集中力を一言で言うならば「一つの事に意識を向けること」だと考えます。
一番判りやすい例は“子どもが勉強しているとき”ではなく“子どもがゲームに熱中している”ときです。
このときに、子どもは周りの声が耳に入らず、時間が経つことさえ気にならない。驚くべき集中力を発揮しています。
別にこの時は、周りから「集中しろ!」と言われている訳ではないのですけどね。
さて、野球の試合の中でも練習の中でも「集中しろ!」と声がかかることがあります。
そんなときに、顔を上げたり、声を出したり、何だかよく判らないが動いたり・・・と、子どもたちによってリアクションは様々です。
ということは、「集中しろ!」と言われて、具体的に具体的に何をすればいいか、どうすればいいのかが、よく判っていないのでしょうね。
実際に、(私だけかも知れませんが)声をかける方も具体的に何をすればいいのか判らないから、「集中」って言ってしまうのかも知れません。
集中・・・ひとところに集めること。また、集まること。 (広辞苑)
集中という言葉の定義は曖昧ですよね。
あるメンタルヘルスの方が集中力の講習会をするとき、目玉焼きの作り方を例にして説明するそうです。
「みなさん、目玉焼きを作ってくださいと言うと、簡単にできますよね。まずはフライパンを熱して、卵を割って落とす。蓋をして、しばらくすると出来上がりです。目玉焼きとはなにかを知っているから、作ることができます。集中力も同じで、“集中とは何か”を知ることで、自分で集中力を作る、つまり集中を高めることができるようになるのです」
というものです。
フランスサッカー協会の指導教本には「選手に対して“集中”という言葉を使うのであれば、指導者は集中とは何かを知らなければいけない」と書かれているそうです。
では、具体的に試合中に集中を高めるには、どうすればいいのか。
まずは、自分たちのやるべきこと、すべきことに意識を向けることに尽きるそうです。
例えば、試合前のウォーミングアップのとき、相手チームと同じ時間にグラウンドに出てアップをしていると、相手のことが気になり、「相手のほうが強そうだな」などと、相手の方をちらちら見たりすることもあります。戦ってみなければ判らないのに、相手を気にしすぎて、マイナス思考を自分で作り出してしまうと言います。
そうならないためには、チームのルーティーンを決めておき、ウォーミングアップですること、自分たちのリズムで、すべきことに意識を向けるようにすると良いと言っています。
また、会場の雰囲気に飲まれないためには、下見も大切になるそうです。特に重要な大会などでは事前に会場を見て、どこでウォーミングアップをするのか、客席との距離はどうかなどを確認しておくといいそうです。
また、緊張を強く感じている状態では集中力は高まらないそうです(それはそうですよね)。
適度に集中している状態を、メンタルトレーニングでは「ゾーン」や「フロー」と言うそうですが、ゾーンやフローの状態に入るためには、適度なリラックスと適度な緊張が必要になるそうです。緊張しすぎても、リラックスし過ぎても集中力は高まらないとのことです。
もし、緊張が強いと感じたら笑顔を作ることです。人の心と身体は繋がっているので、笑顔を作ることで、脳は「リラックスしているのだな」と感じて、緊張がほぐれるそうです。
「笑う門には福来る」とも言いますから。
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