FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>よそのジムに行こう!~T-Wall錦糸町店~

2013-03-08 12:31:13 | クライミングレッスン報告
2月24日(日)
メンバー:ユキちゃん(小4)、たけくん(小3)、ユイちゃん(高1)

2月はアウトドアレッスンがない。
そこで、初・中級合同で他のジムでのレッスンを募集してみた。いわばアウトドアレッスンの代わり。
・・・が、応募があったのは中級の子どもたちのみだった。

さて、11時からレッスンをスタートさせるため、10時半ごろにジム受付に集合。
少し早目にジムについたが、もうすでにユキちゃんとたけくんが到着していた。
ところが受付で、「実は最近子どもたちがふえてしまって・・・。少し前からなのですが、子どもたちの利用は午後1時までにしてあるんです。。。えも、今日はきちんと指導者がいらっしゃる、と言うことで、特別にその後もOKにします。」
店長のTさん、ありがとうございます

さて、開始時間前に子どもたちは自主的に準備運動やストレッチを済ませ(良く考えると、偉いじゃないか
10時からレッスンスタート。
先ずはルートからだ

とにかくオンサイトでたくさんのルートをトライするのが今日のミッション。

ユース選手権を1カ月後に控えているユイちゃんは11b~cくらいまでを15本くらい。
大量にオンサイトトライをする日を設けると、グンと強くなることが、良く起こる。
それを期待してのことだ

神奈川の強化選手にも選ばれてハッスルしているユキちゃんは11aくらいまでを10本。
でも、今日のユキちゃんはボルダーがマイブーム。
とにかくボルダーに気が散ってしまっているので、他の人よりはノルマの本数は少ない。
でも、やりたいことだけをやるのでは、将来「選手」として活動して行くうえでの心構えが育たないので、大好きなボルダーはやるべきことをきちんと終わらせてから

負けず嫌いのたけくんは、グレードにはこだわらずにオンサイトトライでたくさん登ることに。
「しつこさ」は何かをやり遂げようとする上で非常に大切だ。
出来るまでとてもしつこくこだわって、「やり遂げたい」と強く願うたけくんの性格は、将来アスリートとしての「詰める」能力の高さにつながって行くであろう、貴重な点ではある。
でも、こだわるあまりに次に進めなくなったり、気持ちが沈んでしまうのはあまり良い結果は生まないように思う。

なので、今日はあえてこだわらないように、登れても登れなくてもトライは1回のみで、次から次へとどんどんトライしてもらうことにした。

みんな良い調子でどんどんトライ
ただ、T-Wall のルートは色別で作ってあるため、ホールドにペンキを塗ったりしてあるうえに、壁はツルツルでフリクションが効かない。
私も「ここのルートは怖いな~」と思った経験がある。

文句を言うことのないたけくんはあまり口にしなかったけれど、女の子二人は「怖い~」を連発。
さすがに高校生になったユイちゃんは、今自分が何をすべきかをしっかり理解するようになってきているため、怖がりながらも果敢にトライを重ねていたが、まだ「お子ちゃま」のユキちゃんは、「怖い~最悪~」「つまんない~」と文句タラタラ。
気持ちは分かるけれど、その気持ちにやられてしまっていては、得るものも得られない。
かなり厳しく叱りながらも、11aも途中で足自由に解除して何とかトップアウト。
10本のノルマを辛くも達成した
まだルートを続けている他のメンバーを尻目にボルダーへ。


11cまでをトライしたユイちゃんは、後半はトップロープで何本か連続して次々にオンサイトトライを重ねた
オンサイトトライには、動物的な「カン」のような「身体的知」とでもいうべき反応が必要だ。
これはオンサイトでたっぷりと登り込むことで身について来る。
今日は15~16本は登り込むことが出来たね
10台といえども充分登りごたえのあるここの壁は、そういう要求に充分答えてくれたのではないかな?


たけくんもT-Wall の常連の客さんの大声援を受けながら頑張っていた。
今日は登れなくても涙も見せることなく、次から次へとチャレンジ出来ていたね

満足のいくまでルートを登り込んだあとは、ボルダー。
ママについてもらって一足先に2階のボルダーエリアに行っていたユキちゃんに合流すると、なんだか浮かない顔
「どう?」と尋ねると、「遠い。。。」と元気がない

そこで、一番登れそうで残念だった課題を案内してもらい、そこでみんなで一緒に登った。
アドバイスをもらったり、一緒に登る仲間が出来たことで、ユキちゃんの沈んでいた気持ちは一気に浮上
元気にトライしたおかげで、いくつか登れなかった課題が登れた
「気持ち」って、大事だね~

ルートで出し切ったたけくんは、もう何も出来ないほどヨレていた
今日も、みんな頑張ったね