今日(2012年9月28日)、引退を発表するそうです。
そして、明日の二軍戦で引退試合になるとこのことです。
MLBシアトル・マリナーズから日本球界に復帰し、2010年に打率.303、ホームラン28本、91打点の好成績を挙げましたが、以降は同年のオフに左ヒザ手術。昨年は「右ヒジ内側側副じん帯損傷」を発症し、一転38試合の出場にとどまっていました。
プライドを捨てて、こだわったキャッチャーをあきらめ、ファーストへ転向した今シーズン。
しかし、5月に腰椎椎間板ヘルニア除去手術。8月にも二軍戦で左ヒザ裏を痛め、今シーズンは、ここまでわずか24試合の出場。
阪神電鉄本社株主総会では、
「不良債権を抱えているようなもの」
と名指しで糾弾されました。
城島選手を育て、今でも最大の恩師として慕う、当時の王監督(現;コミッショナー特別顧問・福岡ソフトバンクホークス球団会長)からは、こう言われたそうです。
「城島にとっては単なる一試合かもしれないけど、城島を見たいと思って球場に来たファンはその一試合がすべて。だから試合に出続けることがプロの責任」
だからこそ、試合に出てファンの声援に応えようとしていたのでしょうけど。
類まれなバッティング技術、努力でつかんだキャッチャーのポジション。強気のリード。
その強肩により、座ったまま一塁へのけん制を行ったり、盗塁を刺したこともあります。
何と言っても、日本人選手史上初のキャッチャーとしてのメジャーリーガー。
幾多の偉業と実績を残した、稀代の名キャッチャーがマスクを脱ぎ去ります。