうこしかじゅけいかしゃとうぶつど)。有世界名淨琉璃(うせかいみょうじょうるり)。佛號藥師琉璃光如來(ぶつごうやくしるりこうにょらい)應正等覺明行圓滿善逝世間解無上史調御士天人師佛薄伽梵曼殊室利(おうしょうとうがくみょうぎょうえんまんぜんせいせけんげむじょうしちょうごじょうぶてんにんしまんじゅしり)。彼世尊藥師琉璃光如來(ひせそんやくしるりこうにょらい)。本行菩薩道時(ほんぎょうぼさつどうじ)發十二大願。令諸有情所求皆得(りょうしょううじょうしょぐかいとく)

第一大願。願我來世得阿耨多羅三藐三菩提時(がんがらいせとくあのくたらさんみゃくさんぼだいじ)。自身光明熾然照曜無量無數無邊世界(じしんこうみょうしゃくねんしょうようむりょうむしゅむへんせかい)。以三十二大丈夫相八十隨好莊嚴其身(いさんじゅうにだいじょうぶそうはちじゅうずいぎょうしょうごんごしん)。令一切有情如我無異(りょういっさいうじょうにょがむい)

第二大願。願我來世得菩提時。身如琉璃内外明徹。淨無瑕穢(じょうむかえ)。光明廣大功徳巍巍(ぎぎ)。身善安住焔網莊嚴(しんぜんあんじゅうえんもうしょうごん)。過於日月。幽冥衆生悉蒙開曉(かおにちげつゆうみょうしゅじょうしつもうかいぎょう)。隨意所趣作諸事業(ずいいしょしゅさくしょじごう)

第三大願。願我來世得菩提時。以無量無邊智慧方便。令諸有情皆得無盡。所受用物。莫令衆生有所乏少(まくりょうしゅじょううしょほくしょう)

第四大願。願我來世得菩提時。若諸有情行邪道者(にゃくしょうじょうぎょうじゃどうしゃ)。悉令安住菩提道中(しつりょうあんじゅうぼだいどうちゅう)。若行聲聞獨覺乘者(にゃくぎょうしょうもんどっかくじょうしゃ)。皆以大乘而安立之(かいいだいじょうにあんりゅうし)
第五大願。願我來世得菩提時。若有無量無邊有情。於我法中修行梵行(おがほうちゅうしゅぎょうぼんぎょう)。一切皆令(いっさいかいりょう)得不缺戒(とくふけっかい)具三聚戒(ぐさんじゅかい)。設有毀犯聞我名已(せつうきぼんもんがみょうき)。還得清淨不墮惡趣(げんとくしょうじょうふだあくしゅ)

第六大願。願我來世得菩提時。若諸有情。其身下劣諸根不具(ごしんげれつしょこんふぐ)。醜陋頑愚盲聾瘖瘂攣躄背僂白癩癲狂種種病苦(しゅうろうがんぐもうりょうとんあれんぺきはいるびゃくらいてんきょうしゅじゅびょうく)。聞我名已(もんがみょうい)一切皆得端正黠慧(いっさいかいとくたんしょうけつえ)。諸根完具無諸疾苦(しょこんかんぐむしょしっく)

第七大願。願我來世得菩提時。若諸有情。衆病逼切(しゅうびょうひっせつ)。無救無歸無醫無藥無親無家貧窮多苦(むくむきむいむやくむしんむけひんぐうたく)。我之名號一經其耳(がしみょうごういっきょうごに)。衆病悉得除身心安樂(しゅびょうしっそしんしんあんらく)。家屬資具悉皆豐足(けしょくしぐしっかいほうそく)。乃至證得無上菩提(ないししょうとくむじょうぼだい)

第八大願。願我來世得菩提時。若有女人(にゃくうにょにん)。
爲女百惡之所逼惱(いにょひゃくあくししょひつのう)。極生厭離願捨女身(ごくしょうえんりがんしゃにょにん)。聞我名已一切皆得轉女成男具丈夫相(もんがみょういいっしかいとくてんよじょうなんぐじょうぶそう)。乃至證得無上菩提(ないししょうとくむじょうぼだい)。

第九大願。願我來世得菩提時。令諸有情。出魔羂網(しゅつまらもう)。解脱一切外道纒縛(げだついっさいげどうてんばく)。若墮種種惡見稠林(にょくだしゅじゅあっけんちゅうりん)。皆當引攝置於正見(かいとういんじょうちおしょうけん)。漸令修習(ぜんりょうしゅうしゅう)諸菩薩行速證無上正等菩提(しょぼさつぎょうそくしょうむじょうしょうとうぼだい)。

第十大願。願我來世得菩提時。若諸有情。王法所録(おうほうしょうか)縲縛鞭撻繋閉牢獄或當刑戮(ばくろくべbたつけいへいろうごくわくとうきょうりく)。及餘無量災難凌辱(ぎゅうよむりょうさいなんりょうじゅく)悲愁煎迫(ひしゅうせんぱく)。身心受苦(しんしんじゅく)。
若聞我名(にゃくもんがみょう)。以我福徳威神力故(いがふくとくいじんりきこ)。皆得解脱一切憂苦(かいとくげだついっさいゆうく)

第十一大願。願我來世得菩提時。若諸有情。飢渇所惱(けかつしょのう)。爲求食故造諸惡業(いくじきこぞうしょあくごう)。得聞我名專念受持。我當先以上妙飮食飽足其身。(がとうせんいじょうみょうおんじきふそくごしん)畢竟安樂而建立之(ひっきょうあんらくにこんりゅうし)

第十二大願。願我來世得菩提時。若諸有情。貧無衣服(ひんむいふく)。蚊虻寒熱晝夜逼惱(もんちゅうかんねつちゅうやひつのう)。若聞我名專念受持(もんがとくみょうせんねんじゅじ)。如其所好即得種種上妙衣服(にょごしょこうそくとくしゅじゅじょうみょういふく)。亦得一切寶莊嚴具華鬘塗香鼓樂衆伎(やくとくいっしほうしょうごんぐけまんずこうくらくしゅうぎ)。
隨心所翫皆令滿足(ずいしんしゃがんかいりょうまんぞく)

薬師如来ご真言「おんころころせんだりまとうぎそわか」


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 最近の思い | トップ | 村松山虚空蔵堂は、4月2日に... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

法話」カテゴリの最新記事