囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

ウソ名人とホラ名人

2020年07月11日 | 雑観の森/心・幸福・人生

 

【ナンチャラ名人は古今東西おいでになるようで の巻】

 


1953年9月。

ソビエト連邦の新聞社が発行する

コムソモールスカヤ・プラウダ紙によれば

モスクワに近いロストフという都市に住む

クルイロフという男が

ウソつき世界選手権のチャンピオンだった。


クルイロフは、前歴を偽り

離婚手続きをせずに結婚すること3度

詩人として新聞の文芸評論家となり

ある時は技師と称して電気時計会社に勤め

またある時はハリコフ演劇研究所で4年課程を修了した

と偽り、師範大学に奉職した、という。

他人にはちょっと想像もマネもできない広範なるウソ

ついて暗躍している。


同紙は、これは両親が「ウソをつくのは悪いことだ」と

せがれに教え込まなかったからだ、と解説している。


         ◇


風呂敷は、日本独特の伝統文化の所産であるが

これは、室町幕府三代将軍・足利義満が

室町の邸に大きな湯屋を設けて

近習の大名をして風呂に入らしめた時

その衣服を間違えないようにと

各大名の定紋をあらわした袱紗(ふくさ)を

備えたのが始まりとされる。


融通無碍かつ変幻自在にて、まこと重宝なもので、

大きな風呂敷はどのようなモノでも入れられる。

そこで、あろうことか

広い智識を持って誇大な言を口にする者

あるいは大言壮語するホラ吹きのことを

「また大風呂敷を広げている」などと

言う様になった。


         ◇


囲碁の名人

安土桃山期から発し、

江戸から昭和の初めまでは

1人ないし空位であった。

九段も同様で、唯一無二の孤高の存在だった。

 

しかし現代は粗製乱造、九段がうじゃうじゃ。

伸び盛りの三段、四段に負かされることも珍しくない。

いまは乱世、偽りの世といってもよいのか。

 

「人は嘘にて暮らす世に」(閑吟集)

 

 

 

 

 

 

 


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