真空管アンプの自作日記

しばらく中断していたアンプ作りを、また始めようかと思っています。
備忘録を兼ねてます。

SYLVANIAの6B4Gに変更

2016-12-20 13:38:27 | 6B4G PP アン...
昨日USSR 6B4Gの使用をあきらめる旨の報告をいたしました。
それで、手持ちの米国製6B4Gを、見てみますと、SYLVANIA製が5本、RAYTHEON製が5本ありましたので、
とりあえずSYLVANIAの6B4Gから2ペアーを無理やり取り、これに替えることにしました。
5本の中から2ペアー取り出すなんて、かなり無理がありますが、手持ちの中でのやりくりが前提のアンプ作りですから、
仕方のないことですし、独立した自己バイアスで使っていますので、良しとしました。
とりあえず、通電して、ちょっと様子も見た感じでは、気になる雑音もなく良さそうです。
これで、明日から、測定できるはずです。


手持ちの寄せ集めで組んだペアーなので、ベースのプリントがバラバラ。
球そのものは、SYLVANIA製で間違いないが、プリントは、RCAとSYLVANIAの混成となってしまった。
ちょっと気になるなぁ・・・

USSR(ソ連邦)6B4Gって?

2016-12-19 11:38:11 | 6B4G PP アン...
先日の手直しで、完成したと思われた6B4G PPアンプですが、どうもうまくいきません。
その経過を追って、ことの成り行きを報告いたしますと、
完成後の段取りとして、測定を始めました。
だいたいの場合は、入出力特性と入力ショートでの残留雑音を最初にチェックするのですが、ここでつまずきました。
残留雑音の値が、よろしくないのです。
作りっぱなしで、最初にハムバランサーを合わせるときに測定した残留雑音は、両チャンネルとも0.5mVぐらいに収まることを確認していたので、
直熱管交流点火のアンプとすれば、なかなかの出来だなぁ!なんて安心して、測定に臨んだのですが、これが見事に覆りました。
アンプの電源を投入して、ひと段落して残留雑音を測ると、多少のドリフトはあるものの0.5mVぐらいの残留雑音で、正常値を示すのですが、
そのまま通電して数十分後に測定すると、散発的に数mVの雑音が発生することが分かりました。
この現象は、必ず発生するわけではなく、再現性のとぼしい現象のようで、厄介な感じです。
原因究明をするべくなにかやろうにも、再現性に乏しいことが災いして、今一つよくわかりません。
ただ、あーでもない、こーでもないと、いろいろいじくりまわした結果、USSR(ソ連邦)6B4Gに原因があるように感じました。
であれば、球の不良だということで、不良球を特定しそれを良品に交換すれば、良いわけですが、ことはそう簡単には、済みません。
再現性に乏しい現象なので、不良球、正常球を特定するのが大変なのです。
8本ある手持ちの中から、正常球と思われるものを選別して、アンプに挿してこれでどうにか行けるかと思っても、忘れたころに、散発的な雑音が・・・
正直、いやになりました。
ということで、このUSSR(ソ連邦)6B4Gですが、交流点火で使うのは無理ということで、不本意ながら、お蔵入りとすることに。
で、明日以降、米国製の6B4Gを試してみようと考えています。

参りました・・・・。

ちょっと手直し

2016-12-13 11:49:14 | 6B4G PP アン...
先日の報告で、電源電圧が予定よりも25Vほど低めに出てた旨報告いたしました。
いくつか対策は考えられるものの、これといった決定版がなく、そのまま電源電圧が低いままで進めようとしたのですが、
心変わりしました。
やっぱり、設計値よりも25Vも低い電源電圧なんて、どうにも我慢できず、対策することにしました。
幸いなことに、使用しているに、電源トランスに320Vが出ていますので、これを使用することに。
当然、これを整流すれば、高くなりすぎますが、多少インチキなことをすれば何とかなるだろうということで、まずはやってみました。
アイディアとして、
1.いくつかある手持ちの5U4GBを選別して電圧降下の大きい管を使用する。
2.整流管出口に抵抗を入れて、電圧降下
3.整流管出口のコンデンサーの容量を減らす。
こんなもんでしょうか。で、結果ですが、上記1.と2.で、何とかなりました。
(5U4GBは、PhilipsECGを使い整流管出口に33Ωの抵抗を挿入)
とりあえずこれで、アンプ測定を始めようと思います。
せっかくですから、この状態で内部撮影してみました。
ご笑覧ください。


青色の↓ が、挿入した33Ω/10Wのセメント抵抗
タイト端子を2本増設して取り付けた。

初段管選別

2016-12-02 14:21:02 | 6B4G PP アン...
先日、無事に6B4Gのペア取りができましたので、
本日は、初段管の選別をしました。
手元にあるWE403A/Bを集めてみましたら、14本の手持ちがありましたので、ここから、取りました。
選別は、プリアンプを介さずCDプレーヤーから直に入力することが前提なので、左右チャンネル間のゲインを揃えつつ、電流値を揃えました。
雑音については、どの球を挿してもあまり変わらなかったので、これについてはほぼノーチェックです。

一応これで、完成に近い状態になったのですが、ここにきてちょっと悩むところが・・・
完全に私のミスなのですが、電源電圧が予定よりも20Vほど低めに出てしまいました。
5U4GBとチョークでの電圧降下をちゃんと考察しなかったために発生した失敗なのですが、さてどうするかです。

ぱっと思いつく対応策は、整流管をやめてダイオード整流してしまうというアイディアですが、ここまできて整流管をやめてしまうのは抵抗があります。
整流管にこだわるのであれば、整流管を5AR4に変えてしまうのも一案かと思うのですが、定格電流いっぱいか少し超えて使うことになるで、これもダメ。
ということで、今回は、出力が下がることに目をつぶり、このままでいくことにしました。
ただ、初段の供給電圧は、あまり変えたくないので、定数を一部変えました。(82kΩ→120KΩ)
以下、現在の回路と回路電圧の実測値です。






回路電圧の実測値です。

本来であれば、次は特性確認、測定となるのですが、根を詰めてやってきましたのでちょっとコーヒーブレイクです。
CDプレーヤーとスピーカーをつないでCDを聞いてみました。


いい感じ!で鳴っていると思います。

6B4G ペアー取り

2016-11-22 10:50:26 | 6B4G PP アン...
本日は、8本の手持ちのUSSR製の6B4Gのペアー取りをしてみました。
手元にTV-7(Gm測定型の真空管試験機)があるので、とりあえずはこれで。


よく言われることですが、TV-7での、ペアー取りは、あまり当てになりません。
真空管の良否を判断することを主たる目的としている試験機ですから、当然といえば当然です。
まぁ最終的には実機にて確認すればよいことですから、まずは、これでやってみました。

以下、8本の測定結果です。
ミニマムバリュー38に対し
52,53,53,53,54,54,54,55 となりました。
結構よく揃っています。 
おそらく購入先で揃えてくれていたのかもしれません。

今回は、このTV7の測定結果を参考にして実機に挿し、6B4Gの自己バイアス抵抗750Ω間の電圧を確認するのと、残留ノイズをみて2ペアーを
作りました。


思っていたより、よいペアーが組めました。
独立した自己バイアスなので、当たり前かもしれないが、電流の揃った2ペアーが取れました。
750Ωの両端電圧は、測定中多少のふらつきはあるもののいずれの球も39.9V~40.3Vに収まるようです。
また、残留雑音も、適当に挿した初段管を使っての測定ではあるけれど、0.3mV~0.5mVに収まっています。
交流点火の割には、好成績です。
USSR製の6B4Gなんて、ちょっとね!なんて思っていたのですが、なかなかいい感じです。