福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

世間出世間の苦を離れて楽を与えることができる

2024-05-28 | 法話

「釈迦如来が竜王に仰せられるに「一法あり、能く世間出世間の苦を離れて楽を与えることができる」とこうお説きなされた。その一法とは何であるかというと十善戒である。本業瓔珞経に『理』に順ずるを善といい、『理』に反くを悪という」とある。『理』とは真如法性のことじゃ。真如法性とは即ち自身の心性である。心性とは心の本体で俗にいう本性のことじゃその真如をば諸法実相ともいい、法界ともいい、また第一義天ともいふて種々の異名があるが、その体(本質)は一つで心性である。ただこの一の心性を見極めるのが仏教じゃ。・・この目を以て見るとき・・不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不両舌、不悪口、不綺語等は真理に順ずるところのものであって、即ち善である。ゆえに仏様はこれを十善戒として勧められたのである。(釈雲照「十善業道経講義」)」

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