斯く語りき

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果たして無事に支払いが終わるでしょうか……甚だ疑問ですが

2019-02-19 18:30:00 | 社会部

大津の中2自殺、同級生に賠償命じる 「いじめが原因」

この手の判決が出た過去のケースを調べてみても、その殆どが真っ当に支払われていないことが多い様です。勿論、こうなってしまった原因を作ったのですから判決に従うしか道はないのですが、相当な人生の軌道修正を強いられるだけに約束が果たせるか甚だ微妙です。

記事では同級生だけに責任を限定していますが、学校は何も責任を果たさないのでしょうか。詳しい背景を読んでいないので間違っている可能性もありますが、もし学校が何もしていないのであれば無責任極まりない話です。

まぁ、流石に学校が何の責任を果たさないことはないと思うので、それなりのことはしていると思います。

そうであれば学校(結果的には自治体)も支払いに加えるべきだと思うのです。そうすれば同級生が支払う額も下がり、多少の希望が見えてきます。

改めて触れますが、同級生が最も悪いことをしたのは間違いない話ですし、彼らが最大の責務を負うのは当然のことです。

然し乍ら、過去のケースで殆ど支払われていない現実もあり、それでは裁判で有利な判決を掴んでも意味がない訳です。きちんと罪と向き合いつつも支払いも確実に行うとなれば目標値を下げるしか術がない筈です。

現在の法律では少年を刑務所に入れる判決を出すのは容易ではありません。今回の件も少年法があるからこそのものでしょう。法律を変えるには政治を変えるしかありませんが、現政権で構わないという選挙結果が出ているのですから、その現実に従うしかない訳です。

そもそも或る意味では有権者の投票行動が現在の社会を作り出してしまったといえます。犯罪をした側だけを責めるのは簡単ですが、社会を作り出す役割を担う立場で物事を簡単に断罪するのは余りにも身勝手すぎるのではないでしょうか。やるべきことをした上で語るべきではないでしょうか。

自治体が支払うということは税金から支払われるということであり、有権者を含めた市民全員が責任を負うことになりますが、そうすることで社会と向き合うことの重要性と責任の重さを知る訳です。それくらいの十字架を背負わないと事の重大性は理解できないと思うのです