FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

私たちに出来ること

2011-03-17 14:15:38 | インポート
大震災からもう少しで1週間が経とうとしています。
時間が経つにつれて被害の甚大さ、深刻さ、そして影響の深さが実感されるようになってきました。

直接に被災されて亡くなられた方、生命は守ることが出来たけれども本当に過酷な現状を強いられている方を思うと、言葉がございません。そして追い打ちをかけるようにこの寒さ。。。

実際に私たちに出来ることは何でしょう?
被災されている方々の心痛を思い至りながら、懸命に生きること。やるべきことをやること。元気にすること
そして、被災地に十分な食料品や燃料が行き渡るように、こちらは少しでも節約をすること。
正確に現状把握をしつつ、冷静に日常生活を守ること。日常生活が送れることに感謝しながら。

社会でもイベントやスポーツが中止され、明るいニュースがあまりありません。
クライミング関係でも、この震災でユースのための大きな大会が中止になりました。
そしてそれはFCCの生徒たちにとっても、目標として取り組んできた大会の1つでもありました。。。
個人的にも、正直なところ不安要素は多々あります。経済状況も踏まえ、今後、どうなっていってしまうのかと。。。
でも、積極的に、前向きに、笑顔で
みんなで頑張りましょう

なので、「クライミングをしたい」という気持ちがあり、それが可能な環境にある子供たちのために、レッスンは中止いたしません。
計画停電などの影響で、多少レッスン時間が短くなってしまったり時間の変更があったりするかもしれませんがご了承ください



<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2011-03-17 11:52:19 | クライミングレッスン報告
3月11日(金) 

18:30~ メンバー:タクミ(小5)、ともちゃん(中1)

東日本大震災当日
とりあえずジムへ行くと、すでにタクミがお父様と一緒にジムに来ていた。レッスン時間少し前には、ともちゃんがお母様と一緒に。そのほか今日のこの時間に申し込んでいたのはリナちゃんとリュウリュウの姉弟2人。ただし、彼らは都内に住んでいるので、この混乱の中にここまで来るのは厳しいだろう。携帯電話はつながらないしメールもまだ届いていない。

2人のメンバーでレッスンを開始。
ジムには他のお客さんは3人くらい。ほぼ貸し切り状態だ。
今日は遠慮することなく、好きな課題・ルートが好きなだけトライできる。

基本練習。「上達したい」という思いを抱き続けて休まずにレッスンを続けているこの2人。その熱意は彼らを裏切ることはない。
近頃はタクミの基本練習の動きはかなり良いレベルになってきた はじめのうちは「なぜいつも同じ注意を受けるのか」とかなり私に叱られていたのだが、それをしっかりと受け止めて近頃は「」サインが次々と出るようになった
ともちゃんは思春期の女の子ということに加え、同世代の女の子の中でもたぶんかなり非力なほうだ。運動神経もそうあるほうではない、という点は自他ともに認めるところ でも、倦まず弛まず週1回のレッスンに通い、今はかなりきれいな動きを獲得してきた まさに、「継続は力なり」。その静かだけれども脈々と湧き続ける熱意は、ともちゃんをきっと良いクライマーに成長させてくれるはず。そして、1つのことに一生懸命に取り組んだ経験は、ともちゃんにいろいろな困難を乗り越えて行ける力を与えてくれるはず

ボルダーでは、ともちゃんはスラブと垂壁の白を全部登った。重心の移動が良くなっているので、こういうバランスで動く課題はなかなか良いよ タクミはオレンジに入って少々苦戦中 基本練習で習った技術が、まだ実践で使えていないのがその理由かなー。
2人の課題はルートでも発揮され、ともちゃんは筋力不足、タクミはムーブを作る力の不足で目標ルートが落とせなかった

レッスンが終わり、携帯を確認すると、リナちゃんから「まだ学校から帰れないのでレッスンに行けません」とのメール。かわいそうに、帰宅困難だったのかしら?無事に帰れたかな?
また、次のレッスンのるりちゃんのお父様からも移動が出来ない旨の連絡が入っていた。


20:15~ビレイレッスン 

るりちゃんがレッスンに来れなくなったため、急遽タクミのお父様のビレイレッスンをすることに。
先ず、今日のところはトップロープのビレイ。
お父様はすぐに習得されて問題なくトップロープのビレイが出来るように
後半は2人だけで登りに来たことを想定してお父様のビレイでタクミにどんどん登ってもらうが、タクミも嬉しそう
今まで半分くらいまでしか登れなかったショーツウエーブの白/(10a)もお父様のビレイで完登した
タクミ、良かったね