てつがくカフェ@ふくしま2025.2.15.
【テーマ】「プロフェッショナルー職業倫理についてー」
【日 時】2025年2月15日(土)
15:00~17:00
【場 所】福島市市民活動サポートセンター A会議室&ZOOM
チェンバおおまち3階 (福島市大町4-15)
【参加費】無料
【飲み物】無料
【事前申し込み】申し込みは不要です。
会場参加の方は直接会場にお越しください。
オンライン参加の方は下記URLからご参加ください。
Zoomミーティングに参加する
https://us06web.zoom.us/j/81844656808?pwd=tMFYg3cMZXYb2ZRn31gtcAnasNv0St.1
ミーティング ID: 818 4465 6808
パスコード: 1Wdqrx
【問い合わせ先】fukushimacafe_ishii@yahoo.co.jp
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会場とオンラインの同時開催となります。
会場参加をご希望の方は、お申し込みは不要となりますので、直接会場にお越しください。
オンライン(Zoom)参加をご希望の方は、上記のURLからご参加ください。
さて、今回のテーマは「プロフェッショナル」です。
「プロフェッショナル」というのはとてもカッコいい言葉ですが、
それが本来どういう意味であるかを知っている人はあまりいません。
「プロ」と略して使われることが多く、その場合は、プロ野球などのプロスポーツ選手のように、
お金をもらって職業としている人のことを指しますが、それは元々の使われ方とは違います。
辞書では「専門職業人」といった訳語が最初に出てきますが、
その訳語もプロフェッショナルという言葉のニュアンスをうまく伝えられてはいません。
プロフェッショナルという名詞はプロフェスという動詞の派生語です。
プロフェスには「みんなの前で公言する」とか「誓いを立てる」という意味があります。
そこから、職に就くにあたって誓いを立てなければならないような職業のことを「プロフェッション」と呼び、
そのような職に就いている人のことを「プロフェッショナル」と呼ぶようになりました。
伝統的にはプロフェッショナルと呼ぶことのできる職業は3つしかありませんでした。
聖職者と法律家(弁護士)と医者の3つです。
この3つの職業は、クライアントの人生を大きく左右する多大な影響力をもっており、
それゆえこれらの職業に就くためには高度な専門教育を受けた後に、
守秘義務などに関する誓いを立てなければならなかったのです。
このようにプロフェッショナルというのは、元はといえば、
ごく限定された職業にしか用いることのできない、由緒正しい言葉だったのです。
「プロフェッショナル」というだけですでにカッコいいのですが、
それが「誓いを立てる職業人」だと聞くとよりいっそうカッコいい言葉だと思えてきませんか。
プロフェッショナルが立てる誓いの言葉は、
その職業に従事していくにあたって守らなければならない職業倫理を含んでいます。
その職業倫理には大別して2種類の内容が含まれています。
1つは、その職業につきものの危険性に関する禁止義務。
もう1つは、自らをその職にふさわしい理想の姿へと近づけていく努力義務です。
まず禁止義務のほうですが、職業につきものの危険性とは何でしょうか。
例えば、先に挙げた3つの伝統的プロフェッショナルはいずれもクライアントの秘密に接することができます。
その秘密をどこかに漏らしたり、悪用したりされるとクライアントは大きな損害を受けることになります。
そのためプロフェッショナルには秘密を漏らしてはならないという守秘義務が課されるわけです。
医者や看護師に関して言うならば、医療者は病気や薬に関する専門知識をもっています。
その知識は患者の治療のために必要なのですが、その知識を悪用すれば、
逆に患者の病状を悪化させたり、場合によっては死に至らしめたりすることも可能です。
そのため「ヒポクラテスの誓い」や「ナイチンゲール誓詞」では、
致死薬を用いないとか、悪しき薬をすすめないと禁じているわけです。
誓いの言葉のなかには、禁止義務だけではなく、
理想を目指して精進していくことを記した努力義務も含まれています。
たとえば「ナイチンゲール誓詞」のなかの「わが生涯を清く過ごし、わが任務を忠実に尽くさん」とか
「われはわが力の限りわが任務の標準を高くせんことを努むべし」とか
「われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん」などがそれにあたります。
身に付けた高度な知識や技術を正確に行使するだけにとどまらず、それらをさらに向上・発展させ続け、
クライアントのために誠心誠意最善を尽くす人格性を陶冶していくことなどが誓われています。
現代においては特に誓いを立てたりしなくとも、
お金をもらって働いている人はみな「プロ」と呼ばれます。
昔と違って、今ではただのアルバイトだって、
職場でクライアントの大事な個人情報に接することができますし、
職場から下手な発信をすれば企業の存続を左右しかねない甚大な影響を及ぼしてしまいます。
というわけで今回は、プロフェッショナルとは何か、
プロフェッショナルと呼ばれるための条件は何か、とか、
プロフェッショナルが守るべき職業倫理にはどのようなものがあるか、
といったことについて考えていきたいと思います。
「てつがくカフェ@ふくしま」は、
日常の中にある「当たり前」なことを掘り下げて、
みんなが自由に発言しながら考えを深めていく対話型のイベントです。
発言を強要することもありませんので、
他の方の意見に黙って耳を傾け、頭の中で考えているだけでもかまいません。
誰でも気軽に対等に、安心して何でも話し合える場ですので、
初めての方もお気軽にご参加ください。
【テーマ】「プロフェッショナルー職業倫理についてー」
【日 時】2025年2月15日(土)
15:00~17:00
【場 所】福島市市民活動サポートセンター A会議室&ZOOM
チェンバおおまち3階 (福島市大町4-15)
【参加費】無料
【飲み物】無料
【事前申し込み】申し込みは不要です。
会場参加の方は直接会場にお越しください。
オンライン参加の方は下記URLからご参加ください。
Zoomミーティングに参加する
https://us06web.zoom.us/j/81844656808?pwd=tMFYg3cMZXYb2ZRn31gtcAnasNv0St.1
ミーティング ID: 818 4465 6808
パスコード: 1Wdqrx
【問い合わせ先】fukushimacafe_ishii@yahoo.co.jp
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会場とオンラインの同時開催となります。
会場参加をご希望の方は、お申し込みは不要となりますので、直接会場にお越しください。
オンライン(Zoom)参加をご希望の方は、上記のURLからご参加ください。
さて、今回のテーマは「プロフェッショナル」です。
「プロフェッショナル」というのはとてもカッコいい言葉ですが、
それが本来どういう意味であるかを知っている人はあまりいません。
「プロ」と略して使われることが多く、その場合は、プロ野球などのプロスポーツ選手のように、
お金をもらって職業としている人のことを指しますが、それは元々の使われ方とは違います。
辞書では「専門職業人」といった訳語が最初に出てきますが、
その訳語もプロフェッショナルという言葉のニュアンスをうまく伝えられてはいません。
プロフェッショナルという名詞はプロフェスという動詞の派生語です。
プロフェスには「みんなの前で公言する」とか「誓いを立てる」という意味があります。
そこから、職に就くにあたって誓いを立てなければならないような職業のことを「プロフェッション」と呼び、
そのような職に就いている人のことを「プロフェッショナル」と呼ぶようになりました。
伝統的にはプロフェッショナルと呼ぶことのできる職業は3つしかありませんでした。
聖職者と法律家(弁護士)と医者の3つです。
この3つの職業は、クライアントの人生を大きく左右する多大な影響力をもっており、
それゆえこれらの職業に就くためには高度な専門教育を受けた後に、
守秘義務などに関する誓いを立てなければならなかったのです。
このようにプロフェッショナルというのは、元はといえば、
ごく限定された職業にしか用いることのできない、由緒正しい言葉だったのです。
「プロフェッショナル」というだけですでにカッコいいのですが、
それが「誓いを立てる職業人」だと聞くとよりいっそうカッコいい言葉だと思えてきませんか。
プロフェッショナルが立てる誓いの言葉は、
その職業に従事していくにあたって守らなければならない職業倫理を含んでいます。
その職業倫理には大別して2種類の内容が含まれています。
1つは、その職業につきものの危険性に関する禁止義務。
もう1つは、自らをその職にふさわしい理想の姿へと近づけていく努力義務です。
まず禁止義務のほうですが、職業につきものの危険性とは何でしょうか。
例えば、先に挙げた3つの伝統的プロフェッショナルはいずれもクライアントの秘密に接することができます。
その秘密をどこかに漏らしたり、悪用したりされるとクライアントは大きな損害を受けることになります。
そのためプロフェッショナルには秘密を漏らしてはならないという守秘義務が課されるわけです。
医者や看護師に関して言うならば、医療者は病気や薬に関する専門知識をもっています。
その知識は患者の治療のために必要なのですが、その知識を悪用すれば、
逆に患者の病状を悪化させたり、場合によっては死に至らしめたりすることも可能です。
そのため「ヒポクラテスの誓い」や「ナイチンゲール誓詞」では、
致死薬を用いないとか、悪しき薬をすすめないと禁じているわけです。
誓いの言葉のなかには、禁止義務だけではなく、
理想を目指して精進していくことを記した努力義務も含まれています。
たとえば「ナイチンゲール誓詞」のなかの「わが生涯を清く過ごし、わが任務を忠実に尽くさん」とか
「われはわが力の限りわが任務の標準を高くせんことを努むべし」とか
「われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん」などがそれにあたります。
身に付けた高度な知識や技術を正確に行使するだけにとどまらず、それらをさらに向上・発展させ続け、
クライアントのために誠心誠意最善を尽くす人格性を陶冶していくことなどが誓われています。
現代においては特に誓いを立てたりしなくとも、
お金をもらって働いている人はみな「プロ」と呼ばれます。
昔と違って、今ではただのアルバイトだって、
職場でクライアントの大事な個人情報に接することができますし、
職場から下手な発信をすれば企業の存続を左右しかねない甚大な影響を及ぼしてしまいます。
というわけで今回は、プロフェッショナルとは何か、
プロフェッショナルと呼ばれるための条件は何か、とか、
プロフェッショナルが守るべき職業倫理にはどのようなものがあるか、
といったことについて考えていきたいと思います。
「てつがくカフェ@ふくしま」は、
日常の中にある「当たり前」なことを掘り下げて、
みんなが自由に発言しながら考えを深めていく対話型のイベントです。
発言を強要することもありませんので、
他の方の意見に黙って耳を傾け、頭の中で考えているだけでもかまいません。
誰でも気軽に対等に、安心して何でも話し合える場ですので、
初めての方もお気軽にご参加ください。
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