野球小僧

ディープ・インパクト(お馬さんではありません)

「ディープ・インパクト(Deep Impact)」は1998年に公開された米国映画です。

高校生が天体観測中に発見した彗星が1年後に地球に衝突すること、その衝突を防ぐために米国とロシアの合同作戦が米国政府から発表されます。作戦は核爆弾で彗星を破壊する計画ですが、核爆弾を埋め込み爆発させることには成功したものの、彗星は大きな破片と小さな破片の2つに分裂しただけで、軌道を逸らすことはできず、地球へと向かい続けた。

米国政府は計画の失敗と、戒厳令と第2次作戦となる核ミサイルでの迎撃作戦を発表するとともに、失敗に備えて各国が「ノアの方舟」となる地下居住施設をすでに建設していることを公表します。しかし、全国民が避難できるわけではなく、選ばれた100万人のみが避難できるのみでした。

そして、ついに分裂し、先行していた小彗星が地球に落下。1000mにもおよぶ高さの津波が都市を次々に飲み込んでいく・・・。

この映画には、映画監督・映画プロデューサーのスティーヴン・スピルバーグさんが製作総指揮を担当しています。スピルバーグさんは多くの監督作品を手掛けていますが、実際には製作総指揮作品の方が多く、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ、「ジュラシック・パークIII」、「トランスフォーマー」シリーズ、「ジュラシック・ワールド」などを担当しています。

さて、この映画は日本でも公開され、TV地上波などでも何回も再放送されています。2020年11月7日にローカル局でも再放送があり、天気も今一つでしたので、家で観ていました。

折しも、その数日前に、「2068年4月、小惑星アポフィスが地球に衝突するかもしれない」というニュースがありました。

地球に接近する軌道を描く地球接近天体(Near Earth Object=NEO)の1つである小惑星「アポフィス(99942 Apophis)」は、2004年6月に発見され、約323.6日周期で太陽を公転する直径約340mの小惑星で、地球接近天体(NEO)のなかでも特に衝突の危険性が高い「潜在的に危険な小惑星(PHA:Potentially Hazardous Asteroid)」の1つとされています。発見された当時は、「2029年4月13日に地球に衝突する確率は2.7%」という確率によって、話題になりました。

現在では、2029年に地球の静止軌道と同程度の距離(高度約32,500km)まで接近すると予測されていますが、再計算が行われ、少なくとも2029年には地球に衝突しないことが判明しています。そして7年後の2036年4月13日には地球に再接近すると予測されています。以降、2036年以後の軌道に関する正確な予測は困難とのことですが、2042年から2105年の間にも衝突の可能性がある接近が17回ほど起きると推定されています。また、NASAの地球近傍天体研究センター(CNEOS)では、2068年の接近時に衝突する確率は15万分の1、パーセンテージで表しますと、0.00067%と見積もられています。

そして、今回、ハワイ大学の研究グループは、アポフィスを観測した結果、その軌道が「ヤルコフスキー効果」によって変化しているとする研究成果を発表しました。ヤルコフスキー効果とは、太陽に温められた天体から放射される熱の強さが場所によって異なるために生じる力で天体の軌道が変化する効果のことです。小惑星のように小さな天体ほど影響を受けやすくなります。

その影響は、軌道長半径が毎年約170mずつ小さくなっていることが明らかになったとのことで、将来的にさらに分析が実施されることで、アポフィスのリスクは変動すると思います。現時点では、地球と衝突する可能性はかなり低そうですが、もし万が一衝突したら、大変なことになってしまいます。

参考までに、PHAでリスクトップ2の地球近傍天体は、「小惑星29075(1950 DA)」と「小惑星ベンヌ」です。

小惑星29075(1950 DA)は、1950年2月23日に発見され、その後、行方不明になってしまい、2000年12月31日に再発見されました。2001年3月5日に地球に約780万kmの距離で接近し、次の地球への接近は2021年2月5日と予測されています。その時は地球から約7.48e+7km(いったい、どのくらいなのかは???)も離れており、100年以内の衝突はないと予想されてはいます。ただし、880年には8,300分の1(0.012%)の確率で地球と衝突する可能性があると予測されています。

小惑星ベンヌは1999年に発見されており、NASAが現在調査中ですが、2169年から2199年までの間に8回、地球に接近し、そのどれかで衝突する確率は2,700分の1(0.037%)だそうです。

もちろん、宇宙のことはまだまだ分からないことが多く、ほかにも地球に接近する可能性のある天体は多く、発見されていないものもあると思います。「はやぶさ2」が、これらの小惑星に電波発信機でも打ち込んで、その軌道を追跡して予測するようなことはできないのでしょうか?

「ディープ・インパクト」の再放送と、「2068年4月、小惑星アポフィスが地球に衝突するかもしれない」というニュースが接近したのは、単なる偶然だとは思いますが・・・。

■外出の際は、手洗い、咳エチケット等の感染対策や、「3つの密」の回避を心掛けましょう。
■新型コロナウイルス感染対応を呼び掛けている場所やお店などがある場合は、指示にしたがいましょう。
■お出かけの際は、各施設、イベントの公式ホームページで最新の情報を確認しましょう。

私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

寒い夜ですが、たまには夜空をみたりするのでございます。

48年後の世界はどうなっていることやら。1つだけ予言できるのは、日本人の税金は正しく使われていないことでしょうね。

さて、0.00067%とか0.012%のかくりつなんかは、来年、中日ドラゴンズが優勝する確率に比べれば、ほとんどないようなものです。

何しろ、来年のドラゴンズの優勝確率は99.9%ですからね。
eco坊主
おはようございます。

今日は宇宙という神秘・未解明な世界のお話ですね。
「ディープ・インパクト(Deep Impact)」という映画は知らないです。
「アルマゲドン」は観ましたけど。こちらも1998年公開でしたよね。
尤もアルマゲドンは爆破して生還するというストーリーでしたが。

確率が0.00067%とか0.012%ってどれくらいなのでしょう。
2021年竜が優勝する確率より高いんですかね~^^

2068年かぁ~
きっと私はこのブログでまっくろくろすけさんと交流してます!!


感謝の気持ち忘れず事実を見つめて冷静な言動・おもいやりの心で人と接します。
ここにお越しの皆様もどうかお気をつけください。
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