以前書かれた記事がとても素敵だったので感心させられていたところ、なんとこのたび、そこに「カフェ巡り」と題して、てつがくカフェ@ふくしまをご紹介下さいました
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地域に根づく哲学カフェを目指してきた私たちとしましては、こうして地域の文化人である佐々木さんに、地元新聞で紹介していただきましたことは、たいへん光栄なことです。
佐々木さん、誠にありがとうございました
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今後も、またご一緒に活動できる機会を楽しみにしております。
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講談社選書メチエ『連続講義 現代日本の四つの危機―哲学からの挑戦―』(講談社選書メチエ)が発売されました
これは「3.11特別篇」でお世話になっています高千穂大学の齋藤元紀さんが編集された書籍で、現代日本の最先端を行く錚々たる哲学者たちの連続講義録が採録された内容となっています。
著者の中には、やはり「3.11特別篇」でお世話になっている牧野英二さんや、「哲学書deてつがくカフェ」でお世話になった森一郎さんもいらっしゃいます。
何より、世話人・小野原がその著者の一人として顔を連ねております。しかも、「民主主義の危機と哲学的対話の試み」 というタイトルで、まさに、てつがくカフェ@ふくしまの歩みから民主主義と哲学的対話の可能性を論じているのです
哲学的対話に関しては、その他にも「対話としての哲学の射程 ―グローバル時代の新たな哲学運動」として梶谷真司さんが論じられていますが、読むにつけ哲学が現代社会の危機とともに新しい形が求められていることを痛感させられます。ぜひ、ご関心のおありの方はご一読されてみてはいかがでしょうか。
以下、Amazonの書籍紹介です。ご参照ください。
本書は、2014年9月から2015年1月にかけて高千穂大学で行われた連続講義を基にしたものである。日本を代表すると言っても過言ではない12名の哲学者たちが、一般の聴衆を前に「現代日本の危機」を提示し、その打開策を探る「哲学からの挑戦」の試みは、大きな反響を呼んだ。本書は、熱のこもった会場の模様を再現することを目指し、ライヴ感あふれる口語体による連続講義として編まれる。編集には、現在注目を集めている気鋭の哲学者があたった。
「実学優先」が叫ばれ、「哲学や人文学など不要だ」という暴論まで平気で口にされる現状の中で、「知」の拠点であるはずの大学は、まさしく存亡の危機にある。また、インターネットをはじめとする情報通信技術の発展によって、グローバルな規模でのコミュニケーションは確かに加速したが、逆説的にも、それに比例して「ことば」はただの消費材と化し、思慮ある議論の場は急速に失われつつある。そうして、一見、高度に成熟したように見える社会の背後では、人が生まれて死ぬという「いのち」の事実に対する感性は鈍くなり、世界各地でテロをはじめとする、従来の観念では捉えきれない「戦争」の現実味がかつてなく高まっていることは言うまでもない。
本書は、ここに掲げられた「知」、「ことば」、「いのち」、「戦争」という「四つの危機」を正面から取り上げ、立ち向かおうとした哲学者たちによる真剣な格闘の記録である。歴史を振り返れば、哲学はいつも時代の危機と闘う役割を担ってきた。哲学によってしか打破できない危機があり、哲学によってしか切り拓かれない未来がある。その未来の姿は、本書の中で生きた言葉を通して指し示されている。
なお、本書刊行に際してイベントもあるようです。こちらもご参照くださいませ。
SAITO LAB. BLOG 齋藤研究室 http://blog.goo.ne.jp/eksistenz/e/1e5a8a73746db9a8d3019530a650c03a
『連続講義 現代日本の四つの危機――哲学からの挑戦』(講談社選書メチエ、2015年8月10日刊行予定)刊行ならびに刊行記念イベントのお知らせ
好評を博したあの連続講演が、いよいよ一冊の書物となって帰ってきます。
高千穂大学(東京・杉並区)の「総合科目B」として、2014年9月30日から2015年1月20日にわたり、「危機の時代と哲学の未来」と題して行われた14回の連続講演が、講談社選書メチエのシリーズとして2015年8月10日に刊行されます。タイトルも『連続講義 現代日本の四つの危機――哲学からの挑戦』と一新、「知」、「ことば」、「いのち」、「戦争」という4つのテーマのもとに再編しました。日本の哲学界を代表する12人の哲学者たちが、その思考の限りを尽くして現代日本の「危機」に真正面から挑戦します。どうぞご期待下さい。